学習会のご報告
2013年3月15日(金)
公開学習会「重度障害者の地域生活支援」
〜重症心身障害者ケアホームの実践から考える〜
西宮から、「NPO法人西宮がすきやねん」サービス管理責任者の酒井比呂志さんをお招きして開催された上記学習会は、盛況のうちに終了しました。
酒井さんからは、スライドを交えながら、地域に根差して重度心身障害者の生活と活動を積み重ねてきた「青葉園」「NPO法人西宮がすきやねん」の取り組みをわかりやすく紹介していただきました。
当事者やご家族のニーズにおされ、また制度的な要請に翻弄もされながらも、着実に歩んでこられた様子が感じられました。
会場には、和歌山から来ていただいている常連の当事者の方、堺市や大阪市で、グループホーム・ケアホームで暮らす当事者の方や支援者の方、これから取り組みを始めようとお考えの方等々、常連さんから初参加の方まで、たくさんの方が参加してくださいました。
質疑の時間も、いろいろな質問や意見が出され、活発で和やかな雰囲気の学習会になっていました。
最後に、「グループホーム学会」が行ったケアホームの実態調査にも触れていただき、さまざまな課題も確認することができました。
「総合支援法」では、来春「グループホーム」「ケアホーム」の一元化が予定されています。
現在重度障害者を対象としている「ケアホーム」を単価のより低い「グループホーム」に一元化されたり、ホームでのホームヘルパー利用が現状よりせいやくのおおいものになってしまう可能性もないとはいえません。
どんなに障害が重くても、地域でその人らしく暮らしていく一つの基盤として、「グループホーム」「ケアホーム」を育てていきたいし、それを支える制度にしていかなければいけないと改めて感じた学習会でした。