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ケーススタディ1:ロールプレイ [2007年12月15日(Sat)]

(この記事は12月13日の大阪大学ボランティア論2−2に出席した学生を主な対象として書いています)

今回は久しぶりにグループワークを行いました。今回の授業レジュメは下記です。



同時に配布した新聞記事のコピーは割愛します。「日系ブラジル人いじめ退学」という記事を使ってまず、6つの立場から「言い訳」と「反省」を個人作業で書き出し、次に6人で立場(ロール)を分担したあとロールごとにグループを作って作戦会議をし、再び元のグループに戻ってこれからの教室運営を考える、という流れでディスカッションを進めました。記入に使ったシートは、前回の授業時に配布しましたので、シートは11月29日の記事からダウンロードしてください。

授業中にもいいましたが、記事は97年4月のものです。当時の文部省の課長さんや県の教育委員会のコメントは、今読んでも進歩的であり、10年経った現在の方が開き直ってしまっている感じがしますね。また、97年は外国人児童生徒が退学するということ自体が記事になった時代だったのだと、感心しました。(いまでは普通すぎて記事にすらなりません) このあたりからも、日本における外国人児童生徒への対応は、この10年で後退しているといていいかもしれません。

ディスカッションは、ロールごとのときはあまり盛り上がっていなかったように思いますが、元の6人組に戻ってからは、それぞれの立場のちがいをもとに、活発に議論ができていたように感じました。コミュニケーションカードからもたくさん学んで頂いた様子がわかりました。次回も別のケーススタディを用意していますので、お楽しみに。

さて、12月20日は集中講義期間なので、私の授業はありません。なので13日は今年最後の授業でした。前期から履修しているみなさん、1年間お世話になりました。後期から履修しているみなさん、休講があったりで回数は少なかったですが、みなさんの真剣に授業を聞く姿勢には、いつもこちらがパワーを頂いています。

来年も木曜日の1限という、もっともツライ条件の授業ですが、よろしくお願いします。

12月15日
田村太郎
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