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【ブックレビュー】 「地域猫」のすすめ ノラ猫と上手につきあう方法 [2022年01月29日(Sat)]

こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


罫線 三つ葉.png

「地域猫」のすすめ ノラ猫と上手につきあう方法

著者:黒澤 泰
発行者:瓜谷 綱延
発行所:株式会社文芸社

発行:20051215日 



〇地域猫とは?

住民・ボランティア・行政が協力し、地域の理解を得た上で、ルールに基づいたエサやり、トイレの管理、不妊去勢手術等を行い、迷惑にならない飼い方でノラ猫を管理することです。

この本の著者で横浜市職員だった黒澤泰さんが1999年に「地域猫」という言葉を発案したことで、ノラ猫を処分せずに被害を減らし、人と猫が共存する方向が打ち出されました。


黒澤さんが横浜市役所に入所した当時は、自由奔放に生活するノラ猫が多く、市民からの苦情が相次いでいました。黒澤さんは動物行政を担当する獣医師としてみんなが困っていることを解決するために、相談を寄せてきた地域に足を運びいろいろな人たちから話を聞きます。そうした中で近所同士のコミュニケーションが不足していることに気づき、ノラ猫をテーマとして地域住民が一致協力することが解決のきっかけになると考えたそうです。

そして、住民で猫問題を話し合う場を設け、さまざまな立場の人の意見を反映させたノラ猫の「飼育ガイドライン」ができました。


cat_eduke_noraneko.png

〇地域猫活動の輪

猫が好きな人も苦手な人も行政も“ノラ猫トラブルを無くして共存する”という目的は同じです。地域でノラ猫のことを話し合う中で住民同士のコミュニケーションが生まれ、防犯、防災、環境美化、高齢者福祉、子どもの教育等にも関心が広がり、住みよいまちづくりへと発展していくことが期待できるそうです。


kaigi_young_old_people.png




〇人と猫が幸せに暮らすまちへ

地域猫活動は、飼い主のいない猫を減らして、屋内の飼い猫にしていくための過渡的対策です。このような取り組みを重ね、人も猫も幸せに暮らしていくためのまちづくりが全国に広がっていってほしいですね。

著者の黒澤さんは、横浜市を定年退職した後も地域猫活動を普及させるための講演活動等を続けているそうです。


こちらの本は「たがさぽ文庫」H6動物・ペットの棚にあります。地域猫実践マニュアルも書かれていますので、気になっているノラ猫がいる、飼えないけれど地域で見守りたいと思っている方やノラ猫のイタズラに困っている方などにもおすすめです。ぜひお手に取ってご覧ください。


罫線 三つ葉.png


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