こんにちは。スタッフの浅野です。
毎週木曜日は市内外の取り組みをご紹介しています。
ステイホーム中の片付けや衣替え、引っ越しなどのタイミングで使う機会がなくなってしまった衣類・小物が大量に出た・・という経験がある方も多いのではないでしょうか?
本日は、NPOと企業の協働企画「片付けで子どもを救おう 古着ボックス」についてご紹介します。
●「片付けで子どもを救おう 古着ボックス」とは?
不要になった衣類やバッグなどを活用して、開発途上国をはじめ世界の子どもたちにポリオワクチン接種費用を支援する活動です。
この取り組みは、認定NPO法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)、日本リユースシステム株式会社、株式会社毎日が発見の3者が協業で行っています。
●ワクチン寄付と雇用機会の創出
・税込2,980円〜の回収キットを購入し、古着を詰めて送ります。
・回収キット1つで子ども5〜10人分に当たる金額が、ワクチン接種支援活動費用として認定NPO法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)に提供されます。
・回収キットの封入作業は福祉作業所「天成舎」に業務委託されています。そして、海外に送られた古着はビジネスをつくり出すことを目的に販売され、現地の就労支援にもつながっています。
●衣類の消費と廃棄
日本で食品の次に多く捨てられているのが衣類で、そのうち半分は家庭から出ているものとされています。
“本来であれば捨てられてしまう衣類を社会貢献にいかしたい”という人々の想いからこの活動は始まりました。
一般的に服を処分するときは、リサイクルショップに持ち込んだり、資源ゴミに出したりしますが、このシステムは手放す側が回収キット購入のお金を支払います。そのお金は、ワクチンを送り、海外で古着を販売するシステムを維持するのに使われます。
それでも、ただ捨てるのではなく、古着を送るというアクションで海外支援と障がい者支援の2つにアプローチできることから、“誰かの役に立つことができる”実感が得やすく、子育て中の方からお年寄りまで幅広い年代が活用しているそうです。
●古着ボックスが目指す未来
今回ご紹介した取り組みは、ポリオ(急性灰白髄炎)がなくなることを最終的な目標にしています。
ポリオは5歳未満の子どもが感染しやすい病気で、治療法はありませんが、安全なワクチンで予防することが可能です。より良い社会をつくるための支援の輪が広がり、世界中からポリオが根絶することを願いたいですね。