こんにちは。スタッフの川口です。 今日は10月31日(日)に開催した「水辺の防災 SUP体験&ミニ防災まちあるき」についてレポートします。 こちらは何気なく見ているまちを歩いたり、砂押川での体験を通じて防災の視点に気づくことを目的としています。 この企画はNPO法人海族DMCの太見洋介さんをゲストに、多賀城高等学校災害科学科のみなさんの協力で開催いたしました。 実は10月16日(土)に実施予定ではあったのですが、雨のため31日(日)に延期になっての開催でした。(選挙の日でした)この日は曇りの天気予報でしたが、青空でSUP、まち歩き日和でした!延期により、参加できない人もいましたが、10人の参加者と多賀城高校の生徒さん8人での実施となりました。 さて、はじめは3グループに分かれて、多賀城高等学校の災害科学科のみなさんとのミニ防災まちあるきです。ルートは、JR仙石線多賀城駅〜砂押川周辺〜多賀城郵便局を通過〜45号線(歩道橋のポイント)〜末の松山〜砂押川対岸の公園まで1時間弱のルートで歩きました。 多賀城駅前広場にある東日本大震災モニュメント。円柱の高さ4.6mは多賀城に来た津波の最大の高さを表しているそうです。 市内の設置されている津波を表す看板は多賀城高等学校の災害科学が設置しました。低くても足をとられて歩けない高さです。 末の松山 ここまでは津波は来なかった。伝承と共に紹介しました。 多賀城高校の生徒さんの案内でわかりやすい! 砂押川の対岸。駅前で川に降りることができるポイントは2か所あります。 太見さんより水辺の防災について学びます。ほとんどの人がはじめての体験です。だれでも体験できるユニバーサルスポーツSUPでした! みなさん少し練習するとすぐ上手に乗れました。SUPに立てる人も! 土手を歩く人たちから注目されていました。 マンションと砂押川とSUPで多賀城の風景。 砂押川の水深は潮の満ち引きにも関係していることも知りました。 いつも渡っている橋の下をくぐることもなかなかできない経験です。 川から橋の構造を見ました。 NPO法人海族DMCの太見さんからは、水難事故で亡くなる人のほとんどはショックで気絶して溺れてしまうことなどの話を聞きました。だからこそ、楽しい体験をしながら川のことを知っておくことも大切な体験です。多賀城は砂押川や七北田川などの大きな美しい川があるまちですので、川に触れ、川を知ることが防災にもつながってくるのだと思います。 *参加したみなさんの感想* 「まちを歩いていくと、だんだんと津波の痕跡が高くなっていくことがよくわかりました。今のハザードマップと照らし合わせながら今後の津波災害への備えを考えるようにすると教訓を活かせると思いました」 「多賀城高校の生徒さんの説明で多賀城の歴史から教訓が今に生きることが分かりました。津波被災地に住む人間として水のことを理解し共に生きる考えを持つべきと思いました。まち歩きは定期的に開催いただき、多賀城の文化として市外にもどんどん広めていただければと思います」 「末の松山の駐車場に10年前に付いた津波の痕跡が今も残って保存されていることに驚きました。また、高校生たちの解説が、まち歩きを体験した人に東日本大震災をイメージできるような説明をしてくださり、とても分かりやすかった」 「普段見過ごしていた津波到達点の標識に改めて注目してみて、当時の様子がよみがえってきた。歩道橋が避難場所として有効だったことはもっと知られて良いと思う」 「SUPを行うことで、水に親しみ、水難事故からのセルフレスキューを実感として学ぶことができたのも良かった。新港、七北田川、砂押川、貞山掘りと水で囲まれた都市、多賀城の特性を活かし、SUPを盛り上げていってほしい。駅前で自然と遊べるまちは他にない」 「太見さんの「気絶する」「三半規管に水が入って…」の話を聞いてSUPをやると、水に日ごろから親しんでおくことがいかに大切か、身にしみてわかりました」 「砂押川をSUPできてすごく楽しかった。日常的にSUPが出来る川、市民が楽しめる川、砂押川はできると思った。日常土手を散歩する人は多いが、防災のことも知りながら川を楽しむ機会が増えればいいと思います」 ほかにもたくさん感想をいただきました。 もうすぐ多賀城にもたくさんの白鳥や水鳥たちもやってくる季節ですね。 みなさんもいろいろな視点で川に注目してくださいね! 次はTSRB「多賀城みんなの防災ワークショップ」をレポートします! TSR@「TSR会議 防災とインクルーシブなまちを考える」はこちら →https://blog.canpan.info/tagasapo/archive/3055 こちらもご覧ください! |