こんにちは。スタッフのさいじょうです。
本日は9/23(火)に実施した、まちをもっとおもしろくする「私のだいじな場所」のつくり方の様子を報告いたします。
今回のイベントは、市内の開発や公共施設の見直し、公園の整備などでまちが変わっていく中、私たちがどのように関わることができるか、どんなことができるのか一緒に考えていきたいと思い企画しました。
ゲストには「あそび」をキーワードにコミュニティを育む活動を実践されている西川正さん(NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事)をお迎えし、取り組みや活動の中で大切にされていることをお話しいただきました。


ゲストの西川さん
よい施設はどこから生まれるか、西川さんはおしゃべり(対話)から生まれると言います。
どんな場所が魅力的か、それは「応え」のある場だとおっしゃっていました。
誰かの問いに、誰かのつぶやきに、「答え」を提供するのではなく、一緒に考え悩んだり一緒に話し合う、うんうんと聞いてくれる人がいる。「応え」てくれる人がいること。それがたくさんあることでおもしろさが生まれると、お話いただきました。
岡山県真庭市中央図書館の館長でもある西川さん。
図書館での取り組みもご紹介いただきました。わんこに読み聞かせをしたり、好きな歌・思い出の歌を持ち寄ってみんなで聞く音楽会や小学生が運営する日があったりと、そのアイデアはどこから生まれるのかと。
話している西川さんがもう、楽しそうで楽しそうで。参加者の皆さんも笑いながら、そして大きくうなずきながら真剣に耳を傾けていました。
場のつくり方次第でみんなが当事者となり、関わった分だけそこが「私のだいじな場所」になっていくということもお話ししていただきました。
サービスする側として企画・運営するのではなくみんなでやりたいことを持ち寄り考える、いやいやそんなこと無理だろうということも、「なんだそれ〜!」と笑いながら一緒に話していくうちに面白い企画が生まれる。「なんだそれ」な発言も頭ごなしに否定されない、こんなこと言ったらダメとお互いに思わない、心理的安全性がある場があることが、「一緒につくりあげていく」につながるのだと感じました。

西川さんのワークでは紙に描いた焼き網の上で、それぞれの焼きたいもの、
好きなものを書いて貼っていきました。
持ち寄ることもポイント。それをワークで体験しました。
トークの後は、5つのグループに分かれ市内の公共施設・空間でこんなことできたらいいな、この場所使えないかな、や、やってみたいこと、こんな人と一緒にできるのでは?
西川さんのお話しからポイントとなる工夫できることやアイデアをだし合い、多賀城市のMAPを見ながらワイワイ話し合いました。グループで出たアイデアを共有いただいたときに、みなさんが話し合いの中でお互いの考えを出し合い一緒に「あーでもない、こーでもない」と、ワクワクして話あった様子が見えてきました。

グループ内での共有の様子
こんなのどうだろ。いいですね!おもしろいね!

それぞれが考えたアイデアに他のみんながさらに提案を重ねていきます。
今回のトークイベントでは、公共施設・公共空間を考えるうえでの大事なポイントを学びました。
【参加者からは】
〇誰かと「一緒につくる」うえで大切なこと、仕事にも市民活動として取り組んでいることにもとても大事なことを言葉にしてもらえました。
〇自分の取り組み・実践を振り返る時間。すごく効きました。
〇とてもおもしろかった。おしゃべり(対話)の大切さを改めて感じた。
〇公共施設で働いていて、利用してくれる方の居場所、気軽に来れる工夫など自分にはなかった部分を聞くことができた。話し合いはしやすい環境の職場であると思うが、もう一度良い案を出せるよう意識したい。
といった感想をいただきました。
西川さんには埼玉での活動と週末は岡山県で図書館長という大変にハードなスケジュールのなか、今回たがさぽのイベントにご登壇いただきました。本当にありがとうございました。
また、参加者のみなさんにも、お時間をつくっていただきご参加いただき、本当にありがとうございました。
今回の学びやアイデアをもとに何かに取り組みたいという方、たがさぽではそれを一緒に考え、取り組んでいければと思っています。また公共施設のあり方、関わり方、できることなども一緒に考えていきたいと思っています。
これからも、よろしくお願いいたします。