• もっと見る
« 2021年11月 | Main | 2022年01月»
プロフィール

多賀城市市民活動サポートセンターさんの画像
<< 2021年12月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
リンク集
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/tagasapo/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/tagasapo/index2_0.xml
タグクラウド
【レポート】多賀城 自治会・町内会の情報交換会B 新田三区の「水辺の防災」の取り組みを紹介します! [2021年12月05日(Sun)]

こんにちは。

スタッフの川口です。

12月になり、寒くなってきましたよね。


今日は1022日(金)に行われた


多賀城 自治会・町内会わがまち情報交換会

-あなたの地区はどうしてますか?-


新田全体.jpg


についてのリポート連載です!「水辺の防災」「コロナ禍での情報発信」「人材発掘」の3つのテーマで情報交換しました。

「水辺の防災」の3回目は、新田三区の防災の取り組みについてレポートします。



新田三区「子どもや保護者を巻き込む夏祭りで防災」


新田三区の会長佐藤一雄さんにお話をうかがいました。


新田3区.jpg


■新田三区の状況と防災のモデル地区について

・新田三区は、2年間、宮城県自主防災組織育成・活性化支援モデル事業で行った市のモデル地区に指定されており、東北大学の准教授にアドバイスをいただき研修を行いました。

・新田三区は、多賀城市の内陸に位置しており、3.11の震災で津波の被害はありませんでしたし、地震による建物の被害も軽微な地区でした。しかし、古い地域なので、道路の幅員が狭い、ブロック塀が多いなど、地震による危険性を抱えています。

2級河川の七北田川の左岸沿いに住居が集中しており、地区のほとんどが水害による浸水想定地域になっています。指定避難場所が遠いことから、避難開始のタイミングや、避難方法の課題を抱えています。

・新田地区は、一区、二区、三区の3つの行政区から成り立っています。世帯数は1,970世帯。そのうち三区が950世帯で半数を占めています。今から30年ほど前に3つに分かれました。当時は世帯数を三等分にしたが、三区だけ岩切駅が近いこともあり世帯数が増加しました。6割がアパートの世帯。したがって、若い人が多く、75歳以上の高齢者は8.4%です(市内で5番目に少ない)。

・指定避難所は山王小学校。しかし、標高が低い位置にあり、水害の時にはたどり着くことができなくなります。田んぼにも水が溜まることから、ここが避難所でいいのか、問題提起をしています。

・自治防災育成活性モデル事業の指定を受け、2018年・2019年の2年にわたり、8回の研修を行いました。主にグループワークで実施し、新田三区の特性・問題点を抽出し、洪水・地震等の防災・減災を図るための具体的な策を見出し、県や市に意見・要望を提出しました。


■夏祭りでの防災イベントについて

2018314日のグループワークで発案。実際に7月の夏祭りで防災イベントに取り組むことになりました。

・災害時非常持ち出しグッズコンテストを行いました。防災訓練の時ではなく、あえて夏祭りの時に実施しました。

・夏祭りは子ども向けの内容。時間は15:0018:00、夕涼みの時間帯に実施しました。明るい時間帯なので、防犯上の心配が少なく、子どもだけでも参加できる他、幼児連れの保護者も参加しやすいなどのメリットがあります。また、昼間なので、お互いの顔が見え、参加者が顔見知りになることで、防犯性を高めることにつながります。照明もいらず、設営に時間をかけずに簡単にシンプルなお祭りとして実施しています。

・コンテストは子ども対象に、災害時に最も必要とする避難用物品を2点、持ち出し袋に入れて集まるように周知しました。

・採点表は、合計30点。大きくわけて3つ「家族と相談して持参したか」「自分で考えて持参したか」「絶対必要だと思う理由」を発表してもらって採点しました。3位まで賞品を用意して表彰しました。

・小学生9名が参加してくれました。多種多様な避難グッズから2点を絞るのは大変です。子どもたちは考えて持ち出し、発表してくれました。中には、親御さんも一緒に考え、バックアップしてくれた様子が窺えました。甲乙つけがたく、子どもらしい堂々とした発表に感銘を受けました。あまりの接戦に、参加者全員に特別賞を授与して称えました。夏祭りに初めて取り入れたが、子どもたちだけではなく、大人も防災意識の向上が図れたと思います。

・夏祭りに関して、子供会・婦人会・婦人防火クラブ・交通安全母の会・消防団・農耕組合・新田住宅自治会などにご支援・ご協力いただき、地域の横のつながりの強さを感じることができました。年間を通して、これだけの団体が一堂に会するのは、唯一この夏祭りの時だけなので、貴重な機会になりました。


■新田三区取り組みメモ


・宮城県は、東北大学災害科学国際研究所と連携し、平成29年度から令和2年度までの4年間にわたり、「自主防災組織育成・活性化支援モデル事業」を実施。4年間で13市町の18のモデル地区が取り組んだ事例のアイデアが詰まっています。新田地区全体で行われた事例も掲載されていますので、こちらもご覧ください!


佐藤会長の防災の一言はこちら!

IMG_4806.JPG楽しみながら防災意識を地域や家庭で高めていく仕組みがすばらしいですねひらめき


こちらの模様はたがさぽYoutubeたがさぽチャンネルで動画発信予定です。

お楽しみに!

次回は、自治会・町内会の「コロナ禍での情報発信」についてリポートします。


自治会・町内会わがまち情報交換会 

水辺の防災@鶴ケ谷親和会の取り組みはこちら 

https://blog.canpan.info/tagasapo/archive/3080


水辺の防災A東田中南自治会の取り組みはこちら 

https://blog.canpan.info/tagasapo/archive/3081

| 次へ