スタッフ川口です。 今日は2025年1月17日(金)に開催した 「防災人ミーティング」についてレポートします。 防災人ミーティングとは、地区の防災担当、地域防災リーダー、消防団、宮城県防災指導員、企業の防災担当、防災士、防災に関心のある人で集まり、みんなで話し合う場を不定期で開催しています。 今回のテーマは、「おしえてみんなの防災訓練」。 令和6年11月に開催した地域の防災訓練や防災の取り組みについての情報交換を行いました。 今回参加しているのは、町内会の防災担当の方や町内会役員の方、近隣の方や防災訓練に参加しなかった方までさまざまです。 ざっくばらんに訓練の様子や課題などお聞きしました。 集合住宅なので、いつもは垂直避難の訓練をしているが、今回は有志で指定避難所の八幡小へ行ってみた。今年は中央地区なのでブロック訓練だった。学校ごとで訓練を行っているところもあったが、地域住民と子どもたちが一緒に訓練できるとよいと思った。 震災の時も津波や洪水被害があった地域である。今年、4カ所の垂直避難場所ができたが、現実的には通常カギがかかっていたり、管理人がいなかったり、避難場所としては不安である。各自で垂直避難を行うように声がけしている。今回の訓練では、町内会役員20人で携帯トイレ、発電機の使い方を行った。高齢者の避難はなかなか難しいと感じている。 大津波警報の際の避難が高崎中学校に変更になった。今回は避難場所になれるため、学校と連携して各班ごとに小学校の2階へ避難する訓練を行った。家での垂直避難も想定し、携帯トイレの体験も行った。防災に特化した町内会のLINEをつくった。避難場所を確認するツールがある。住民がどこにいるかなどを把握し、市に提案することも想定している。 このように各地域の話を聞くと、地域によって課題が違っていることがわかります。 また、災害の種類によっても避難場所が違う場合もあるので、ハザードマップを読み込むことは大切だと感じました。地域の実情にあった訓練を、行うことの大切さはみなさんのご意見でも切実に感じました。 それぞれの地域の訓練について話を聞いた後に意見交換を行いました。 ・炊き出し、奉仕への反発がある。昔と意識は違ってきている。 ・避難先のカギが開いていない場合がある。地域にカギを共有する仕組みが必要と感じる。 ・震災を経験していない世代も多くなってくる。経験者の力は必要。 ・避難所の見取り図が事前に必要では。妊婦や車いす、ペットはどうするかなど、事前に考えて見取り図をつくっておくとよいのでは。 ・地域住民と子どもたちが一緒に訓練できるとよい。 ・地域によって、実情が違っている。炊き出し訓練はしない。炊き出しは現実的に難しい地域で行うことで違うメッセージを住民に送ってしまう。 ・地域によって災害想定が違うし、津波が来ていない地域は意識が全く違う。 ・防災へ関心はあるが、行動へ結びつかない。 ・地域だけでなく、防災士の力を借りて行うなどが必要になってくる。 ・公助、共助の限界がある。自助の意識を高める。携帯トイレを各自準備するなどの意識が必要。携帯トイレなどどこで買ってよいかわからない人もいるので、企業も巻き込んで実際購入できる場をつくるのはどうか。 ・訓練も楽しくできるとよい。楽しんで学べる仕組みも必要。 など、たくさんの意見やアイデアが生まれました。 【参加者アンケートより】 ・ほかの地区の訓練、学校との連携情報を知りたい。 ・防災意識向上策、地域における防災教育のあり方について知りたい。 ・学校との連携、防災展の開催、3.11の語り部活動などやってみたい。 ・訓練への参加率を上げる工夫が必要。 ・防災人参加者と学校、自治会とでの交流して意見交換するとおもしろい。 防災人ミーティングは不定期で開催しておりますが、地域のために防災の力を活かしたい人がたくさん参加しています。開かれた会ですので、いつでも参加可能です。 防災人に力を借りたい、意見を聞きたい等ございましたら、当センターまでご相談ください。 |