こんにちは。スタッフのあべです。 今日は、5月27日に実施した鈴の花保育園避難訓練の様子をリポートします。 多賀城市内の幼稚園・保育所では大規模災害を想定し、地域の住民や事業所が連携して避難訓練を実施しています。自力で避難することができない未就学児の命を守ることを目的とし、一般社団法人Bird‘s eye、市の危機管理課、たがさぽも協力をしています。 今回、地域住民との情報交換を経て実施しました。保育中に大規模地震と大津波警報を想定した訓練です。 昨年度は八幡保育所、コアラ保育園、鈴の花保育園の3施設合同で避難訓練を行いました。その活動の様子はこちら→八幡地区3保育施設合同避難訓練リポート 鈴の花保育園がある八幡地区は、多賀城市内の中心部にあります。国道45号線が走る、住宅や店舗が多い便利で賑やかな地域です。 この地区は、東日本大震災時には津波浸水がありました。昨年のハザードマップの最新情報では、八幡地区の浸水予想は3〜5メートル。海が見えない場所なので予想がつかず、震災当時は大変な思いをしたと地域の皆さんは話します。 ![]() まず、八幡沖公民館で地域の皆さんと情報交換を実施しました。 今回避難訓練を実施する鈴の花保育園の保育士のほか、園のある町内会や民生委員、郵便局長、今回避難先となるホテルキャッスルプラザ多賀城の方など15人が参加。 昨年度に行った訓練の振り返りから始まり、避難行動の確認や訓練についての説明から、東日本大震災の被災状況や避難先などを共有するなど情報交換を行いました。 ![]() 9:45 地震発生 地震による大津波警報が発表された想定で、園児たちは机の下に隠れるなどのシェイクアウト訓練後、ホテルキャッスルプラザ多賀城(桜木地区)へ避難移動しました。 協力者はオレンジのビブスを着用しています。 9:50 鈴の花保育園を出発 みんなで子どもたちをしっかりガードをしながら、交通量の多い国道45号沿いの横断歩道を渡りました。 それから、国道から1本南側の道路を慎重に進み、大きな側溝のふたの上を歩きました。地震があったときは危険なので道路を歩くとのこと。 いつもと違う雰囲気を察したのか、子どもたちは落ち着いていて、ほど良い緊張感がありました。 2カ所目の横断報道も無事通過! 9:57 避難先のホテルキャッスルプラザ多賀城に到着 ![]() 予定より8分ほど早く着きました! 1階入口でカートから子どもたちを降ろして3階へ移動。皆で抱っこして階段を上りました。 10:00 3階廊下に到着 ![]() 今回の訓練で、15分で行けることがわかりました。 ホテルキャッスルプラザ多賀城は、市の一時避難場所(津波避難ビル)に登録されています。雨風がしのげていいですね。 子どもたちは備蓄品のゼリーとグラノーラ(固形)を試食。また、災害用簡易トイレのコーナーもあり、順番に座って試していました。 大人が子どもたちに話しかけるなど、終始和やかな雰囲気。移動中も避難先でも声掛けの大切さを実感しました 避難先を後にして、鈴の花保育園に戻ります。 帰り道も安全確認をしっかり行いました。行きも帰りも子どもたちの移動は、カートとおんぶで対応したこともあり、速やかに移動することができました。 10:40 鈴の花保育園に到着 沖区振興会、近隣の住民と防災士の資格を持つ郵便局長などのサポートを受けながら訓練は無事終了しました。園の準備と皆さんの連携が良く、スムーズに訓練を行うことができて皆さんホッとした様子でした。 今回は、トランシーバーで先発隊と連絡を取って安全確認をしたことで前情報があって進みやすかったそうです。園ではトランシーバーがないので、実際は50〜100メートルの間隔があった方で行動した方がよいというアドバイスもありました。 周囲のサポートがあると心強い!訓練後も、地域と園との関係を大切にしていきたいですね。 参加者の声 ・緊張感のある訓練だった ・避難先や経路は、状況などによっていろいろな選択肢がある ・園から避難先まで地震発生後15分で行けることがわかった。他の避難先では何分で避難できるのかを試して、避難地図を作ることができればいいですね ・地区のことは地区の人たちで行わなくてはいけないと思う。避難訓練を行うときはチラシなどを配って、地域の人にお願いしてみたらどうか ・沖区振興会では、毎年1回防災訓練を地区と学校が共同で行っている。昨年は別々だったけど、一緒に行うことが大事だと思う |