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【ブックレビュー】稼ぐNPO 利益をあげて社会的使命へ突き進む [2024年10月12日(Sat)]

こんにちは。スタッフのあさのです。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。



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稼ぐNPO

利益をあげて社会的使命へ突き進む


著 者:後房雄 藤岡喜美子

発行所:株式会社カナリアコミュニケーションズ

発売日:20165


〇稼ぐNPOになるために

多くのNPOはどのように収入を得ているのでしょうか。会費、寄付金、助成金、補助金等さまざまな資金源がありますが、安定した運営を続けていくためには継続的な収入を確保する必要があります。

本書のメインテーマは「稼ぐNPO」です。収益を団体の活動を支える重要なツールとしてとらえ、NPO型ビジネス・モデルを構築し、事業型NPOへと成長する秘訣が提示されています。


〇成果志向のNPO

NPOは社会貢献活動を行う非営利組織です。公益性が高ければ必ずしも利益を求める必要はありません。一方で、経営の課題として資金や人手不足をあげるNPOも少なくありません。活動を継続するためには必要な収入を持続的に生み出すことが不可欠です。


NPOは特定の社会課題を意識して設立される場合が多いです。しかし、NPOには「成果を重視しない傾向」が内在していると経営学者のピーター・ドラッカーは指摘しているそうです。NPOのミッションに照らした成果を測定するのは難しいが、寄付者、ボランティア、助成財団、行政等の資源を提供する側に団体を評価してもらうためにも、成果志向の経営を意識すべきだと著者は述べています。



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〇独自のビジネス・モデル

「稼ぐNPO」の事例紹介の章では、その地方の風土を取り込んだビジネス・モデルの確立や成果も知ることができます。高齢者と赤ちゃん、障害児と健常児、ボランティアと市民が自然と交流できるような地域の居場所づくりに取り組むNPOが全国で増えてきています。

住民のニーズを形にしていくような新しい働き方で地域課題を解決し、経済の活性化、新しい雇用の形態をつくっていくという事業型NPOの起業家たちの力強いメッセージを感じ取ることができました。


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こちらの本は「たがさぽ文庫」の新刊図書のコーナーにあります。事業型NPOのノウハウやマネジメントの仕組みを知りたい方におすすめの一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。



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