シニアによる「NPO便利屋」の発足 [2012年01月05日(Thu)]
長野県飯田市で新しくスタートしたNPO法人ステップの下井明雄さんからうれしいメールが届いた。シニアの社会参加は私とっての大きなテーマであり、そういう人たちにNPO法人をつくって、「NPO便利屋」をやっては、どうかと勧めている。その成功事例の1つだ。
年末に朝日新聞の記者を紹介し、その取材記事が経済面に下井さんの大きな写真入りで掲載された。そのお礼を含めたものである。ご本人の了解を得たので、紹介する。 田中尚輝さま 明けましておめでとうございます。 長野県飯田市の生活応援ネット スキップの下井明雄です。年末には朝日新聞の定年を越えてに掲載され、多くの知人から電話と励ましの年賀状をいただき、私にとっても、スキップにとっても励みと、NPOの意味合いを再認識する機会になりました。 改めて紹介いただきました田中さんに感謝とお礼申し上げます。 《取材等を通して感じたこと》 1.NPOは人、人と人との結びつきが源泉であること再確認しました。 朝日の取材( 記者 本田靖明さん)は 定年世代の男性が退職前そして退職後どう人生を 歩んできたのか事例で紹介・参考にしてもらうための取材でした。 退職前後・家庭環境・母の長い介護、一年たらずで終わった再就職、くらりnet(飯田市の NPO中間支援団体=田中)増田さん・田中さんとの出会いとスキップ立上げ・現状・課題を 赤裸々にお話しました。 話をする中で、それぞれの節目に家族に加え、私の人生を支えてもらった多くの出会 いがあったことを再認識しました。特に「NPO便利屋」立上げでは今までの人生の延長 で は会えない、あり得ないすばらしい出会いがあり、会った人と人との結びつきがスキップの 基盤 になり、発展の鍵になると強く感じております。 スキップメンバーには営業が得意な主婦、斬新な企画をする公務員、厳しいが安心の会計ができるお勤めの主婦などなど魅力的なシニア人材が集まり、また回りから支えてくださるくらりnetの増田さんと田中さん、更に八幡商店街(ステップの事務所の所在地=田中)の人がいる。 これがNPOの力であり、魅力だと再確認しました。 2.NPO活動はシニア世代に感動と感激を取り戻すのでは?。 この年末年始も子供、孫が集まり 門松を作り、杵で餅をつき、御供え餅を飾る我が家のお正月ができました。健康で、当たり前に思えることがつなっがっていくことができる幸せを感じています。 こうした中で私にとってNPOは、スキップは何かと考える機会でもありました。 これまで年賀状に一日一日が早く過ぎると書き添えることがよくありましたが、仲間の多くが仕事を持っている中でも、この一年NPO法人取得、どうすれば会員獲得でき、助成金がもらえるか、生活応援の受注ができるか等々苦労の連続でしたがこれまでの一年より確実に、充実した時間であり、仲間が分かり合える時でした。 さらに年末24日に福祉有償移送サービス(3台の福祉車両)出発式では地元の人 から期待しているよと声をかけられ、また格安(1000円/月・3台分)駐車場の提供をいただき 皆で小さな喜びを味わいました。 3.地域密着の新しい公共の可能性 現在スキップ自身の技能アップと地域の役に立ちたいと思い、23年は第一歩として、福祉や介護の人材の育成に向け「ホームヘルパー2級講座」を開講させていただきまし た。もう少しで第1期の修了生21名を社会に送り出せるところまで来ております。 1期生は受講機会の少ない外国籍の方が半数在籍していますが、飯田市男女共同参画室と共同での呼びかけ実現しました。 24年度 2期生は地元松尾自治会に働きかけ、地元の人たちが優先的に受講できる講座にしたいと考えております。 前述の移送出発式で挨拶をいただいた松尾地区の健康福祉責任者(社協副会長)を通して実現の可能性があると判断し、企画具体化を年末に担当者と話を進めることにしました。 ・・・・これは新しい公共の企画になるよと増田さんからアドバイスいただきました。 これまで24年度(4月〜)の資金繰りで頭いっぱいの私を覚醒させた取材でもあり、年末年始でした。 生活応援ネット スキップ 下井明雄 |
Posted by
田中尚輝
at 22:14