『企業とNPO:社会変革(ソーシャル・イノベーション)への挑戦』
社会的課題に対する企業とNPOとの連携に向けて
と題した、経済同友会シンポジウムとNPO見本市(メッセ)が開催されました。
私たちもNPO44団体の一つとしてブース出展させていただきました。
今回のイベントは第1回目でしたが、経営層の方の関心も高く、参加者は約250名!内訳は企業経営者の方が3分の1、企業CSR関係者の方が3分の1、NPO関係者が3分の1だったそうです。
BBEDホームページ:記事第1部のシンポジウムでは、経済同友会 NPO・社会起業委員会の委員長の大橋洋治氏、副委員長の渋澤健氏、NPOからは、たんぽぽの家の播磨靖夫氏、アサザ基金の飯島博氏がパネリストとして登壇され、岸本幸子氏のモデレータで進行されました。
経済同友会としての今までの取り組みと各企業、NPOの活動事例紹介のほか、企業として社会的課題にとりくむNPOと今後連携していくのか、経済同友会として今後どう取り組んでいくのか、ディスカッションが行われました。
企業としては本業を生かしたNPO支援、企業リソースやステークホルダーをも巻き込んだ社会問題の共有化とNPO支援が必要ではないか。例えば、希望する社員の給料からの天引き+企業マッチング寄附など、ゼロックスの端数クラブや資生堂の花椿基金など具体例も出されました。
また、美しい国として日本においても寄附文化の醸成も必要で(アメリカはGDPの約2%、日本は0.2%)日本の様式にあった視点も必要ではないかとの意見もありました。
信頼の醸成には多くの対話とコミュニケーションが重要で、その能力も要求されます。社会的な問題を解決するには、まず志の共有、競争からお互いの文化を尊重し認め合う関係へ、ピラミッドからネットワークへ、壁(対立)から膜(つながり)へなどの意識の変革が必要で、それを前提としたアプローチがまずは大切です。また、文化の違いを経営層の方にうまく通訳いただく役割の方の支援も必要だと痛感いたしました。
第2部NPO見本市(メッセ)/懇親会
ブースではパネリストの方(写真は渋澤健氏)をはじめ、各企業の経営者の方、CSR担当者への協働の呼びかけや、イノベーションを目指すNPOや公益法人との交流・情報交換を行ってきました。
中には、朝日新聞などでご存知の企業の方もいらっしゃって、気軽に相談しなさいよとの暖かいお言葉もいただきました。
今回はNPO44団体の一つとしてブース出展をさせていただきましたが、このような機会をいただき、関係者の方々には本当に感謝しております。
ありがとうございました。
シンポジウム パネリスト
大橋洋治 氏 全日本空輸 取締役会長(2006年度NPO・社会起業委員会 委員長)
渋澤健 氏 シブサワ・アンド・カンパニー 代表取締役 (同 副委員長)
播磨靖夫 氏 たんぽぽの家 理事長 日本NPOセンター代表理事
飯島博 氏 NPO法人アサザ基金代表
モデレータ
岸本幸子 氏 NPO法人パブリックリソースセンター事務局長
閉会
濱口敏行 氏 ヒゲタ醤油 代表取締役社長(2007年度NPO・社会起業委員会 委員長)