こんにちは!スタッフの伊藤です。
本日は、9月23日(月・祝)に開催した「Tagajo Youth Challenge部」の第2回についてご報告します。
TYC部(Tagajo Youth Challenge部)とは
活動者のお話やフィールドワークを通して、同世代(10代〜20代)の仲間と一緒に地域でやってみたいことを考える、3回連続講座です。
詳しくはこちら
TYC部「第1回レポート」はこちら
Tagajo Youth Challenge部 第2回
第2回のゲストは塩竈市出身・在住の画家、釣舟富紀子さん。
今回はたがさぽを飛び出し、塩竈市にある菓子屋ハウフル/スプリングワークスさんのワークスペースをお借りし、開催しました。
ゲストの釣舟富紀子さん
始めに、釣舟さんの活動についてお聞きしました。
子どもの頃から絵を描くことと虫が好きだったという釣舟さん。
現在は、塩竈市やその周辺地域を題材に、架空の地方都市や実在の古い建造物を描いています。
古い建物や商店街の風景、お祭りの様子など。残そうとしなければいつか消えてしまうかもしれないもの、写真では伝えきれない熱気、雰囲気を、絵で残したいと話していました。
そんな釣舟さんの思いは塩竈第一小学校6年生の児童と共同制作した塩竈市のジオラマにも表れており、塩竈のどんな景色を未来に残していきたいかを考え制作にあたったそうです。
釣舟さんはまちあるきのコースを考えるとき、メジャーな観光スポットの一本裏を歩くようにしているとのこと。
観光向けに整備されていないからこそ分かる地域の特徴、特有の風景があるそうです。今回私たちもそのまちあるきを体験してきました。
また、今年の6月には自身が大好きな虫や魚に焦点を当てた「しおがま生きものあるき」を主催しており、こういったまちあるきがきっかけとなって自然環境保全に興味をもつ人が増えてくれたらと話していました。
お話の後は、さっそくまちあるきへ!
まちあるきのマップ(釣舟さん作)
約20分のルートを、釣舟さんの説明を聞きながら参加者みんなでゆっくりと歩きました。
階段を上るところからスタート 横穴を観察
まずは会場前の階段を上って、塩竈の特徴の一つでもある高低差を実感。
急勾配の階段を上りトンネルの中を進むと横穴にたどりつきます。
興味津々で穴をのぞき込んだり、「どんな用途で使われていたのか」など質問が挙がりました。
途中の川で生き物探し 釣舟さんの説明を聞く参加者
注目のポイントでは立ち止まり、釣舟さんの説明を聞きます。
塩竈石と思われる朽ちた石材があったり、木隠れに勝画楼が見えたりと、じっくり観察したからこそ見つけられるポイントもありました。
ジオラマを見学 共同制作のジオラマ
釣舟さんと塩竈第一小学校6年生が共同制作したジオラマを見に、壱番館にも立ち寄りました。
ここまで歩いてきた道を思い出しながら、あらためてまちの特徴について、みんなが感じたことを話し合いました。
会場に戻った後は、まちあるきの感想をみんなで共有。
実際に地域を歩いて刺激を受けた、アイデアを引き出すヒントになったという感想や、見慣れた他のまちに似ていると思っていたが、実際に歩いてみたら違いに気が付いたという感想が挙がりました。
また、ゲストである釣舟さんは自身の好きな生き物に注目したまちあるきを実施しています。
そこで、参加者の皆さんならどんな要素と組み合わせたまちあるきをしたいか、皆さんのアイデアをお聞きしました。
参加者の3人からは、〈RPG×まち歩き〉や、〈外国人観光客×まち歩き〉、〈地層×まち歩き〉など、それぞれの興味関心や好きなことが表れた、ならではのアイデアが生まれていました!
他の人のアイデアに、面白そう!という声も
今回は、釣舟さんの地元愛や絵・虫が好きという思い、まちを見る視点を知ることで、地域の魅力を再発見するためのヒント、アイデアを実践するためのヒントを見つけることができました。
TYC部は、いよいよ次回が最終回!
第1回の鈴木さんのお話や、参加者みんなでのアイデア出し、今回の釣舟のお話やまち歩きで得たヒントを元に、多賀城市でやってみたいアイデアを実現に向けて具体化していきます。
会場は、第1回と同じたがさぽです。
第3回からの参加も可能です!
途中の回からの参加をご希望の方には、第3回の開始前に簡単な説明を行います。ご興味のある方はお気軽にご相談ください!
今回参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
次回のご参加、お待ちしております。