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【ブックレビュー】 悲しいけど、青空の日 [2021年10月09日(Sat)]

こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。

モミジやイチョウが少しずつ色づき、肌寒くなる秋は親子で身を寄せ合い、絵本や児童書を楽しむのにピッタリの時期ですね。本日はスタッフによるブックレビューを掲載します。


植物 罫線.png



『悲しいけど、青空の日』

―親がこころの病気になった子どもたちへ―


文・絵:シュリン・ホーマイヤー
訳  :田野中恭子
発 行:株式会社サウザンブックス社

発行日:202065日 

新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える期間が長くなり、子どもを育てる親の孤立化などが、家庭内で起きている問題を見えづらくさせています。日本では精神疾患にかかっている人は419万人(厚生労働省,2017)と年々増加傾向にあり、国民の30人に1人の割合になります。

親のこころの不調により、いつもと違う家庭の様子を目の当たりにしたとき、子どもはどのように感じるのでしょうか。


「私がいるせいかも」

「僕が何かしたからか」

「自分がもっといい子にならなきゃ」


など、自分と関連づけて考える子どもも少なくありません。


親の状況が何もわからない・誰にも聞けないと、隠し事をされているように感じてこころの負担になる場合もあります。そんなとき、まわりの大人たちは子どもとどのように関わっていけばよいのでしょうか。そして、必要なサポートや子育て支援とは何でしょうか。



今回ご紹介するこの絵本は、モナという9歳の女の子の視点を通して描かれています。

モナはママと二人で暮らしています。ぬいぐるみのマックスも小さな頃から一緒です。


青空.jpg



「青空の日」と「悲しい日」

モナは大好きなママと庭で本を読んだり、ハイキングに行ったり、一緒に遊べる日を「青空の日」と呼んでいます。そんな日がずっと続けばいいのにと思っていました。


けれど「悲しい日」も突然やってきます。学校から帰ると家の鍵が閉まっていて、何度呼びかけてもママは出てきません。やっと出てきたママは悲しい顔をしていて、会話ができず、家の中はめちゃくちゃ。モナにできることは具合の悪そうなママを静かに見守ることだけでした。



●ママに怒ってもいいの?

モナは食事や片づけなど、身の回りのことを自分でしなければならなくなりました。うっかり寝坊して、学校にも遅刻するようになります。ママの元気がないのに自分だけ楽しく過ごすことにも罪悪感を覚えるようになります。ママのことがクラスで噂され、友達と遊ぶこともできません。モナは心の底でママに怒りを感じていたことに気がつきます。


「ママに怒ってもいいのかな?だめ、だめ、ママがもっと悪くなってしまう!」


自分の気持ちをグッと胸の奥にしまいこみました。



ママが元気になる方法

ある夜、モナは思いつきます。

「自分の宝物を神様に差し出せばママを元気にしてくれるかもしれない」と考え、庭に穴を掘ると、ぬいぐるみのマックスを埋めてしまいました。



子どものせいではない

モナはママのことやマックスのこと、いろいろなことが重なって授業中もずっと上の空です。そして授業が終わるとひとりだけ教室に残り、担任のルイーズ先生にママのことと「悲しい日」について打ち明けました。


話を聞き終えた先生は、優しくモナに語りかけます。

「ママの調子が悪くなるのはあなたのせいではない、あなたはみんなと同じように楽しく過ごしていいのよ」


その後、モナはすぐさまマックスを土の中から救い出します。

ルイーズ先生はモナの家庭を訪問し、ママを助ける方法を一緒に考えてくれました。

そしてママは専門家によるさまざまな治療を受けて、少しずつ元気を取り戻していきます。


 植物 罫線.png



モナの場合は、抱えていた秘密を身近な大人に話すことで、ママの病気を治療するきっかけをつくることができました。病院の医師からもママの精神疾患をよくするために助けてくれる専門家たちがいることを聞いて、徐々に治る病気であることを理解していきます。

病気のことに限らず、心配ごとを何でも話せる場所があるということは、子どもに安心感を与えます。また、身近な大人が周囲の人に支えられながら、困難を乗り越える姿を見て「困ったときは支えてもらえる」ということを子ども自身が学ぶきっかけにもなります。


親のこころの問題を子どもに伝えるのは、容易なことではないかもしれません。

子どもの年齢に合わせて、何度かに分けて少しずつ話したり、時期がきたらきちんと説明することを約束するなどの配慮が必要です。




当事者である子どもがひとりで不安を抱えないようにするために


・あなたのせいではない

・あなたが大切

・治療している


これらのことを周囲の大人が伝え続ければ、ママやパパが病気であっても子どもが子どもらしく友達と遊び、楽しみをもち、幸せな日々を過ごしてくれるはずだとこの絵本を読んで感じました。



この絵本は、たがさぽ文庫のC福祉・医療」の棚にあります。気になった方はぜひ手に取ってみてください。

たがさぽ文庫には、この他にも子どもの心理を題材にした絵本があります。


『ボクのせいかも−お母さんがうつ病になったの−』

 お母さんが病気になってしまった子どもの不安に、大人がどう向き合えばいいかが描かれています。

 著   :プルスアルハ

 お話と絵:細尾ちあき

 解説  :北野陽子

 発行  :ゆまに書房


『わたしのココロはわたしのもの −不登校って言わないで−』

 学校に行けなくなってしまった子どもの抱える不安を大人が理解し、寄り添っていく過程が描かれています。また、子ども向けの相談ダイヤルも

 載っています。

著   :プルスアルハ

 お話と絵:細尾ちあき

 解説  :北野陽子

 発行  :ゆまに書房


子どもや病気に関わる家族、子育て支援機関の方、すべての年代の方におすすめです。お気軽にスタッフにお問い合わせください。




ブックレレビュー「カミングアウト/クローゼット」 [2021年05月22日(Sat)]
こんにちは
スタッフのカツイです

梅雨がやってきましたね。私はくせ毛なので湿気で髪の毛がウネウネになります傘傘

本日ご紹介したい本はこちらです。

「カミングアウト/クローゼット 多様な生の当事者たちによる生の声の記録」
発行年2021年3月


こちらはせんだいメディアテーク内で「レインボーアーカイブ東北」が2016年から続けているプロジェクトの記録集で、多様な性の当事者たちによる生の声が載っています。2016年3月に仙台で開催された「OUT IN JAPAN 東北プロジェクト」に関わった人々のインタビューや座談会、2019年に開催された「カミングアウト/クローゼット」展の来場者のメッセージやトークイベントの内容など、盛りだくさんになっています。

タイトルにもなっている「カミングアウト」と「クローゼット」ですが、「come out of the closet(クローゼットの中から出てくる)」という表現を語源とするもので、セクシュアリティの文脈では「カミングアウト(公表すること)」と「クローゼット(公表しないでいること)」は対をなす言葉としてあります。(ちなみに、他人の秘密や性的思考を暴露することをアウティングといいます)

記録集の中に、「あなたにとっての『カミングアウト/クローゼット』とは?」というページがあります。その中には「何を言っても嘘にしかならないのに、カミングアウトなんてできるんですか?」「カミングアウトしてきたことの多くを後悔している。」「誰にも言えない秘密が身体の中に埋まっていて、それを掘り起こされそうになるたび、ドキドキしながら毎日を生きている」とありました。なににも遮られることないまっすぐな当事者の声は、胸を突き動かすものがあります。

この「カミングアウト/クローゼット」という記録集は性的少数者の声を集めたものになっていますが、マジョリティに属するひとも他人事などではありません。自分が抱えている秘密をどれだけ公表するか否かというのは私たちの生活で感じたことのある気持ちだと思います。ひとの痛みに敏感になれたとき、自分の痛みに優しくなれる気がします。

詳しくはこちら→ ★★★ (リンクページの最後には「カミングアウト/クローゼット」をダウンロードすることができるURLがあります)

このブログを読んでいる途中で「カタカナ語が多くて難しいなぁ」と思う方がいるかもしれませんが、こちらの記録集はいちばん最後のページにセクシュアリティ用語解説があります。分からなかったら調べれば大丈夫!

「カミングアウト/クローゼット」はノート2(開)たがさぽ文庫ノート2(開)にて借りることができますぜひ皆さん借りにきてくださいね。

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TSR会議2020 LGBT・ジェンダーレスについて考える→ https://blog.canpan.info/tagasapo/archive/2971
5月17日はIDAHOによる「多様な性にYESの日」でした。詳しくはこちら→ ★★★
ブックレビュー『暮らしのなかのSDGs』+新刊コーナーのお知らせ [2021年05月08日(Sat)]
こんにちは。スタッフのおがさわらです。

本たがさぽ文庫本(たがさぽにある貸出図書)に新刊が入荷しました!
NPO、ジェンダー、福祉、まちづくりなど、
皆さんの市民活動を応援するさまざまなジャンルの本が30冊ほど追加になりました。


本日は、その中から、こちらの本を紹介します。


暮らしのなかのSDGs
編集・出版:アノニマ・スタジオ
発行:2020年12月21日



最近、日々のニュースを賑わす機会が増えた「SDGs」。
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」という意味です。貧困、格差、気候変動などのさまざまな問題を2030年までに解決し、世界に住む一人一人が「幸せだ」と感じることができるような未来にしていくための目標のことです。
例えば、飛躍的な経済成長を遂げた先進諸国では、環境破壊や公害が社会問題となることがありました。現状のままでは、地球の資源は限界を迎え、経済的にも環境的にも持続困難な社会となります。この「持続困難」な社会を脱却し「持続可能」な社会へ向かうための取り組みがSDGsです。

しかし、この説明だけでは、わかりづらいのが現状です。

こちらの本では、普段の何気ない暮らしのなかから、SDGsが掲げる目標につながる取り組みを紹介しています。

例えば、買い物をする時、
・賞味期限が迫っているものを買う
・地元産のものを買う
・過剰包装のものは買わない
これらに配慮するだけで、貧困、飢餓、健康など、複数分野の目標に働きかけることができます。

このように、毎日のちょっとした工夫が、住みやすい未来を作り上げる立派なアクションであることを、カラフルなイラストを交えながらわかりやすく解説しています。

この本で、手軽にできるSDGsを探してみませんか?


さて。
1階展示スペースで、この本を含めたたがさぽ文庫の新刊紹介コーナー
キーワードからさがす たがさぽ新刊本」を開催しています。

DSCN0290.JPG

ぜひお立ち寄りください!


本たがさぽ文庫本は、簡単な利用登録で、本の貸出が可能になります。
利用登録、貸出は無料です。

たくさんのご利用、お待ちしています!
ブックレビュー『復興から学ぶ市民参加型のまちづくりU』 [2021年03月13日(Sat)]
こんにちは。スタッフのおがさわらです。

2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年が経過しました。

10年という節目を迎え、新聞・雑誌・テレビなどで震災関連の特集を目にする機会が増えています。
先月13日には、東日本大震災の余震とみられる福島県沖の強い地震も発生し、
改めて、防災意識や震災復興への関心が高まったという方も多いのではないでしょうか?

ここ数年、地震だけではなく、台風や集中豪雨など、甚大な被害をもたらす自然災害が増えており、東日本大震災における震災復興の経験や知見を、今後に生かしていくことが求められています。

そこで本日は、本たがさぽ文庫本(たがさぽにある貸出図書)の中から、
震災復興・復興まちづくりに焦点を当てて書かれた本をご紹介します。


復興から学ぶ市民参加型のまちづくりU
―ソーシャルビジネスと地域コミュニティ―

編著:風見正三・佐々木秀之
出版社:創成社
発行:2020年4月7日


東日本大震災では、様々な自治体、NPO、市民活動団体、社会的企業が復興を支えました。
その中で、
ビジネスの力で社会問題を解決する「ソーシャルビジネス」
ビジネスの力で地域課題を解決する「コミュニティビジネス」
が数多く生まれ、地域再生の重要な原動力となりました。

こちらの本では、
例えば、
・震災後、高齢者施設でのボランティア活動やリハビリテーション支援を行う中で、
高齢者の健康状態の悪化を目の当たりにしたのを機に、介護サービスを立ち上げた団体
・震災前後、仙台で失業者が増えている反面、開業者も増えているというデータに着目し、「開業ビジネス講座」を行い、被災地の人材育成や小規模ビジネスの創業支援を行った団体
・趣味のダイビングを活かし、海中のがれき撤去等のボランティアを行ったのを機に、
復興ボランティアと、その経験を踏まえて立ち上げた営利事業の両立を果たしている団体

など、
震災復興の過程で生まれた7つの事例を取り上げ、
それらが「ソーシャルビジネス」「コミュニティビジネス」として、
どのように被災地に根付き、どのように地域再生に貢献したかを解説しています。
それを踏まえて、「ソーシャルビジネス」「コミュニティビジネス」の役割を検証することで、
復興過程の中で、どの時期には何が重要になるか、どのような見極めが必要かを提示しています。

それぞれの事例は、実際に事業を展開していた実践者、それらの支援者が執筆しています。
当時の被災地の状況を肌で感じ、実際に復興の現場を支えてきた実践者や支援者による生の声です。
震災と大災害からの復興の実録として、「次に起こるかもしれない災害」に備えるためにも、
今後に伝えていきたい内容となっています。

本たがさぽ文庫本で貸出中です。ぜひお手にとってご覧ください。


さて、
現在、たがさぽでは、
「たがさぽが見た3.11」「3.11そのときまちは これからのまちを考える」と題し、
当時のたがさぽや地域の取り組みを振り返り、記録されたキーワードを軸にこれからの地域づくりに必要な連携と可能性を探る企画展を開催しています。

また、明日14日には、これらの展示をヒントに、座談会を行います。

チラシ画像.png
2021年3月14日(日)
【時間】13:30〜15:30
【場所】多賀城市市民活動サポートセンター 3F大会議室(会場が変更になりました)
※参加無料

どなたでもご参加いただけます。ぜひお越しください!
ブックレビュー『ソーシャルデザイン実践ガイド 地域の課題を解決する7つのステップ』 [2021年01月30日(Sat)]
みなさん、こんにちは。
スタッフのなかつです。

毎週土曜日は、市民活動に役立つ情報をお届けします。



1月22日(金)に実施した「Tagajo Sustainable Relationship 2020
市民活動団体をはじめ、自治会、事業者、行政などから60人を超える方にご参加いただき、6つのテーマについて、当事者の方、活動している方にお話いただきながら地域の現状を共有しました。

ゲストでお呼びしたNPO法人issue+design筧裕介さんには「持続可能な地域のつくりかた」と題し、地域課題解決の取り組み方についてお話いただきました。

お話の中では、最新の著書『持続可能な地域のつくりかた』の紹介がありましたが、今日はゲストにお呼びしたいとスタッフが考えるきっかけのひとつになった本をご紹介します。


『ソーシャルデザイン実践ガイド
地域の課題を解決する7つのステップ

筧裕介著
2013年9月発行
英治出版


社会の課題に、市民の想像力を。
を合言葉に、さまざまな課題に対して共感の力で取り組むissue+designの経験を通じて見えてきた、社会課題の解決策のつくり方と、取り組んだ実例を紹介している本です。

地域や社会の課題を、踏み込むことがむずかしいうっそうとした森に例え、課題を解決する行程を次の7つのステップで表しています。

1.森を知る
2.声を聞く
3.地図を描く
4.立地を選ぶ
5.仲間をつくる
6.道を構想する
7.道をつくる

それぞれのステップでは、具体的な方法が書かれています。
例えば、
2.声を聞く
対象者の選び方、インタビューや取材のポイント、記録や共有の仕方などが、活用できるツールとともに紹介されています。
(1/22のTSR2020はこのあたりに取り組んだことになるでしょうか)

本の後半には、実践例が6つ紹介されています。
それぞれ取り組みの始まり方から実施に至るまでのプロセスも一緒に書かれているので、実践例から課題解決の進め方を確認することもできます。
「参加してみたい」「やってみたい」と思ってもらえるような、共感を呼ぶことにこだわっているプロジェクトは発想のヒントにもなります。


これから活動をはじめようとしている方にはもちろん、現在活動中の方が新たなプロジェクトを立ち上げたいとき、いろいろな主体と連携して課題解決をめざそうというときの、道しるべのような本です。


筧さんの著書は今回ご紹介した『ソーシャルデザイン実践ガイド 地域の課題を解決する7つのステップ』のほかに、
『持続可能な地域のつくりかた』
『人口減少×デザイン』
『地域を変えるデザイン』

以上4冊をたがさぽ文庫でも読むことができます。

ぜひご利用ください。

IMG_3878.jpg

【ブックレビュー】〜アルバムのチカラ〜 [2020年10月10日(Sat)]

みなさんこんにちは。スタッフの金子です。


さて、今月公開された映画「浅田家!」。二宮和也さん主演で絶賛上映中です。

この映画は一枚の写真のチカラを信じて家族の写真を撮り続けた写真家・浅田政志さんと彼を信じ、支え続けた家族の実話に基づいたストーリーです。

(浅田政志さんは家族写真をテーマに作品づくりをされている写真家です)


https://asadake.jp/


この映画は浅田政志さんの「浅田家」と「アルバムのチカラ」が原案です。

今回はたがさぽ文庫から「アルバムのチカラ」をご紹介します。


「アルバムのチカラ」は浅田政志さんと藤本智士さんのお二人が約2年間にわたって、東日本大震災の津波で流されてしまった泥だらけの写真とアルバムを洗浄し、持ち主に返却する人々の活動を取材した本です。一つ一つの丁寧な取材の様子が温かい文と写真で綴られています。


本書の「アルバムつくっていますか?」との問いにはっとしました。スマートフォンが普及して簡単に写真を撮影することができるようになって写真が身近なものになったのはとてもいいことだけれども・・・わたし自身、写真を印刷してアルバムをつくることが減っています。でもアルバムっていいものですよね。時には生きるチカラにもなります。


みなさんは最後に写真を印刷したのはいつですか?


「アルバムのチカラ」たがさぽ文庫で貸し出ししています。


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「アルバムのチカラ」

文:藤本智士

写真:浅田政志

発行所:赤々舎

発行:2015311

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【ブックレビュー】 転校生はかがくぶっしつかびんしょう [2020年09月19日(Sat)]

こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。





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『転校生は    

    かがくぶっしつかびんしょう』


さく:武濤 洋
え :吉野あすも
発行所:株式会社ジャパンマシニスト社

発 行:2019425日 






―いま、教室に入れないと訴える子どもたちがいます―





人工的な香料を加えた柔軟剤や消臭剤が増えるのに伴い、その香りに悩まされ、公共施設や乗り物、イベントにも足を踏み入れられない人がいます。




それは、香りに含まれる化学物質で全身にだるさや痛みなどの症状を引き起こすケースがあることから、公害になぞらえて「香害」と呼ばれています。




今回ご紹介するこの絵本は、化学物質過敏症「まつおかさん」がある日小学校に転校してくるところから始まります。






 bg_school[1].jpg







クラスに新しい仲間がやってきた!でも…帽子にめがね、マスクをつけた長袖長ズボン姿の「まつおかさん」を見て教室は騒然とします。





「へんなかっこーう」




「おやおや?あの子どうしたの?」




「びょうき?かがくぶっしつって何?」





マスクやゴーグルをつけたまま授業を受ける「まつおかさん」は、いろいろな化学物質で具合が悪くなるので、みんなと一緒に図工の絵を描いたり、サッカーしたりすることができません。





そこで、クラスメイトたちは仲良くするためにさまざまな方法を考えます。





「カオリのついていない石けんでせんたくするよ」




「シャンプーもカオリのないものを見つけたよ」




「教室のまどを開けておけば風が入ってくるよ」






最後は、「まつおかさん」の具合を悪くさせてしまうものはたくさんあるけれど、少しずつ減らしていけば、一緒に勉強したり、遊べるようになるということをみんなで分かち合います。



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現在、多くの研究者が「化学物質過敏症」の原因や治療法を探っていますが、その答えが出るのは5年か10年先かもっと時間がかかるかもしれません。


この病気はまだ認知度が低く、外見上の特徴もありません。


まずはその存在を知り、何ができるのかを一人ひとり考えることから始めてみませんか?




こちらの絵本は化学物質過敏症の子どもたちにも手に取ってもらえるよう、印刷をノンVOCインク、製本を針金止めにしています。


「たがさぽ文庫」にも入っていますのでぜひお手に取ってご覧ください。




※石油系溶剤がゼロで植物油100%のもの






発達障害の特性を知る「ボクの彼女は発達障害〜障害者カップルのドタバタ日記〜」 [2020年09月12日(Sat)]
こんにちはスタッフのさいじょうです。

本日は「たがさぽ文庫(たがさぽにある貸出図書)」の中から。

ボクの彼女は発達障害〜障害者カップルのドタバタ日記〜」を紹介します。


聴覚障害の著者くらげさんとその彼女である発達障害のあおさんの、クスっと笑えるふたりのやり取りをtwitterへ投稿していたのがきっかけで、発達障害へのイメージが変わり理解につながると反響があり、書籍化となったこの本。

文字だけ、文字だらけが苦手な人には、とても見やすい読みやすいコミックエッセイです。


この本の中に出てくる、あおさんはASDといわれる「自閉症スペクトラム障害」にあたります。


このあおさんの場合は


・こだわりが強い

・感覚過敏

・人の顔がおぼえられない

相手の気持ちがわからない など・・・


説明しにくいASDの特性のひとつひとつをわかりやすく簡潔に書いてあり、なぜ彼女(あおさん)がそういった行動をとるのか、著者(くらげさん)はその時どう考えてどう対応したのかが書いてあります。


もちろん人により障害の特性は異なりますが、当事者の気持ちも支える側の気持ちも書いてあり、とても参考になります。

発達障害の専門書ではないけど、ちょっと知っているだけで、当事者と接している人、お互いが少しラクになるような本です。

頭がガチガチに固まっている私にとっても考え方をちょっと柔軟に、見方をちょっと変えれば相手を理解することができるんだなと感じた本でした。


この本に登場するあおさんの感覚過敏という症状ですが、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」などの感覚が敏感になり、日常生活を送る中で、多くの刺激や情報を取り入れてしまい混乱してしまいます。


例えば、コンビニやスーパー普段の買い物で使う場所も、様々なBGMや広告の音声、商品をきれいに見せるための照明。そういったものも感覚過敏の方にとっては苦痛に感じ、ゆっくり買い物することができません。


富谷市にあるツルハドラッグ富谷ひより台店では、毎週土曜の9時〜10時に、感覚過敏の方が買い物をしやすいように、照明をおとしBGMを流さない時間を提供しています。クワイエットアワーという取り組みです。

このような取り組みがいろいろな人の理解につながり、みんなにやさしいまちになる一歩になりますね。いろんな場所でこういった取り組みが増えるといいですね


発達障害は見た目ではわかりません。知らない・わからないことが、「理解」を遠ざけてしまいます。「知る」ことが第一歩となります。ちょっと知ってみたいなという方にオススメの本です。


たがさぽに来た時、図書館や本屋さんで見かけたときぜひ、手に取ってみてください。

アイデアを生む225のコツ「ひらめきスイッチ大全」 [2020年08月15日(Sat)]
こんにちは。スタッフの櫛田です。

今日は「たがさぽ文庫(たがさぽにある貸出図書)」の中から私のオススメの1冊をご紹介します。

NPOのみなさん、町内会のみなさん、コロナ禍や新しい生活様式の中で「どうやって事業を進めていったらいいんだろう」「こんな時だからできることは何だろう」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「良いアイデアが欲しいけど何も思い浮かばない」と苦労されている方も多いかと思います。

も、ポンポンと面白いアイデアや画期的なアイデアが常に浮かんでくるわけではないですよね。特に「アイデアを出さなきゃ!」と焦っている時なんかはなおさらです。

そんな時にヒントになる本をご紹介。



ひらめきスイッチ大全
   著   :アスラン編集スタジオ 他
発 行:サンクチュアリ出版
発行年:2013年


この本は、ウェブサイト、ビジネス書、ノウハウ本、雑誌、インタビューなどの中からアイデアを生むコツを集めて1冊にしてあります。
その数、なんと225個!

1つのコツが2ページに収まっているので気軽に読めます。
最初から読んでいかないと分からないというものでもないので、気が向いたときに、気が向いた時間だけ、気が向いたページを読むこともできます。
私なんかは適当にパッと開いたページを読んだりしますね。

どんなコツが載っているかというと

たとえば、



「9つのマスを書いてみる」
紙に3×3の9マスを書き、真ん中のマスに考えたいテーマを書き、まわりのマスにテーマから思いついたことを書く「マンダラート」という方法が紹介されています。

tagajo.png


さらにここから「図書館」を真ん中に書いて、まわりに「図書館」から思いついたことを書くというように発展させることができます。
「マンダラート」はたがさぽPressで紹介したことがあるので詳しくはコチラをご覧ください。



他には、



「自分の、まわりの人たちのイライラを探す」
誰かがイライラを感じていること、文句や不満が出ていること、そこにヒントは隠されているかもしれません。イライラしているけど何となく放っておいていること、ひょっとしたらそれを突き詰めていくと「解決しなければいけない課題」が出てくるのではないでしょうか。世の中に当たり前にある商品やサービスの中にも、元はこうしたイライラから着想を得ているものもあります。



「公園で遊んでいる子どもを眺める」
子どもたちは「〜が欲しい」「なんで〜なの?」と自分の欲求や疑問を素直に口にします。時にそれは鋭く、大人もハッとさせられます。子どもの様子を観察することは、大人が忘れていたことを思い出し、気づかなかったことに気づくチャンスにつながります。




ひらめきスイッチ大全には、別の視点で物事をみたり、思いもよらないアイデアが生まれるコツが詰まっています。もしみなさんの活動でアイデアに行き詰まったら、気分転換ぐらいの感覚でぜひ読んでみてください。

〜まちの息吹き〜未来に伝えたいふるさと〜 [2020年07月10日(Fri)]
スタッフおくむらです。
今回は、来館者の声からたがさぽ文庫のご紹介です。

先日、来館者の方より1階ロビーに展示している冊子についてお問合せをいただきました。

閲覧.JPG

情報サロン(受付)内のほかに、
エレベーター脇の廊下にも団体の参加募集情報やイベントチラシ・閲覧できる冊子があります。

6冊.JPG

お問合せの内容は、この冊子上指差しの中の「岡田」「蒲生」。その方のご出身地とのことで懐かしく思い、手に入れたいという相談でした。

 この冊子は、東日本大震災で壊滅的な津波被害を受けた仙台市宮城野区蒲生地区の
宮城野区中野小学校校区4つの町内会(港・西原・和田・町蒲生)が震災復興の区画整備により平成28年3月に町内会としての歴史に幕を下ろすことに伴い、震災復興地元学作成事業のに携わった市民が結成した「未来に伝えたい中野・岡田の会」で写真展や地域の記録を残す活動を行い、地域の記憶を記録としてまとめられたものです。

人編に云う(いう)と書いて「伝える」。
たとえ建物があったとしても、そこに人の営みがなければ「まち」にはならない。
たとえ人の動きがあったとしても、そこに人々の交流がなければ「まち」は育たない。


地域の歴史・そこに住む人々の息吹きを未来に残す。「伝える」。
住むまちの魅力と声を残すこと。
そこには「懐かしい」だけではない「受け取る想い」も必要なのかもしれませんね。
現代を生きる私達はバトンを渡す側と受け取る側の両方を担っているのかもしれません。

今回ご紹介した冊子(全6冊)は、たがさぽで「閲覧」できます。
(配布はしていません、ごめんなさい)

「東日本大震災アーカイブ宮城〜未来へ伝える記憶と記録〜」
のホームページのURLからダウンロードが可能です。
コチラから

⇒「各自治会が管理する情報を見る」⇒地図「仙台市」をクリック。

お問合せはコチラ☛宮城野区まちづくり推進課 022-291-2173

今当たり前の景色はきっと未来の宝になる。そんな気がします。

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