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スタッフの川口です。 本日は5月11日(月)に開催した 多賀城LUNCHトーク(22) 「認知症があってもなくても安心して過ごせる場所」 〜支える側の私が居場所づくりを始めた理由〜 についてレポートします。 今回は初めて夜の時間帯となる18:30から実施し、18人が参加。会場には、家族介護を経験している方や医療・福祉関係者、地域活動に関わる方など、さまざまな立場の市民が集まり、認知症について学び合いました。 ゲストには、多賀城を中心に「認知症サポートカフェPause-パウゼ-」を主宰する橋佳奈さん。講演後には交流会も行い、2グループに分かれて参加者同士が思いや経験を共有しました。 「ホッと一息つける場所」を目指して 橋さんは、多賀城市出身の介護福祉士・ケアマネージャーとして23年以上活動しており、2024年から認知症サポートカフェ「パウゼ」を運営しています。 「パウゼ」はドイツ語で「休憩」という意味。「分かって安心、話せて安心、ホッと一息つける場所」をコンセプトに、個別相談やミニ講話、ワークショップなどを通して、認知症の当事者や家族を支えています。 現在、日本では65歳以上の約7人に1人が認知症とされ、介護人材不足も深刻化しています。特に地方では、必要な介護サービスを十分に利用できないケースも増えているそうです。 こうした背景から、2024年1月には「認知症基本法」が施行され、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりが全国で進められています。その中で、認知症カフェも重要な役割を担っています。 「何もわからない人」ではない トークの中で特に印象的だったのは、 「認知症の人は“困った人”ではなく、“困っている人”」 という言葉でした。 認知症の方は、周囲の感情や環境の変化にとても敏感で、介護する側の不安やイライラも伝わってしまうそうです。そのため、「どう管理するか」ではなく、「どう安心して過ごしてもらうか」という視点が大切だと話されました。 一見すると“問題行動”に見えることも、本人なりの不安や混乱の表れであり、関わり方や環境を整えることで落ち着く場合も多いとのこと。認知症への正しい理解が、本人にも家族にも安心につながることを学びました。 交流会ではリアルな声も 講演後の交流会では、参加者がそれぞれの立場から思いを語りました。 家族介護をしている方からは、
といった率直な声が聞かれました。 これに対し橋さんは、「感情的になるのは自然なこと。まずは自分を責めないでほしい」と話し、イライラした時には少し距離を取ることや、介護保険のレスパイトサービスなどを活用し、介護者自身が休息を取ることの大切さを伝えました。 また、サービス利用を拒否する認知症の方への対応については、「1か月毎日通い続けて信頼関係を築いた経験」を紹介。相手の気持ちを否定せず受け止めることが、支援につながる第一歩だと語りました。 会場には、看護師や市議会議員、フードバンク関係者、終活支援に関わる人、地域ボランティアなども参加し、それぞれの活動や地域での支え合いについて意見交換が行われました。 アンケートより 参加者18人のうち、12人からアンケート回答がありました。
など、多くの感想が寄せられました。 認知症は誰にとっても身近なテーマです。今回のトークを通して、「特別なこと」ではなく、地域の中で自然に支え合うことの大切さを改めて考える時間となりました。 誰もが安心して過ごせる地域へ 橋さんは今後、認知症に限らず、障害の有無や年齢を問わず、誰もが安心して過ごせる「共生の居場所」づくりを目指していると話しました。 その第一歩として、秋ごろには、多世代が交流できる「みんなの文化祭」を多賀城市内で開催予定とのことです。福祉用具体験や交流企画、就労支援事業所による販売など、多様な人が自然につながれる場を目指しています。 地域で支え合う輪が、これからさらに広がっていきそうです。 「認知症サポートカフェPause-パウゼ-」について パウゼは毎月開催されており、誰でも気軽に参加できます。出入り自由で、ボランティアも募集中とのことです。 活動やイベントの詳細は、Instagramや公式LINEなどで発信されています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。 |




