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【鶴ヶ谷地区】認定こども園つむぎ野の地域連携 訓練リポート [2024年11月27日(Wed)]

こんにちは。

スタッフの川口です。


今日は、先月1010日(木)に行われた

認定こども園つむぎ野と地域連携の避難訓練をリポートします。

鶴ヶ谷地区で幼保施設と地域の訓練を行うのは2年目になりました。


今年度は718日(木)にこども園の先生と行政、関連団体が集い、昨年度の振り返りからはじまりました。鶴ヶ谷地域は津波の浸水地域になので、周辺の施設や企業、住民と顔の見える関係性が築いていくことが大切になってきます。

お互いどのような避難を行うのか、訓練をしているのかなどの情報共有の必要性も昨年話にでていました。また、地域の人に危険カ所などを教えてほしいという話もでていました。


○地域や周辺施設との情報交換会 


IMG_7715.jpg


▲つむぎ野を会場として、912日(木)には地域の方や周辺施設の方も交えて、

顔を合わせる情報交換会を行いました。


つむぎ野のほか、鶴ヶ谷親和会、天真小学校、多賀城中学校、貞山高等学校、鶴ヶ谷児童館、体育館を運営するNPO法人多賀城市民スポーツクラブ、東北電力、郵便局、市民活動団体のあんだんて、KuuU FuUU、(一社)Bird‘s-eye、行政などが集いました。


昨年度の振り返りをしながら、鶴ヶ谷地区の津波の危険性やどのような訓練をしているか、どのような避難ルートでどこへ避難するかなどの情報交換を行いました。つむぎ野周辺で津波浸水想定が3m以上〜5m未満の地域なので、天真小学校へ避難するという訓練を昨年通り行います。

昨年からあがっていた、45号線に出ないで天真小学校へ避難するルートについては、施設ごとの柵をあけると、周辺施設も避難しやすいのではという意見もありました。また、より早く天真小学校へ避難するために、どのルートが最適か、子どもたちを乗せた避難車は通れるのか、途中まででよいのかなど具体的な話もでていました。

そして、今回の避難訓練では、はじめからつむぎ野に集まるのではなく、それぞれの拠点から出発し、途中のルートで出会い助け合うという実践に近い形の訓練をしようという話になりました。


○避難訓練当日

9月の情報交換会を受けて、1010日(木)に大規模地震が発生し、大津波警報が発表された想定での訓練が行われました。

保育園児111人、保育者20人でのこども園全員での避難します。


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▲シェイクアウト訓練。頭を守る行動をします


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▲児童館とこども園の間にある柵を開放し、

周辺地域の施設の人や高校生もショートカットで避難。


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▲園庭に集まり、避難を開始します。


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▲指定緊急避難所である天真小学校へは坂道が多いので、

カートを押す助けをお願いしました。東北電力のみなさんもカートを押してくれます。



 IMG_0029.jpg


 ▲一番近いルートの階段ルート。少しでもはやく高台へ避難するため、

避難車から子どもたちをおろして歩いて階段をのぼります。



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▲地域の見守り隊が子どもたちの安全を見守ってくれました。

震災の時はこの辺りは車逃げる人で大渋滞したそうです。


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▲天真小学校へついて、園長先生のお話を聞きました。

みんなで無事避難することができました。



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▲その後、天真小学校の体育館で4.5歳児のみ備蓄品の確認をしました。

危機管理課のみなさんが災害時のトイレや段ボールベッドについて説明してくれます。


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▲段ボールベッドはたくさんの子どもたちが乗っても大丈夫です。


●参加したみなさんからの気づきなど(アンケートより)

「避難車での階段ルートは、乗り降りが思いのほか時間がかかったことや子どもたちに負担になることが分かりました。訓練だからこそ実際にやってみて検証し次につなげることができると思います」


「地域の方も積極的に手伝ってくださり、保育者も力を貸してほしいことをお願いしやすい雰囲気で、心強いと感じました」


「訓練の回数を重ねるほどに、自主的に訓練ができるようにしていくためのノウハウが蓄積できていくといいかと思います。自主的に取り組むことによって連携も深まり広がるようになっていくといいと思います」


「現在、地域の繋がりや子どもの数自体が減ってきていることで、年齢差のある交流も少なくなっているが、地域の高校生が子どもと手をつなぎながら避難する姿をみて、この取り組みはお互いにとって貴重な経験になるのではないかと感じた」


「地域の方や近隣施設のみなさんと顔を合わせることができてよかった。合同訓練を毎年実施していれば、災害時にみんなで協力して落ち着いた対応ができると思う」


「体育館の避難所開設での子どもたちの体験が、防災の入口として機能していたと感じた。危険カ所や避難行動・ルートの確認が改めて実感できたことがよかった」


ほか、たくさんの気づきをいただきました。

幼保施設と地域合同訓練は1年目、2年目と回数を重ねるほど、一緒に関わる人が増え、それぞれの気づきが生まれています。

その気づきを次に活かしていくというサイクルが生まれ、地域一体が災害に強くなっていくことがすばらしいですね。



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