5年間の感謝。 [2014年11月16日(Sun)]
今日は長男・結人の命日でした。早いもので、もう5年になります。亡くなったのが9歳のちょっと手前。やがて彼が生きていたときに一緒に過ごした時間より、亡くなってから過ぎていった時間の方が長くなるのかと思うと、その頃にはどんな感情をもつのかなと、「寂しく」もありますが「楽しみ」に近い気持ちです。 今年は週末に命日が重なったこともあり、昨日も今日も本当にたくさんの方が我が家を訪問してくださいました。お花もたくさん頂きました。毎月、月命日近くには、同級生やそのおかあさんたちが大集合していますが、昨日はまた何の祭かと思うようなにぎわいでした。このたくさんの人を引きつける力は、彼の生き様から産まれているのだと思います。 1週間前、お世話になった剣道の先生が、柿やえだまめ、お米を持って訪問してくださいました。 今年、中2になった同級生たちの様子をみていて、結人が亡くなったことから彼らは多くのことを学んでいる、と語ってくださいました。今日は小学校1年の時に担任をしてくださった先生も来てくださり、今度、小学3年の総合学習の時間に、結人の話をしてくださるそうです。私が死んでもこんなことになならないでしょうから、我が子ながら尊敬します。 来年1月で阪神・淡路大震災から20年です。私のバタバタした毎日も、もう20年続いているということになります。結人ががんと診断されたのは2003年の9月。20年のキャリアの半分は、病気や子どものことを考えながら過ごし、またこの5年は息子が遺してくれたいろんな財産とともに歩んできたんだなと、今日改めて思いました。 もう少しまとまった何かを書こうと思ったのですが、まだまだ修行が足りないようです。とりあえずは、この5年間、さまざまに支えてくださったみなさまにお礼だけを申し上げます。今後ともよろしくお願いします。 2014年11月16日 田村太郎 |