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木元竹裏 [2006年02月26日(Sun)]
大房岬少年自然の家では、朝の職員ミーティングで3分間スピーチをしています。
今日は、元校長先生のベテランスタッフがスピーチしました。
テーマは「子ども達に伝えたいこと」。
「みなさん「木元竹裏」って言葉を聞いたことがありますか?」
との問いかけでした。木は根元の方から刃を入れると割れやすい。
竹は末から刃を入れると割れやすいという先人の教えです。
その他にも、「はじめちょろちょろ・・・」の飯焚きのコツなど

昔は子どもでも当然だったことが、便利な世の中になるにつれ
非日常体験になる。この施設では、野外活動を通じて「非日常体験」として
ではあるが、しっかりと先人の知恵を伝えることができる。
そのことがうれしい・・・。という内容でした。
 そして最後に一言
「よし!みんなに話したからこれで俺の役割は終わり。いつでも死ねる。」
そんな冗談に笑ってしまいましたが、実はすごく大切な言葉だったと思います。

世界中では、貧しくても先人を敬い、しっかりと文化が伝承されているのに
今の私たちの生き方は?・・・大切なこと受け継いでいるの?・・・疑問です。

この場所で日本人としての知恵をしっかりと受け継ぎ、子ども達に
リレーすることは、私たちの大切な使命なのです。

じんぼきよし


季節の変わり目 [2006年02月23日(Thu)]
自然の家には、夜の楽しみがあります。
それは、夜空に輝く星です。
自然の家の周りには、星空を遮る街の明かりがありません。
そのために星がキレイに見られるのです。
今の時期は特に空気が澄んでいるため、天気が良ければ満天の星空を眺められます。
仕事が終わって帰るときに、空を見上げて星が見られると
なんだか嬉しい気持ちになります。

そんな星空を最近見ていると季節が徐々に変わっていっているのを感じられます。
1月に見られた星が今では同じ場所にないのです。
少し辺りを見渡して探してみると、西の空で探すことが出来ます。
徐々に移動しているのです。
春の星座が冬の星座に「そろそろどいて下さる?」と言っている気がします。
房総半島では、日中も徐々に暖かくなってきて春の陽気を感じられますが、空の世界でも確実に春が近づいているのです。
昔の人も空を見上げて、季節の変わり目を感じていたのでしょうか。

みなさんも大房岬に来て、キレイな星空を見ませんか。
必見ですよ。
(たかはし)
雨を味方に [2006年02月22日(Wed)]
今週は「雨が多い!」との週間予報を見て、眉間にしわを寄せていた今日この頃。
ところが、ふとカレンダーを見れば、『雨水』と。

そうか・・・イベントの計画を狂わすクセモノも春のきざしなんだなぁ、と
うれしい気持ちになります。

きのう、今週末のイベントに使う竹を山まで取りにいきました。
もちろん雨
覚悟を決めて出かけましたが、
「ん?いつもと違う。あたたかい・・・」

咲きほこる梅や、いたる所になっている甘夏がそう思わせるのかもしれません。
自然の摂理を感じ、満ち足りた気分に。

今日、指導室会議で雨プログラムへの課題が出ました。
学校の先生も、宿泊学習の雨プロには頭を悩ませているようです。

雨には雨のよさがある。
外に出られない、替わりのプログラムではなく、雨だから楽しいプログラムができないものか・・・
野外での雨プロは永遠のテーマかもしれません。
けれど、いつか素敵なプログラムご提案したいです。
(しばさき)
不便さの中にあるもの [2006年02月21日(Tue)]
1日の仕事を終えて、最終1本前の電車に乗った。
長時間、電車に乗ると腰が痛くなる。
毎日、往復4時間をかけて通勤しているとその状況が苦痛でとても不便に感じる時がある。

先日、最終電車を1歩のところで間に合わず、やむなく寒空の中、身を震わせてバイクで家まで帰った。途中、芯まで冷え切った身体を1杯のラーメンで暖めながら。冬の長距離運転は、とても身にこたえた。

今朝、またバイクを2時間かけて勤務先に運んだ。そのための労力は1日うちの半分以上の体力を消耗したように感じた。

この経験を味わい、今日の帰り電車に乗って帰った。
なんと快適なこと!ただ、この箱に乗っていれば目的地に到着するという偉大なる安心感。
ただ、ただ、感謝…。「あれれ〜?」
ついこの間まで電車に乗ることに苦痛を感じていたのに。

不思議なものである。不便なことを経験すると、今まで普通だったこと(電車に乗るということ)へ感謝の気持ちを抱くようになる。

不便なことを経験するって、たまには大切なことかも。と、暖かい電車に揺られ本を読みながら感じた1日であった。

(かたおか)




春の訪れ [2006年02月19日(Sun)]
大房岬少年自然の家へ行くための最寄りの駅はJR富浦駅です。
私は1時間ほどかけて内房線を南下しています。

本来であれば南下するのですから、下に行くに従い暖かくなるハズなのですが・・・
今年は違いました。20数年振りの寒さらしいのです。
なのにJRは電車の扉を全開で5分以上も開けておくのですから、
ヒーターも効かず、エネルギー効率の悪いこと・・・。
おかげで、だるま状態の出勤の毎日でした。

そんな季節も、寒さが和らぎ春の香りがしてきました。
季節のかわりめは気候であったり、自然の移り変わりであったりしますが、
内房線の場合、座席に座れるかどうかで感じることができるのです。

普段、朝は通学の生徒、座席が埋まったり空いたり繰り返します。
ですから休日ともなればがらがら状態です。
ところが最近は相席にならないように席を見つけるが大変なのです。
元気なご年配の方々がグループでハイキングを楽しみに来るからなのです。
つくづく人間も自然界と同じように春を待っているのだと感じました。

また、定年になってから初めて南房総に旅行にこられる方が多いのには驚きでした。

・・・そうそう、内房線の車両は4人掛けのボックスシートと2人または3人がけのシートがあるのです。・・・
・・・そして、なぜ、相席になりたくないかといえば、朝が早いので少しでも寝たいからなのですが・・・

(ひらの)
仕事の相棒 [2006年02月16日(Thu)]
自然の家の倉庫で探し物をしていたら、偶然懐かしいものを見つけました。
ビー玉、おはじき、メンコにお手玉など昔遊び道具です。

懐かしついでにお手玉を3つ持って挑戦してみました。
が、これが上手く出来ません。
「子どものころには出来たはずなのに・・・」、
と言い訳をしてみるものの手と頭が別の動きをしています。
ついでに足までもが勝手に動く始末です。
なんとも情けないです。

そんな情けない姿をさらけ出しつつも、練習していくうちに上手くいく「コツ」を見つかます。
目線や手の動きを一定にすれば、1回、2回と回数が増えてきます。
自分で「コツ」を発見して、それが出来るようになる喜びと達成感はこの上ありません。
試行錯誤を繰り返しながらも自分で「何か」を発見することの楽しさ、大切を感じました。


今では机の上に置いて、仕事の息抜きにお手玉を練習中です。
パソコンの画面に疲れた後には、なかなか良い運動になりますよ。
頭も体もリフレッシュ出来ます。

みなさんも息抜きにお手玉、いかがですか。

(たかはし)
隣国の若者達 [2006年02月15日(Wed)]
15日、韓国の釜山から日本に短期留学している大学生15名が、大房岬少年自然の家へ視察に訪れました。昨年10月に来日して、日本語を学びながら千葉県内の各施設を訪問しているそうです。
まず1時間ほど、体をうごかすゲームを体験してもらいました。
それまでは、どこか気だるそうな彼らでしたが、ゲームが始まると急に元気に。日本に来てから難しい話ばかり聞いていたのでしょうか?何かから解放されたように彼らの笑顔はとっても輝いていました。
楽しいことに国境はないんですね。みんながこんな風に笑えたら戦争なんて無くなるはず・・・。
それからは僕ともすっかり打ち解けあい「NPOとは?」「どんな施設運営をしているの?」など様々な質問を受けました。最後は、僕のことを「オッパ(先輩・お兄さん)」と呼んでくれるようになりました。弟や妹のような隣国の若者達から大切なものを学んだ春の一日となりました。(じんぼ)
土地を愛する [2006年02月14日(Tue)]
 千葉県内の方が誇る土地。その1つが、ここ大房岬だと最近自負しています。

千葉県民である私も小学生の時、自然教室で訪れた場所。ここに勤務してはや半年がたちました。ここで出逢う方々からいろんな声を聴きます。

大房岬常連の方からは、
「ここは、どんな人にも自慢できる唯一の場所です。どうか、このままの岬を維持してください。」

初めてここを訪れた方からは、「千葉にずっと住んでいるけれど、こんな素敵な場所があることに驚きました。」

自分が勤務している地を父に紹介する機会もありました。父は「こんなすばらしい場所があったなんて!こんど、みんなを連れてまた来たい。」と言ってくれました。嬉しかったです。

もっとたくさんの方々に、ここの魅力を知ってほしい。

 ここの勤務を決めた理由の1つに、地元のことを知りたいという想いがありました。人に何かを伝えようとする時。それはやはり、自分がそのものを好きでなければ伝わらないと思います。

 「また、ここに来ます!」そう言ってくれた参加者の方の声を胸に、もっともっとこの地を愛していきたいと思います。みなさんも、1度是非訪れてください。私の大好きなこの場所に。

(かたおか)

夕暮れに [2006年02月10日(Fri)]
夕暮れに
大房岬の奥 海の向こうにぽっかり浮かび上がった
グレー色の大きな影。
どっしりと構えたたたずまい
美しい曲線のライン

周りの茜がかった夕焼けのグラデーションに
大胆にはさみで切り込みを入れたよう

富士山はその影だけで
人の心にうったえる

都心のビルや なんとかタワーなんてものは
ちっぽけだ。まさに影も形も見えない。

海を越え 伊豆半島も 三浦半島もとおりぬけ
房総半島から望む富士山の眺めは
空気の澄みきった冬限定の
贅沢な景勝です。

(ほしの)

追伸

本日より、このブログは職員が持ち回りで書いてまいります。
桜井の個人的ブログは今までどおり継続しておりますが、そちらをお読みになりたい方は直接桜井のブログへアクセスしてください。
https://blog.canpan.info/sakurai/