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ブックレビュー「知ってる?やってる?家族みんなで楽・らく食育」 [2026年06月06日(Sat)]
こんにちは。スタッフの鈴木です。

先日「新入荷書籍一覧」をお伝えしました。
今日はそのなかの一冊のブックレビューをお届けします。

「知ってる?やってる?家族みんなで楽・らく食育」

編著者:NPO法人 みんなの食育
発行所:株式会社 日本標準
発 行:2007年3月15日 

みなさんは「食育」と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか。
むずかしそう、栄養や成分について勉強しなくてはいけない、そのように感じた方もいるかもしれません。
今回ご紹介する本は、食に関する知識やすぐにはじめられる「食育」の方法が載っています。

この本を書いた NPO法人みんなの食育 は食育の啓発活動・企画・執筆、健康相談、食育講座開講など幅広い活動で食の楽しさと大切さを伝える活動をしている団体です。

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「食べることは大切」
近年、核家族がすすみ、両親共働きや子どもは塾や習い事と、それぞれ各々のスケジュールで生活するようになり、家族そろっての食事がままならなくなりました。
それにより、家庭の味や年中行事の作法など、食に関する知識や習慣を「伝えること」のむずかしさを表しています。
また、食卓ではお互いの様子や心の状態などを確認することができます。ただ家族でご飯を食べるだけ、と思うかもしれませんが、食卓は一体感を育て心と心をつないでくれます。ほっとできたり、元気がでたり、心身の安らぐ場でもあるのです。
さらに現代は、お金さえあれば食べたいものがすぐに手に入り、大人も忙しさのあまり「食事は手軽に早く」を優先してしまっている状況です。

●食べ方の基本
1日3食をきちんと食べる、主食+主菜+副菜をそろえる、よく噛んで食べる、このような文言は子どものころから何度も聞いてきました。それにはちゃんと理由があって、病気の予防や肥満防止、発達にも関わるのです。そして、楽しく・おいしく・ゆっくり食べることも大切です。

●毎日の食生活へのヒント
1日3食たべることが大事とわかっていても、毎日実践するのは簡単ではありません。とくに朝食はからだ全体に1日のスタートを知らせてくれるものです。朝食を食べないと勉強や仕事に悪影響を及ぼします。そこでまずは「何か食べる・飲む」ことから始めてみましょう。また、毎食の献立を考えるのも簡単なことではありません。そんな時は「給食献立表」を活用してみてください。学校給食は、プロが考えた栄養バランスの整った献立です。また季節に合った献立や、料理の組み合わせ、食材の使い方など、参考になることがたくさん詰まっています。

●やってみよう・行ってみよう
家族で一緒に食卓を囲むことに加えて、家族で一緒に料理をすることも「食育」のひとつです。献立を立てるところから、あとかたづけまで、一連の流れを一緒に経験することで、むずかしさや楽しさを共有できて、食への関心が高まります。他には、野菜や果物の収穫体験も食育の方法として挙げられます。どんなものが、どんなところでいつ作られ、どのようにして実っているのかを知ることができます。

食育に関する知識をたくさんお伝えしましたが、今すぐにみなさんが実践できる食育をひとつお伝えします。
食事のときに「いただきます・ごちそうさまでした」を言うことです。
これも立派な食育ですので、ぜひ実践してください。


こちらは「たがさぽ文庫」新刊図書のコーナーにありますので、いつでもご覧ください。


【ブックレビュー】Women can do it! ジェンダー平等の国からのエール 〜わたしたちの今と未来のつくり方 [2026年04月11日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。毎週土曜は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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Women can do it 

ジェンダー平等の国からのエール 〜わたしたちの今と未来のつくり方〜


編 :ノルウェー労働党女性局 

訳 :ノルウェーに学ぶ会 

発行:202310


みなさんは北欧ノルウェーにどのようなイメージをもっていますか?「とても寒い」「オーロラ」「サーモン」といったところでしょうか。

実はノルウェーは世界トップクラスのジェンダー平等先進国として知られています。世界経済フォーラムが2025年に発表した「ジェンダーギャップ指数」※によるとノルウェーは148カ国中3位。男女平等を促進する法律が整備され、女性が政治や経済の分野で活躍しています。

148の国と地域を対象に性別による格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野、14項目から測定し、各国の男女平等に関する状況を数値化したもの。2025年の日本の総合ランキングは118位。



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本書を翻訳したのは、仙台市に拠点を置くノルウェーに学ぶ会です。女性が住みよい国を目指し、男性やマイノリティにとっても住みやすい国にしていこうと活動しています。

この書の中には、女性が幅広い分野で活躍するノルウェーに学び、私たちの社会でもジェンダー平等を進めていくためのヒントが記されています。ワークショップで活用するために作成されたテキストでもありますので、女性のエンパワメントを進めるための「コミュニケーション」や「議論」などの実践的なエクササイズも組み込まれています。誰もが自由に意見を表明し、意思決定の場で活躍していくために必要なスキルを身につけることができる一冊です。



遠く離れた国のように感じるノルウェーですが、歴史や文化にふれると、どことなく日本に近い部分もあります。穏やかでシャイな人が多く、料理に鯨肉や生卵を出す文化や家に入る前に靴を脱ぐ習慣もあるそうです。人口規模やバックグラウンドなどの違いはありますが、性別に関係なく誰もが自分らしく生きられる社会をつくっていく上での新しい視点を本書から得ることができるのではないでしょうか。


こちらの本は「たがさぽ文庫」の新刊図書のコーナーにあります。女性が自信をもって社会参画し、社会のリーダーとして活躍している国の事例を学びたいと考えている方におすすめの一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。


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【ブックレビュー】マイノリティの「つながらない権利」ひとりでも生存できる社会のために [2026年01月17日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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マイノリティの「つながらない権利」 

ひとりでも生存できる社会のために


著 者:雁屋 優
発行所:株式会社 明石書店

発 行:20251月15日 


〇コミュニケーション能力とは

近年、コミュニケーション能力という言葉の解釈が広がりつつあります。「話す」、「聞く」などに加え、「空気を読む」といった周りの雰囲気を感じ取る能力まで多岐にわたります。

本書は、世の中でポジティブに捉えられているコミュニケーション能力、ネットワーク、つながりといった言葉を著者の視点で別の角度から見つめなおした一冊です。



〇有益な情報を得る手段

著者の雁屋さんは、昔から人と話すことが得意ではなく交流も限定していたそうですが、学業や趣味に没頭していたため「人間関係は気にならなかった」と振り返っています。そんな雁屋さんが他者とのコミュニケーションを考えるようになったのは、アルビノ、弱視、ASD、うつ病、セクシャルマイノリティといった自身のマイノリティ性に関係しています。


マイノリティ性のある人にとって、どのような進学や就職の選択肢があるのか、日常の助けになるアイテム、病院の評判などは必要不可欠な情報です。雁屋さんがこれらの有益な情報を初めて得ることができたのは、大学生になって参加した当事者の会でのこと。当事者との交流は楽しむことができたけれども、「マイノリティ性のある自分が生きるための情報を、当事者コミュニティの中でしか得られない現実に愕然とした」と言います。当事者の会でもコミュニケーション能力がネックになり、自力で会話を広げて情報を共有してもらうことの難しさを痛感させられました。「書いた方がずっとうまく伝わる」と思い直した雁屋さんはライターの道へ進むことを決意したそうです。


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〇「つながらない権利」

マイノリティは「つながらない」を選べない。そうすると生活の質が下がるから仕方なく「つながる」を選んでいる人がいることを忘れて、手放しで「つながる」を称賛していいのだろうかと雁屋さんは疑問を投げかけています。


人と人のつながり方には、グラデーションがあると言います。生活していく上で他者との関りは避けて通れないのならば、適度な距離感で付き合うこともできる。必要な情報へのアクセスに不利が生じないこと、どのように生きるか自己決定できるマイノリティの「つながらない権利」を世の中に伝えたいと雁屋さんは本書を書き上げました。



コミュニケーション能力があらゆる場面で影響力をもつ社会だからこそ、不得手な人を置き去りにしないために私たちにできることを考えたいとこの本を読んで改めて感じました。


こちらは「たがさぽ文庫」新刊図書のコーナーにあります。当事者、経験者、支援者などさまざまな立場の方におすすめの一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。



【ブックレビュー】こうだったのか NPOの広報 [2025年08月16日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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こうだったのか NPOの広報


著 者:武永 勉
発行所:社会福祉法人大阪ボランティア協会 出版部

発 行:20103月1日 


〇NPOの広報とは

そよめく風の中にも、秋の気配が感じられるころとなりました。夏の暑さも落ち着き、過ごしやすい季節である秋にイベントを企画している方も多いのではないでしょうか。

本書は「広報がうまくいかない」と悩みを抱えるNPOが広報の基礎から実践までを習得できる実用ガイドです。著者の武永さんは、新聞社やテレビ局の記者として長年NPOの取材に力を入れてきました。そのなかで、とても良い活動をしているのに広報が不得意で、損をしている人が多いことを痛感し「魅力を引き出す手助けがしたい」という思いで本書を執筆したそうです。NPOの広報力が向上すれば、言いたいことが伝わるようになり、社会をいい方向に動かす力になるはずだと武永さんは強調します。



〇団体の魅力を伝えたい

最初の基礎編のページでは、広報がうまくいかない理由のひとつとして次のように記されています。

NPOの活動内容や扱っているテーマが複雑だと、短く、分かりやすく説明するのが難しくなる。その結果、担当者の思いが強くなり、気持ちを入れ込みすぎた広報資料を作ってしまうというケースを多く見てきたそうです。広報のためには、自分の思いと同じくらい相手の立場や気持ちを考えないと伝わりません。


しかし、志をもって活動するNPOの「人に伝えたい」という思いこそが広報の一番の武器でもある、団体の魅力を相手に伝わる言葉にするのが本書の狙いであると武永さんは力説します。


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〇広報の鉄則

続く実践編では、NPOの魅力を伝える新しい広報資料として「広報プレゼンシート」作成のコツが記されています。上記はチラシと補足資料を統合して1枚にしたようなものでイベントの内容や意義、団体の紹介などを見やすくコンパクトに配置した資料です。広報の対象は、イベントに来てほしい人だけではありません。ポスターを貼ってもらう人、協賛金を出してもらう人、記事を書いてほしい新聞記者などいろいろな人が相手になるため、読んでもらいやすいプレゼンシートを作ると大いに効果を発揮するそうです。

このプレゼンシートの使い道は幅広く、来てほしい相手に直接手渡したり、マスコミに向けたプレスリリースなどとしても活用できます。


広報とは、自分が伝えたいことを伝えるのではなく、資料を読んでくれる相手の立場に立って短くわかりやすくが鉄則だということを本書を通して改めて実感しました。


こちらの本は「たがさぽ文庫」のハウツーの分野の棚にあります。ぜひお手に取ってご覧ください。


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【ブックレビュー】きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる? [2025年04月19日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。

毎週土曜は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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きかせてあなたのきもち

子どもの権利ってしってる?


著 者:長瀬正子・文

                   momo・絵
出版社:ひだまり舎

発 行:2021910

〇子どもの気持ちを大切に

本書は、新型コロナウイルスの世界的な流行が始まったときに、国連・子どもの権利委員会が出した声明をもとにつくられました。

緊急事態宣言が出されたりロックダウンがなされている国々では、たくさんの子どもたちが心身に大きな影響を受けました。大変な状況が続き大人の心にゆとりがなくなってくると、子どもの気持ちは後回しにされがちです。だからこそ「子どもに寄り添い、子ども自身が自分の気持ちを発信する力を育むことが大切だ」と子どもや若者の支援に取り組む著者の長瀬さんは考え、絵本を制作したそうです。




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〇みんなに「子どもの権利」がある

国連・子どもの権利委員会が出した声明文は、絵本のなかで子どもにもわかるシンプルな日本語訳で紹介され、子どもと本を読みながら「子どもの権利」について話し合えるよう10の問いかけからなるワークページとなっています。国連の声明や子どもの権利条約を知ることで「あなたは大切な存在である」と多くの子どもに伝えたいという長瀬さんの願いがこの絵本には込められています。



こちらの本はたがさぽ文庫のNPOの絵本コーナーにあります。「子どもの権利」についての理解を深められる一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。


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【ブックレビュー】市民活動家は気恥ずかしい だけど、こんな社会でだいじょうぶ? [2025年01月25日(Sat)]
こんにちは。スタッフのあさのです。

毎週土曜は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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「市民活動家」は気恥ずかしい

だけど、こんな社会でだいじょうぶ?


著 者:小竹雅子
発行所:株式会社現代書館
発 行:20231015

〇市民活動のはじまり

著者の小竹さんは北海道の豊かな自然に囲まれて育ちました。1979年にパートナーと東京に移り住んだのを機に「障害児を普通学校へ・全国連絡会」の「連絡先」として担当を引き受けることになったそうです。


それまで障がいのある人と直接関りがなかったという小竹さんでしたが、会報の発行や電話相談、講座の企画など連絡会の活動に尽力します。そして、連絡会で出会った人たちから障がい者の現状について話を聞きながら障がいへの理解を深めていきます。


連絡会のボランティアに来ていた母親たちのわが子の障がいを受け入れ、親がいなくても子どもが自立できる世の中にしていこうと奮闘する姿を見て、母の強さを感じたと小竹さんは当時をふりかえります。


〇市民福祉を考える

10年間続けた「連絡先」としての活動を終えた小竹さんが次に携わったことは、高齢者問題でした。介護保険法成立後に「介護問題ホットライン」という電話相談を開設し、高齢者分野の市民活動に従事することになりました。介護保険制度の勉強を進めていくと次第に「本当に利用者本位の制度なのだろうか」と疑問を抱くようになり、高齢者に必要な支援について考えていくようになります。


その後、市民福祉サポートセンターの発足にも関わり、2003年からは個人で介護保険制度の情報を発信する「市民福祉情報オフィスハスカップ」をスタートさせ、メールマガジンの配信や介護セミナーの開催、電話相談など幅広く活躍しています。




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〇ささやかなはじっこの市民活動

小竹さんは自身の性格を「昔から落ち着いた性格で、競争心や闘争心もうすかった」と回想していますが、これまでの活動の軌跡をたどっていくと「互いに相手を思いやり、共に暮らせる社会にしたい」という小竹さんの静かな情熱が活動の原動力となっていたように感じます。


「病気や障がいの当事者が主張できないことは、周りにいる人が我慢せずに主張すればいい。これからもささやかなはじっこの市民活動を続けていく」と小竹さんは本書の最後に記しています。



こちらの本は「たがさぽ文庫」の新刊図書のコーナーにあります。市民活動の始めの一歩を踏み出してみたいと考えている方におすすめの自伝エッセイです。ぜひお手に取ってご覧ください。

【ブックレビュー】認知症世界の歩き方 実践編 対話とデザインがあなたの生活を変える [2024年11月16日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。

毎週土曜は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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認知症世界の歩き方 実践編

対話とデザインがあなたの生活を変える


著 者:筧 裕介

    issue+design
発行所:issue+design
         
特定非営利活動法人イシュープラスデザイン

発 行:2023318日 


〇誰もが暮らしやすい社会を目指して

みなさんは「認知症」と聞くとどのようなことを思い浮かべますか。「人の名前を忘れてしまう」「迷子になってしまう」「探し物ばかりしている」などのイメージでしょうか。認知症は脳機能が低下して社会生活が困難になることを指しますが、認知症のある方ご本人が生きる世界、見える景色、どのような思いを抱えているかは、あまり知られていません。

本書は、認知症のある方への誤解や偏見をなくし、誰もが暮らしやすい社会を実現したいという思いから生まれた一冊です。



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〇想像力と対話

本書は認知症の世界を旅するストーリーから始まります。「ミステリーバス」や「七変化温泉」を体感すると、なぜ迷子になるのか、なぜお風呂嫌いになるのかその方の視点で世界、景色、思いを想像できるようになります。そして「理解不能」だと思っていた言動が腑に落ち、相手への接し方も変わってきます。

認知症のある方とともに暮らすために必要なのは、相手の立場に立った想像力と思いを共有する対話だと筆者は述べています。



〇生活環境デザイン

認知症のある方が抱える生活トラブルの大半は、環境側に問題があるそうです。家の中の複雑な模様やインテリア、抽象的なサインや表示、迷いやすい商業施設を改善して認知症のある方ご本人の視点によるデザインを生活に取り入れれば、多くの障壁がなくなります。



高齢者に限らず、子どもや大人もその時々で何らかのトラブルを抱え、生きづらさを感じているものです。認知症のある方が暮らしやすい社会は、誰もが暮らしやすい社会に他なりません。

こちらの本は「たがさぽ文庫」の新刊図書のコーナーにあります。認知症のある方へのインタビューを元にした同シリーズの『認知症の世界の歩き方』も文庫にあります。ぜひお手に取ってご覧ください。


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【ブックレビュー】 発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47 [2024年11月09日(Sat)]

こんにちは。スタッフのさいじょうです。

毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47

著 者:借金玉

発行所:ダイヤモンド社

発売日:2020/7/30


本日ご紹介する本は、日本一意識の低い啓発本作家と名乗る著者が、発達障害・グレーゾーンの特性によって生きづらいと感じている人生を、どうにかうまくやっていくために生み出されたノウハウを紹介するサバイバルガイド本です。





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みんなができる生活の中の「あたりまえ」。それができない理由が、発達障がいと診断されたことで納得はしたけれど、「生きづらさ」への問題は存在し続けている。結局は障害を抱えたまま人生をうまくやっていくための工夫やコツを生み出す以外に生き延びる方法はない!と、著者が長年かけて試行錯誤の上に生み出した具体的なノウハウを掲載しています。


「この本には一人の発達障害者としての僕が、少しでもまともな生活を

手に入れるために重ねてきた工夫をみなさんと分かち合いたいという気持ちがこめられています。」※【はじめに】より


イラストや、実際に著者が使っているあると便利なおすすめの道具も紹介されていて、世界一意識が低い啓発本といいつつも、いま生きづらさを抱えている人が生活も心も少しラクになる1冊です。


当事者の方だけでなく、その近くにいる方が読むことで当事者が抱えている「できない」理由や、苦しみが少し理解できるかもしれません。


こちらの本は「たがさぽ文庫」にあります。ぜひお手に取ってご覧ください。

【ブックレビュー】稼ぐNPO 利益をあげて社会的使命へ突き進む [2024年10月12日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。



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稼ぐNPO

利益をあげて社会的使命へ突き進む


著 者:後房雄 藤岡喜美子

発行所:株式会社カナリアコミュニケーションズ

発売日:20165


〇稼ぐNPOになるために

多くのNPOはどのように収入を得ているのでしょうか。会費、寄付金、助成金、補助金等さまざまな資金源がありますが、安定した運営を続けていくためには継続的な収入を確保する必要があります。

本書のメインテーマは「稼ぐNPO」です。収益を団体の活動を支える重要なツールとしてとらえ、NPO型ビジネス・モデルを構築し、事業型NPOへと成長する秘訣が提示されています。


〇成果志向のNPO

NPOは社会貢献活動を行う非営利組織です。公益性が高ければ必ずしも利益を求める必要はありません。一方で、経営の課題として資金や人手不足をあげるNPOも少なくありません。活動を継続するためには必要な収入を持続的に生み出すことが不可欠です。


NPOは特定の社会課題を意識して設立される場合が多いです。しかし、NPOには「成果を重視しない傾向」が内在していると経営学者のピーター・ドラッカーは指摘しているそうです。NPOのミッションに照らした成果を測定するのは難しいが、寄付者、ボランティア、助成財団、行政等の資源を提供する側に団体を評価してもらうためにも、成果志向の経営を意識すべきだと著者は述べています。



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〇独自のビジネス・モデル

「稼ぐNPO」の事例紹介の章では、その地方の風土を取り込んだビジネス・モデルの確立や成果も知ることができます。高齢者と赤ちゃん、障害児と健常児、ボランティアと市民が自然と交流できるような地域の居場所づくりに取り組むNPOが全国で増えてきています。

住民のニーズを形にしていくような新しい働き方で地域課題を解決し、経済の活性化、新しい雇用の形態をつくっていくという事業型NPOの起業家たちの力強いメッセージを感じ取ることができました。


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こちらの本は「たがさぽ文庫」の新刊図書のコーナーにあります。事業型NPOのノウハウやマネジメントの仕組みを知りたい方におすすめの一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。



【ブックレビュー】自分を活かせるプロボノ、始めてみませんか? マンガでわかる ちょこっと社会貢献 [2024年08月24日(Sat)]

こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。


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自分を活かせるプロボノ、始めてみませんか?

マンガでわかる ちょこっと社会貢献


著 者:上村彰子

出版社:小学館

発 行:202341日 



〇プロボノとは?

近年、新しい社会との関り方として広がりを見せるプロボノ。プロボノとは、ラテン語の「公共善のために」(Pro bono publico−プロ・ボノ・プブリコ)が語源とされる職業上のスキルや知識、趣味や得意分野を活かしたボランティア活動です。


本書では、左遷の憂き目にあったクリエイティブディレクターや妊娠を機に退職したデザイナー、定年間近の会社員の3人の主人公がプロボノと出会い、仕事以外のやりがいや居場所を見つけるまでの過程が描かれています。

3人の主人公それぞれが新しい世界に飛び込み、自分にしかできない貢献の方法を見つけるストーリーが「こういうセカンドライフもあるのか!」と読む人に勇気を与えます。


プロボノは無償で行うことがほとんどですが、ボランティア仲間など異業種の方との交流で自分の特技に気づき、人から感謝される喜びを知ることができるのが活動の醍醐味とも言えます。




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〇プロボノを始めてみませんか

「今までボランティアをしたこともないのに、世の中のためになる活動を始めるのはハードルが高い」と感じる方も多いと思いますが、個人が仕事を何年も続けるなかで備わった経験やスキルを「役立ててほしい」と願っている団体は数多く存在します。

私もプロボノに参加するのは「特別なスキルをもった優秀な人」、「ボランティア経験豊富な人」とだ思っていましたが、プロボノ運営事業を行うNPO法人サービスグラントによると、参加者のおよそ半数はボランティア活動をするのは初めてだったそうです。


初めて経験するボランティアがプロボノという人は意外と多いということを知ると、ボランティアに慣れていない方でも思い切ってはじめの一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。




こちらの本は「たがさぽ文庫」新刊図書コーナーの棚にあります。ぜひお手に取ってご覧ください。


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