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白球から生まれる「ウィン-ウィン」の関係 [2019年07月18日(Thu)]
こんばんは!スタッフのわたなべです!!

毎週木曜日は、市内外の団体や取り組みをご紹介しています。


野球シーズン真っ盛り!宮城でも「夏の甲子園」を目指した高校野球の地区予選が開幕、プロ野球もオールスター戦が終わって後半戦に入りました。


baseball_pitcher_overthrow.png


ところで、野球の試合でボールが何個使われるか知っていますか?


プロ野球の試合では、1試合あたり約120の硬式ボールが使われています。その理由として、土で汚れたり歪んだり、傷がついたボールだとピッチャーが投球する際感覚が変わってしまうこと(場合によっては手元が狂ってデッドボールなどで事故が発生することも)が挙げられます。

そして、試合で使用済みの硬式ボールは打撃や守備の練習で使ったり、高校の野球部に寄贈したり、また普及のために海外に贈られたりもするそうです。それでも、使い込めばやがては縫い糸がほつれたり切れてボロボロになって、そのまま倉庫の隅に眠ってしまうこともあるようです。



そこで、「ボロボロになってしまった硬式ボールを何とか修繕して再利用できないか」という想いと、障がいのある方々のための就労支援とが結びつき、硬式野球のチームで使った硬式ボールを障がい者就労支援事業所で修繕し、再利用する取り組みが全国各地で行われています。いくつか、事例をご紹介します。



京都府のNPO法人就労ネットうじが始めたこの取り組み、現在では連携する事業所が全国36ヵ所(2018年12月現在)に増え、全国約260のチーム・団体(2018年6月現在)が協力しています。

また、公益社団法人全国野球振興会 日本プロ野球OBクラブがオフィシャル・サポーターとして活動を支援しています(こちらから、連携事業所と協力チーム・団体の一覧を見ることができます)。


ハートボールプロジェクト(大阪ガス株式会社)

もともとは、大阪ガス硬式野球部が一般社団法人ジョブステーション西宮を通じて障がい者の就労支援事業所に硬式ボールの修繕を依頼し、そのボールを兵庫県西宮市内の高校の硬式野球部に寄贈することから始まりました。現在はこの取り組みに加え、地域の高校からも修繕の依頼を受けるようになっています。


インクルージョンボール(NPO法人北海道野球協議会)

北海道の野球界全体で取り組める社会貢献活動として、今年度スタート。「障がい者の就労支援」と「ボールのリサイクル」の両立を目指しています。



チーム・選手にとってはボールが増えることでより多く練習できるようになり、就労支援施設や利用者の方にとっては収入の向上や生きがいにつながる…まさに「ウィン−ウィン」の関係ですね。そして、この取り組みが次のファインプレーを生み出すことでしょう!

この夏、野球を観戦する方は、プレーはもちろん、使われたあとのボールの行方にも注目してほしいと思います。
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