• もっと見る
«全国・宮城県内・多賀城市内のNPO法人数(2025年12月版) | Main | 3/14(土)開催!「知ろう!つながろう!たがさぽ交流会2026」»
プロフィール

多賀城市市民活動サポートセンターさんの画像
<< 2026年03月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
リンク集
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/tagasapo/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/tagasapo/index2_0.xml
タグクラウド
1月多賀城LUNCHトーク(18)「多賀城「やかもち鍋」〜変わらぬ味に秘めた想い〜」レポート [2026年02月02日(Mon)]
こんにちは。スタッフのあべです。

ここ最近は、温暖化や暖冬という言葉がどこかへ行ってしまったように寒い日が続いています。そんなときは、ほかほかのお鍋が恋しくなりますね!

本日は1月23日に行われた多賀城LUNCHトーク(18)

多賀城「やかもち鍋」〜変わらぬ味に秘めた想い〜

をレポートします。

1月は今の季節にぴったりの鍋をテーマしたゲストをお招きしました!
多賀城名物「やかもち鍋」を考案した生涯学習100年構想実践委員会鈴木きくえさんです。やかもち鍋が誕生したきっかけや鍋に込めた想い、おいしさの秘密などをお聞きしました。

お話1.JPG

鈴木きくえさんは塩竈市生まれ。結婚後、夫の仕事の転勤生活を経て、利便性の良い多賀城市に居を構えました。子育てをしながら市内の企業に勤務し、在職中に煎茶道を究め、定年退職後に自宅で茶道教室を開きました。煎茶道を通して、生涯学習を実践している方々と活動をする機会が増えて現在に至るそうです。

きくえさんが所属する生涯学習100年構想実践委員会は、1995年設立の市民活動団体。多賀城市の住民が生涯にわたって学ぶ機会をつくることを目的に市民の手で立ち上げ、地域の歴史や文化を次の世代へつないでいく活動をしています。やかもち鍋といった郷土料理の普及や市民講座、小学生向けの講座「あすなろ教室」など、大人から子どもまで幅広い事業を展開しています。

全体.JPG

当日は31人の方にご来場いただきました

さて、やかもち鍋ですが、誕生の由来を辿ると平成15、16年頃に遡ります。当時は全国各地で「まちおこし」が盛んだった背景もあり、名物が少ない多賀城を盛り上げたいと生涯学習100年構想実践委員会でも「物産研究会」を立ち上げ、多賀城の特産品づくりに挑戦しました。そんな中、市の観光部署から「多賀城の鍋を作ってもらえないか」と依頼がありました。当時は冬になると各地でご当地鍋のイベントが行われ、近隣市町でもそれぞれ特産の鍋がありましたが、多賀城には名物といえる鍋がないのでぜひ!とのことでした。

しかしながら、多賀城には昔から市民が食べている鍋料理はなく、具材になる特産の食材もありません。「ないなら、自分たちで作ろう」と思っていたところに、巡り合わせがありました。ちょうどその頃、多賀城市の特産にと古代米の栽培がスタート。古代米を使った鍋ができないかと考え、古代米を米粉にして試行錯誤の末に紫色の餅が完成しました。もっと鍋にインパクトと多賀城らしさがほしいと頭をひねったところ、思いついたのが、多賀城にゆかりがある貴族で歌人の大友家持でした。毎年秋に大伴家持を偲んで万葉まつりが開催されているので、多賀城と大伴家持で鍋を印象付けられないかとひらめき、「やかもち鍋」が誕生しました!

やかもち鍋.JPG

今回は、やかもち鍋のお振る舞いがありました
古代米の紫色で統一したランチマットと箸袋が粋ですね!

やかもち鍋には地元の野菜がたっぷり入っています。歌人である大伴家持をイメージしてダイコンやニンジンなどを短冊の形に切りそろえ、古代米の「餅」は家持の「持」と掛詞にしたそうです。そして、このお鍋の決め手はだし汁です。昆布、花カツオ、煮干し、干しシイタケで取った天然のだしに加えて、トッピングの鶏肉の旨みが効いて味わい深いです。都人の家持にあやかり、味付けは京風の白だししょうゆで仕上げています。趣向を凝らしたこだわりのお鍋なんですよ!

多賀城への愛とおもてなしの気持ちが込められたやかもち鍋は、「第3回おいしい多賀城の味(平成19年度)」に認定。さらに宮城県デスティネーションキャンペーン推進協議会主催の「仙臺鍋まつり(平成28年度)」で特別賞を受賞しました。

スタンバイ.JPG

会場には、生涯学習100年構想実践委員会の皆さんがスタンバイ

配膳.JPG

前日と当日の午前中に仕込んだ鍋を器に盛りつけし、参加された皆さんに配りました。ありがとうございます!参加者から「おいしい!」「野菜の切り方の見た目が美しい」「おかわりがほしかった」などの声が聞こえてきました。

今年度も万葉まつりをはじめ、さまざまなイベントでたくさん鍋を振舞ったそうです。その数、なんと合計およそ1,000食!!成人式のお振る舞いでは、中学校の食育の授業で一緒にやかもち鍋を作った子どもたちから「懐かしい!」の声が上がったそうです。嬉しいことですね!

団体説明.JPG

お話2.JPG

生涯学習100年構想実践委員会会長の渡辺さんから、団体についての説明がありました。市民講座や地域イベントの参画など、年代を問わず市民に生涯学習の機会を提供しています。一緒に活動する仲間を募集中!イベントのお手伝いだけでもOKだそうです。

「仕込みや買い物にも人手がいります。皆さんの力をお借りして、やかもち鍋を続けていきたい」とメンバーの桜井さん。鍋ができて間もない頃は「やきもち鍋」と言われたこともあったそうです。やかもち鍋はイベントだけにとどまらず、市内の中学校の調理実習にも取り入れられ、今では多賀城市民のソウルフードとしてみんなに愛される鍋になりました。


参加者アンケートから(一部抜粋)

・おもてなしの「やかもち鍋」を考案された96才になられる鈴木先生は多賀城の宝です。私たちも多賀城市を大いに盛り上げていきたいです。

・初めてご馳走になりました。レシピもありがとうございます。何かお手伝いができたらと考えました。

・若い方がたくさん参加してお料理を作るように続けていきたいですね。YouTubeなどを使用したらどうでしょう?

・塩竈市民です。やかもち鍋を初めて知りました。これから県内、県外に広めてほしいです。

・きくえさんが素晴らしい方でびっくりです。国宝のような方でした。人のためにいろいろ考えて何回も作った丁寧なおだしをとっている、その心が料理に入っていたなと思います。きくえさんの温かさ、ありがとうございました。

・おもてなしの心、丁寧にだしをとる、今の人に忘れがちな心を大切にされている姿がステキでした。

・どんな事でも0→1が大変だと思っていますが、その苦労話をにこやかにお話されていたのが印象的でした。おだしがとてもおいしかったです。


きくえさんは午年生まれの年女。健康の秘訣は「外に出ること」「朝ごはんをしっかり食べること」だそうです。きくえさんにとって、生涯学習100年構想実践委員会の活動が元気の源になっているんですね。
心も体もほっこり温まるトークとやかもち鍋をありがとうございました!

トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました