2月になり、引き続き寒い日が続いていますね。 スタッフの川口です。 今日は、1月24日に行われた多賀城市の公立保育所の地域との避難訓練の振り返りの会についてレポートします。 今年度ブログでも紹介してきましたが、未就学児を取り残さないため、保育所の避難訓練に地域住民や避難先の町内会、防災士の資格をもつ郵便局長などが参加し、いつもとは違う想定(散歩中やビルへの垂直避難など)で訓練を行ってきました。 桜木、志引、八幡で行われたこれらの訓練をあらためて振り返り、より地域住民との顔の見える関係を構築するために行われました。 訓練に参加した地区の方や郵便局長はもちろんですが、同じ課題意識をもつ近隣の町内会や包括支援センターなども参加し、27人での振り返りが行われました。 はじめに市内保育所における避難訓練の取り組みについての報告があり、各保育所の先生からコメントをいただきました。 志引保育所からは、訓練後に地図にプロットし、新しい浸水想定のMAPを重ねてみることでより安全な新しいルートを発見することができた。そのルートを今後の訓練に活かしたいとのお話もありました。 八幡保育所の訓練振り返りでは、「住民からするとやはり橋を渡るのは怖い」「末の松山が避難場所としてはよいのでは」という意見もありましたが、いろいろな想定での複数の避難ルートを持つことや垂直避難の経験などが新たな発見につながったという先生からのお話もありました。 「訓練が周辺の住民の避難の意識づけにつながった」「町内会の人たちとの顔の見える関係性ができたのが良かった」などの意見や「保護者にも避難ルートを伝える必要性」や「想定を信じすぎず、最善を尽くすこと」や「初動が大切であること」などの意見が参加者からあがりました。 また、町内会として、訓練は行ったが災害があった時は動くことはできない。どのように考えていくべきか、一緒に考えていきたいなどのお話もありました。 助ける人、助けられる人という関係性だけでなく、子どもたちに意識をむけることで周辺地域の防災意識を高めるということにつながっていくとよいですね。 今年度、多賀城市の基幹保育園である3カ所で行われた避難訓練ですが、多賀城市では次年度は小規模の保育所や幼稚園などにも声がけし、地域で未就学児の子どもたちの命を守る訓練を進めていくそうです。 住民のみなさんの3.11の経験は地域の財産とも言えます。 震災を経験していない子どもたちや新しい住民の方などにお話いただけることが地域防災につながっていくと思います。そのような大切さを感じることが出来た振り返りの会でした。 |