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災害時の幼保施設の取り組み、県外の人も交えて意見交換をしました! [2023年11月25日(Sat)]

こんにちは。スタッフの金子です。


昨年度から多賀城で取り組みが始まっている幼保施設と地域の避難訓練

幼保施設と地域の避難訓練ですが、地域の人や近隣の企業などが協力し、「誰も取り残さない地域」を目指しています。


多賀城の防災・減災 - YouTube

※多賀城市のYouTubeから訓練の動画を見ることができます。


今回は大代地区の大代保育所と柏幼稚園合同での取り組み、県外からも多賀城での訓練に関心のある人たちが参加をして実施をしました。


今回幼稚園での実施は初めて

保育園と幼稚園は管轄する省庁と法律が異なり、保育園は厚生労働省管轄の児童福祉施設であり、幼稚園は文部科学省管轄の学校教育施設です。それに伴い、決められている避難訓練の回数も異なり、保育園は月1回以上の避難訓練、幼稚園は年2回以上の避難訓練が義務付けられています。


取り組みの主体は各幼保施設ですが、近隣の自治会・町内会のみなさんや、企業のみなさん、市内で防災活動に取り組んでいるみなさんが協力をして実施しています。

またその他に、幼保育施設と地域の避難訓練を進めている一般社団法人Birds eye、市の危機管理課、たがさぽも協力をしています。


幼保施設と地域の情報交換2023.10.27
幼保施設の園長、保育士、近隣町内会のみなさん、今回は消防団のみなさん、防災士の資格を持つ地元の郵便局長等が集まり、避難をするうえでの危険個所や避難経路等の情報交換を実施。大人だけで経路の下見を実施します。
今回は大代保育所も柏幼稚園も指定避難所の多賀城東小学校に避難をする想定の訓練です。

IMG_0008.JPG

A防災リーダー研修2023.11.16

今回は県外から多くの方が見学に来ていました。

一般社団法人Birds eye主催で県外からの見学者を対象とした防災リーダー研修を実施。保育所の園長、保育士、地元の防災士の資格を持つ郵便局長、市の防災に関わる人等の参加もありました。


まずは一般社団法人Birds eyeで活動している佐藤美香さんの体験談や幼保育施設の避難訓練に対する想い等、お話を聞きました。

Bird's-eye – アイリンブループロジェクト (eyechan.net)


その後、市の危機管理課の職員から多賀城市の東日本大震災時の被災状況や昨年度新たに想定された津波の浸水域等の話を聞いたうえで、6人前後のグループ、大代保育所と柏幼稚園、各2グループずつ、全4グループに分かれて、指定避難所の多賀城東小学校までの避難経路をそれぞれ別ルートで歩いてみました。


IMG_0037.JPG


県外の人と地元の人の避難経路の下見では、普段の訓練では気づかない気づきもありました。実際に下見をした内容をもとに各グループで気づきやアイデアを出し合いました。


  • 川の上の橋を渡るのがこわいと思った
  • 車の渋滞が発生することも想定し、道幅や信号なども気を付ける必要がある
  • 0歳から年長まで一緒に行動するのが難しい
  • 見通しがよい道路が安心ということがわかった
  • どの辺の海抜が高い、低いなど、高度計で測るとよい

IMG_0063.JPG

B  避難訓練当日2023.11.17

避難訓練当日は生憎の雨。避難訓練実施の時間帯の降水量が多かったため、園児たちの参加は中止となりましたが、各幼保育施設の園長、保育士、地域の人、地元の防災士の資格を持つ郵便局長、市内で防災の活動をする人、県外からの見学者のみなさんが参加し訓練を実施しました。


シェイクアウト訓練は園児たちも参加。

園児たちは避難場所まで逃げる訓練には参加しませんでしたが、カートでの避難やトランシーバーを持ちながら状況を伝え合う等、緊張感を持ちながら訓練が行われました。


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▲歩道橋のスロープにカートが入る幅がない


当日に参加をした地域に詳しい人から別の経路を教えていただき、実際に歩いてみたり、雨だからこそ、合羽を着ていると周りの音が聞こえにくい、視点が狭まる等の気づきもありました。


訓練から戻った後は参加者同士で当日の振り返りも共有しました。


  • 災害時の親への引き渡しをどこまで決めているか
  • 指定避難所は混み合うため、避難経路の途中にある子ども施設や高齢者施設などを避難場所に想定してもよいのでは
  • 昔の地形を知ることで、災害時の危険性を知ることができる
  • 避難所は遠いが、避難所に行くまでの経路には住宅地が多いため、途中で助けを求めることができるかもしれない
  • 電線が多いことが気になった。雨天時に電線が切れて、感電や倒れる危険性もあるのでは


これからも、地域に暮らすさまざまな人や団体、企業が協力しながら、「だれも取り残さない地域」を目指していければと思います。

Posted by 金子 at 09:00 | 災害関連 | この記事のURL | トラックバック(0)
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