新たな連携・協働のかたち―協働の地域づくり作戦会議参加レポート [2023年02月04日(Sat)]
みなさん、こんにちは。
スタッフのなかつです。 今日は立春。 まだ寒い日が続きますが、春の気配が少しずつ少しずつ感じられる時季になりますね。 毎週土曜日は、市民活動・地域活動に役立つ情報をお伝えします。 1月28日(土)当センターを会場に行われた「協働の地域づくり作戦会議」 地域づくりに取り組む上で、地域のさまざまな団体・機関の連携の重要性・必要性が増す中、多賀城・塩竈・七ヶ浜地域の多様な主体の連携・協働をきっかけづくりとして「協働の地域づくり作戦会議」と題した交流会が行われました。 (宮城県NPO等の絆力を活かした震災復興支援団体交流事業の一環として、特定非営利活動法人地星社が企画・実施) 当日は8人が参加。 初めてお会いする方もいましたが、ゲームを取り入れた自己紹介でなごやかな雰囲気に。 はじめに地星社代表の布田さんから連携・協働に関する話題提供がありました。 「協働という前に団体の自立が必要なのではないか」と言われたり、そう思っていたりすることはありませんか? 「自立とは依存先を増やすこと」という、小児科医熊谷晋一郎さんの言葉の紹介がありました。 脳性まひにより車いすで生活する熊谷さんは、大学入学をきっかけに一人暮らしを始めたそうです。それまでは親の介助で生活していましたが、一人暮らし=自立した生活をするためには、介助サービスや友人・知人の手助けが必要となりました。 自立の反対語が依存と思われがちですが、そもそも私たちはさまざまなものや人に頼って生きています。 連携・協働によって、各団体が取り組んでいる地域や社会の課題の解決や、団体の運営力をつけることにもつなげられるということですね。 そして、協力のかたちもいくつかあるというお話も。 同じ目的を持って一緒に取り組む 目的に向かって取り組む人・団体を賛同した人・団体が応援する このような同じ目的や想いを持った人・団体の協力に対し、 人はみんなちがうということを前提に、目的は別々でも共通の目標を持って取り組むという協力のかたちに注目が集まっているとのこと。 同じように、同情、共鳴などの意味を持つシンパシーという言葉はよく聞きますが、自分とは異なる価値観や考え方を持つ人の立場になって想像する力であるエンパシーという言葉も紹介されました。 これまでは、同じ立場や属性、同じ想いを持つ人に注目していましたが、多様化が進む中ではちがうことを前提にして連携・協働も考えるという、視点を変えてみるという提案でした。 話題提供のあとは、参加者それぞれが思う「こんな地域をめざして活動しています」という内容を共有し、めざす地域に近づくために課題になっていることは何か、課題解決のためのアイデア出しをグループになって行いました。 このワークでは、まさに普段は違う目的を持って活動している参加者同士でアイデアを出し合うことで、自分にはない視点や地域の資源に気づくという体験をしました。 中には、自分の活動の参考にしたいとワークで使った模造紙を持ち帰る方も。 今回の交流会への参加を通して、地域の多様な主体が集まって話す場が必要だと実感しました。 当センターでもTagajo Sustainable Relationshipという、地域のさまざまな主体のみなさんと持続可能な地域づくりを考え実践する取り組みを進めていますので、ぜひご参加いただけたらと思います。 https://www.tagasapo.org/other_sectors/ ちなみにこの協働の地域づくり作戦会議は、明日2/5(日)名取・岩沼会場での開催が予定されています。 詳しくはこちら |