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Tagajo Sustainable Relationship2021〜防災とインクルーシブなまちを考える〜参加者のみなさんからのアイデアを紹介します! [2022年04月05日(Tue)]

こんにちは。スタッフの金子です。


本日はTagajo Sustainable Relationship2021〜防災とインクルーシブなまちを考える〜最後のレポートです。

これまで@〜Bとレポートしてきましたが、ゲストのみなさんから全体を通して「多賀城でこれからできること」や感想などお伺いしました。また当日はZoom(オンライン)での開催でしたが、参加者のみなさんからもチャット欄を活用してアイデアや感想などを共有していただきましたのでご紹介します。


※みなさんの所属や役職などは昨年度のものです。


\多賀城でこれからできること/


無題.png



多賀城高校で災害科学について学んでいる

櫻井乃綾さん(多賀城高等学校 災害科学科3年)

みなさんの声を聞いて、みなさんと課題について話し合ったことで新たな課題を知ることができた。勉強として災害について学んできた中には無い視点があった。

防災・減災は専門の人だけではなく、みんなでやるものだと実感した。

これからの多賀城がより良くなるために、私たち多賀城高校災害科学科が協力できることはないかなと考えている。



多賀城で暮らし、多賀城ではたらく

サーチーソーさん(ユニベール株式会社 外国人技能実習生)

防災は大切。今日覚えたことを一緒に生活している寮のみんなに伝えていきたいと思う。



多賀城で車イス生活をしている

佐藤美奈子さん(NPO法人筋強直性ジストロフィー患者会 副理事長)

防災訓練で集合する公園は2mの津波浸水区域のため自分は行かない。

何か良いアイデアはないか?すぐにアイデアは出てこないが、課題があるということはこれからも防災について考えていかないといけない。備えも年々変えていかないといけない。


ひらめき「車イスで避難してみよう」

車イスユーザーだけではなく、ベビーカーユーザーも参加し、“ここは見た目では分からないけれど、こんなに段差があるんだね”などの気付きも提言していければと思う。



転勤族の妻の支援をしている

藤本菜月さん(一般社団法人tenten 代表)

今回、自分の転勤族の立場を発信したいと思い参加をしたが、他のマイノリティの方々がどのような状況に置かれているのか知ることができた。地域を知ることは、マイノリティの人たちがいることを知ることにもつながる。


ひらめきtenten café(座談会)

福島県内各地で行っている“tenten café”という座談会を多賀城でもやりたいと思っている。



東日本大震災の際は多賀城在住

真部さとみさん(一般社団法人tenten メンバー)

同じところに住む人たちだけでつながるのも大事。地域の近所の方とつながるのも大事。お裾分けや毎朝のあいさつをしっかりとすることで地域の人たちとつながって、地域のことを教えていただくようにしたい。



多賀城市内で性的マイノリティに関する活動をしている

佐藤夏色さん(てんでん宮城 代表)

一見違うように見えるゲストの困りごとをちょっとずつつなげていけたらと思う。モリスさんがお話された“インクルーシブ”“インクルージョン”包括的の考え方に持っていければと思う。



障がいのある子どものことばの支援をしている

神桂子さん(言語聴覚士・子どものことばの教室のび塾 主宰)

最近垂直避難と言われるが、がっちりとした建物ならばいいが、土砂災害で潰れてしまったり、孤立してしまったりするケースもある。また、避難物資は避難所にしかないため、自宅に備えている方は垂直避難でもいいかもしれないが、備えていない方は避難所に行って安定した物資をもらうことが大事だと思う。


学校の体育館が避難所に指定されていることもあるが、教室を開放してもらえれば、騒いでしまう子どもたちやLGBTの方たちなどにも避難所が安心していられる場所になって行きやすくなるかもしれない。


避難指示が出ても、“この前大丈夫だったから行かないわ”と言っていると本番が来てしまう。特に子どもや高齢者、障がいのある方は早めに避難しないと間に合わない。空振りを恐れずに避難することが大切。


ひらめき「ホワイトボードを活用」

避難所で、聴覚障がいのある方やアナウンスを聞き逃した方なども情報がホワイトボードに書いてあると確認しやすくなる。


ひらめき「避難所の勉強会をしよう」

市役所の職員の方が避難所の運営をしていると思うが、様々な部門の方がいるため、勉強会が必要だと思う。



東日本大震災の際は町内会や避難所で子どもの居場所づくりなども提案

JFモリスさん(宮城学院女子大学名誉教授・東北大学災害科学国際研究所客員教授)

てんでん宮城の佐藤さんがお話していた “想像力”をつなぐものは“知ること”。想像することは自分の経験や知っている範囲内から推測・類測するしかないため非常に難しい。

このような取り組みをもっとやって欲しいという声がいろいろなところから出てきていることを互いに認識できたことが大切なこと。



多様な主体との連携などを通じて地域づくり・まちづくりを推進

山路恵美子さん(多賀城市総務部地域コミュニティ課)

多賀城市の取り組みとして、福祉・教育・防災・まちづくり部門など様々なところで企画事業を行っているが、“多様な主体との連携”“共生社会の推進”をあらゆる部門で共通して目指している。住んでいる方たちが主体となった誰もが住みやすいまちづくり・地域づくりをみなさんと一緒に考えてつくっていきたい。



\参加者みなさんの声/


チャット欄やアンケートの内容を抜粋してご紹介します。


○チャット〜自分が経験したことや感想などを抜粋〜

  • 私は昨年末に仕事の関係で転居しましたが、コロナ禍で、かかりつけの病院がないことが不安のひとつですね。
  • わが家の自閉症の子どもも、3・11の際、体育館の避難所では過ごせないと思い避難所の駐車場で、数日車中泊しました。
  • 味覚の過敏があり、頂いた物資が食べられないお子さんもいたのですが、わがままを言っていると叱られたりという声も聞こえました。
  • 海外から来た人などは特に日本人よりも宗教上の理由で食べられないものが多かったりするので、避難所でのそのような配慮も難しそうです。



○チャット〜今後多賀城でできること、アイデアなどを抜粋〜

  • シルバーさんの協力を得ながら町歩きを定期的に実施してはどうでしょう。また、年齢に応じて紙媒体やSNSを活用した情報発信を相互にできれば良いかと思います。
  • 「迷惑かけちゃダメ」撲滅キャンペーン とか 「他人に迷惑をかけちゃいけない」から「他人の迷惑に寛容になろう」キャンペーン とか でも多賀城市で展開したら、避難所で大きな声を挙げてしまう自閉症の方、食べ物のアレルギーのある方、周囲の手伝いがないと生活ができない方もオッケー、なインクルーシブなまちになるかも!?
  • 避難する当初から「福祉避難所」が利用できるシステムを整えてほしいと思います

○アンケート〜感想やアイデア、今後できると感じたことを抜粋〜
  • 小さなことですが、近所の方と触れ合うことがまずできることだと思いました。
  • 避難所で急に外国人の方に会ったときに焦らないよう、常日頃からご近所さんや散歩のときに会った方にこちらから声をかけようと思いました。やはり、ふだんの関係(つながり)が一番だと思いました。
  • 一つの話題にいろんな意見が出てきてそれに対して納得することもあればできないこともあり議論というものの難しさを改めて感じました。
  • 震災の経験を人に話す事は大切とあらためて感じた。


いかがでしたか?
防災のことを考えることは、自分のことや家族のこと、身近な大切な人のこと、地域のことを考えることにもつながりますね。

当日の動画(通常版)を公開いたします。ご興味のある方はぜひご覧ください。




○以前のブログはこちらから

Tagajo Sustainable Relationship2021シンポジウム

水辺の防災SUP体験&ミニ防災まちあるき

多賀城みんなの防災ワークショップ

モリス氏の基調講演のレポート

Tagajo Sustainable Relationship2021〜防災とインクルーシブなまちを考える〜 ゲストトーク@をレポートします!

Tagajo Sustainable Relationship2021〜防災とインクルーシブなまちを考える〜 ゲストトークAをレポートします!

Tagajo Sustainable Relationship2021〜防災とインクルーシブなまちを考える〜 ゲストトークBをレポートします!

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