こんにちは。スタッフの川口です。
梅雨みたいな季節になってしまいました。
土曜日はお役立ち情報の日です。
7月12日に宮城県社会福祉協議会 みやぎボランティア総合センター主催の「令和4年度ボランティアコーディネーター研修」に参加してきましたので、その内容を少しですが紹介します!
私が参加したのは、「シニア世代の活躍にスポットを照らす〜身近な場所における“ちょっこっとお手伝い”を増やそう」というテーマの講習でした。
講師はハンズオン!埼玉の西川正さんのお話と、公益財団法人長野県長寿推進センターから、シニア世代が地域で活躍している事例をお聞きしました。
西川さんは当センターの10周年事業の際のゲストでたがさぽにも来たことがあるんです。
今、職場でも親戚づきあい、地域の付き合いも減少傾向にあり、家族との絆が大切と感じている人が多いそうです。そのため、家族以外の大人と関わることが少なく、大人になるそうです。自分の子育ての時にはじめて赤ちゃんを抱っこするという人は7割を超えるそうです。
家族との絆はもちろん大切ですが、家族に何かあった時、どうしたらよいのでしょうか。
誰に相談したらよいか、誰が信頼できる大人なのかがわからないまま困難にぶつかった時、「助けてほしい」ということを発信できない状況が生まれてしまいます。
これは暮らしのライフスタイルから生まれた問題であると西川さんは言います。(今が特別な状況である)
ではどうしたらよいでしょうか。ライフスタイルから生まれた問題は、暮らしのライフスタイルを変える必要があります。
子どもたちには地域の普通の大人との関わりこそが今大切なものであると言います。
西川さんは「もっと社会に“あそび”(余白・余裕)を」ということで、小さなまちづくりのNPOハンズオン埼玉でさまざまな活動をしています。
また、学童クラブ運営法人の理事や図書館館長、元PTAや民生委員、大学講師など、さまざまな角度から社会や地域と関わっています。
まちの中で7のつく日七輪をだして焼きたいものを持ち寄る一畳のプレーパークや、中学校の空き教室で子育てサロンやこどもたちが放課後のんびりできるカフェ、お寺で駄菓子屋、公園のヤキイモタイムをしたりという事例なども紹介いただきました。
安心できる場で信頼できる大人とのつながりが生まれることでいわゆる社会的に困難な状況に陥った時に「その人なら相談できる」「助けてくれる人はいる」という考えに結びつきます。子ども食堂やフードバンクの支援は、根本的な困難な状況の直接の解決は難しくても、信頼できる大人とのつながりやコミュニティづくりにはとても大切な活動であることがわかっています。
大人の私たちができること、共助とはなんでしょうか。
それぞれの人があたたかい場を少しづつひらいていくことで、地域があたたかい場所になるのかなと思いました。
長野県の事例ではお庭の前にベンチをおいてお休み場をつくった人や、庭園の池の鯉に餌をあげる体験をできるようにしたり、花の苗を交換する場だったりの事例を知ることができました。
地域課題解決に向けても市民のみなさんの力が大切ですし、みなさんが必要と思っていることややりたいと思っていることが地域をあたたかくしていくきっかけになるのだと思います。
なにかちょっとひらめいたことがあったら、ぜひたがさぽに相談にきてください。お待ちしております!
ハンズオン!埼玉
https://hands-on-s.org/home/
〇たがさぽ文庫に西川さんの本があります!(貸出し可)

「オンラインのあたたかい場づくり 自主研究ノートVer.1」
発行:ハンズオン!埼玉 2021年

「あそびの生まれる場所 「お客様」時代の公共マネジメント」
発行:ここから 2017年