夜をうならせる本がでた!! [2017年05月23日(Tue)]
『分断社会を終わらせる』(井出栄策、古市将人、宮崎雅人、筑摩書房)
久しぶりに読み応えのある本に出合った。 この3人は神野直彦や金子勝などの門下生だが、骨太の本を出した。 まず、現状認識だが「分断社会」と規定する。「他人に対して冷淡で不機嫌な社会 。それが今の日本だ。世代間、地域間、性別間、所得階層間それぞれの対立が激化し、私たちはバラバラな存在へと追いやられている。」 どうすればいいのか。 負担を上層に求め配分をしようとするリベラルな考えは、上層から拒否され、「分断」を固定化・長期運単化させるだけではないか、という。中層、下層にも分担を求め、これを「必要原理」に基づき分配をする。これを社会保障に関していえば、現物給付をしようという大胆な提起である。私がおちた。私は目のうろこがおちた。 皆さんはどう思われるか。 |
Posted by
田中尚輝
at 13:58