こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週土曜日は市民活動のお役立ち情報をお届けします。本日はスタッフによるブックレビューです。
自分を活かせるプロボノ、始めてみませんか?
マンガでわかる ちょこっと社会貢献
著 者:上村彰子
出版社:小学館
発 行:
2023年
4月
1日
〇プロボノとは?
近年、新しい社会との関り方として広がりを見せるプロボノ。プロボノとは、ラテン語の「公共善のために」(Pro bono publico−プロ・ボノ・プブリコ)が語源とされる職業上のスキルや知識、趣味や得意分野を活かしたボランティア活動です。
本書では、左遷の憂き目にあったクリエイティブディレクターや妊娠を機に退職したデザイナー、定年間近の会社員の3人の主人公がプロボノと出会い、仕事以外のやりがいや居場所を見つけるまでの過程が描かれています。
3人の主人公それぞれが新しい世界に飛び込み、自分にしかできない貢献の方法を見つけるストーリーが「こういうセカンドライフもあるのか!」と読む人に勇気を与えます。
プロボノは無償で行うことがほとんどですが、ボランティア仲間など異業種の方との交流で自分の特技に気づき、人から感謝される喜びを知ることができるのが活動の醍醐味とも言えます。
〇プロボノを始めてみませんか
「今までボランティアをしたこともないのに、世の中のためになる活動を始めるのはハードルが高い」と感じる方も多いと思いますが、個人が仕事を何年も続けるなかで備わった経験やスキルを「役立ててほしい」と願っている団体は数多く存在します。
私もプロボノに参加するのは「特別なスキルをもった優秀な人」、「ボランティア経験豊富な人」とだ思っていましたが、プロボノ運営事業を行うNPO法人サービスグラントによると、参加者のおよそ半数はボランティア活動をするのは初めてだったそうです。
初めて経験するボランティアがプロボノという人は意外と多いということを知ると、ボランティアに慣れていない方でも思い切ってはじめの一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
こちらの本は「たがさぽ文庫」新刊図書コーナーの棚にあります。ぜひお手に取ってご覧ください。