江戸・東京モダン [2010年10月22日(Fri)]
秘蔵 樋口弘コレクション「江戸・東京モダン〜浮世絵に見る幕末・江戸の世相〜」
東京ステーションギャラリーで樋口弘氏のコレクションを展示した際の図録です。 その中の1枚「開化好男子」 長谷川泰先生は内務省衛生局長時代に、役所の衛士から「壮士」と間違えられて誰何されています。 壮士とは、自由民権運動から生まれた、熱烈な職業的政治活動家です。 本来は右の黒いコートがよくある代議士や官吏の装いだったのかもしれませんが、泰先生はその左の袴姿「壮士」の格好に近かったようです。くたびれた紋付袴に鳥打帽、ステッキという姿だったと伝えられています。 サーベルを差した「上級官吏」、青い紋付の「医師(漢方医ですね)」もたいそう立派ですが、泰先生がそのような正装をしたことは想像ができません。 |