こんにちは。 スタッフの川口です。今日は1月22日にオンライン開催しましたTagajo Susitinable Relationship 会議2020のゲストトークのレポートです。 6つの地域課題を話し合う前の基調講演、知っておくべき筧さんのお話。「持続可能な地域のつくり方」とはどういうことなのかについてお話いただきました。 筧さんはNPO法人issue+designを2008年に立ち上げました。社会課題、地域創生、介護福祉、まちづくりなど、様々な地域のプロジェクトを手掛けています。その中で、デザインというアプローチを大切にしているそうです。 デザインはカッコ良いものをつくるという意味ではありません。 「美」と「共感」と「楽しさ」を大切にし、参加したい、一緒に取り組みたいという気持ちを動かし、それぞれの行動が変わり、結果的に地域が変わっていくことを目指したものだといいます。 人の共感を呼び、社会にシアワセなムーブメントを起こすことをデザインと呼んでいます。 さて、持続可能な地域とはどんな地域か。 「地域は生きているということ」 筧さんは15年くらい地域に出向いて活動して感じることだといいます。 地域の課題の結果から、原因を探り、対処をする。例えば、経済の衰退の原因は、若者不足であるから、移住定住促進の取り組みを行うなどという流れです。 しかし、それぞれの個別の課題の対処では根本的に解決にはならず、ずっと対処を繰り返して衰退していくということが日本中各地で行われているそうです。 人と経済がつながっていない。地域のいろいろな分断がある。人と生態系を再生するためにどうしたらよいか、そこにSDGsのアプローチが有効です。 SDGsとは国連で採択された2030年までに地球を変えていこうという共通目標です。 世界はつながっているというメッセージがあります。 SDGsに取り組むときは、関係性を考えながら取り組まないと問題の解決はしません。 地域が抱える問題はすべてつながっているのです。 負のスパイラルを正の循環に変えていくこと。全ての問題に全方位的に取り組む包括的なアプローチが必要になってきます。 そのため、分断を乗り越え、包括的に取り組むための対話と協働が必要になってきます。 持続可能な地域をつくるために必要なことが4つあります。 1.つながり協働し高めあう「地域コミュニティ」 2.道を照らしみんなを導く「未来ビジョン」 3.市民一人ひとりが協働しつながる「チャレンジ」 4.未来を切り拓く力を育む「次世代教育」 まとめると、本質として地域の抱える課題は根っこで全てつながっています。つながっていることを意識しながら包括的にアプローチしていく。包括的なアプローチのためには、それぞれのプレーヤーが分断を乗り越えて対話と協働のスタンスに変えていく必要があるということです。 詳しくはたがさぽ文庫でも貸出できます筧さんの著書「持続可能な地域のつくり方」をぜひご覧ください! 次回は、6つの課題についてのトークを詳しくご紹介していきます。 こちらもお楽しみに! 前回のレポートもご覧ください! 【レポート】Tagajo Sustainable Relationship 会議 2020 多賀城市をデータで知る@-多賀城市市民活動サポートセンター“たがさぽPress” (canpan.info) |