こんにちは。 スタッフの川口です。 今日は、多賀城市民の方からの情報提供をいただいたので、髪を失ったこどもたちにウィッグのプレゼントを行っている団体と活動についてご紹介いたします。 ヘアドネーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか? 髪を小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動です。最近はこの取り組みも浸透して髪を伸ばして寄付するという方もいますね。 今日紹介するのは、「ウィッグを贈りたい人」と「ウィッグを必要とする子どもたち(15歳未満対象)」をマッチングし、想いと絆をつなげていくプロジェクトです。ヘアドネーションとは違い、ウィッグそのものを贈るという新たな取り組みです。この活動を行っているのが、 一般社団法人ウィッグドネーションDa-re(ダーレ) こちらは毛髪の寄付や募金などを受け付けるのではなく、支援は法人・個人を問わず団体からドネーション用ウィッグを購入し、髪を失いウィッグを必要としている子どもたちに寄贈者の名前で直接贈ります。 がん患者へウィッグの購入補助をする自治体もありますが、脱毛症や乏毛症、抜毛症等といった症状に対するウィッグ購入の補助はあまりないようです。また、無償のサービスもありますが、適用は1回限りで、成長によっての買い替えも必要になり大きな出費が必要になるなどの問題があります。 この仕組みで、医療用ウィッグの提供を企業のCSR(社会貢献)活動の一環として導入できます。さらに企業だけでなく個人にも参加して頂けるようにした事で、症状や病名に限らず髪を失った方たちに、より多くの選択肢を提供する事ができます。 詳しくはこちらのHPをご覧ください → https://wig-dare.or.jp/ 多賀城市の取り組みで、思い出すのが多賀城市の藤原英理花さん。 乳がんで2019年に34歳の若さでお亡くなりになりました。藤原さんはがんサバイバーとして生きながら、コンプレックスを強みかえて理想の自分を撮影する「かるぺでぃむフォト」の活動を2018年からはじめました。 治療費や医療用ウィッグも高価な中で、親に迷惑をかけたくないと起業されたそうです。かるぺでぃえむは、ラテン語で「今を生きる」という意味です。 https://www.siip.city.sendai.jp/assista/interview/1201 医療用ウィッグの購入助成は、市町村によって違っていますが、多賀城市は令和2年度から「医療用ウィッグの購入助成事業」がはじまりました。これは、がん患者の医学的・心理社会的支援。外見の件かに起因するがん患者の苦痛を軽減するためです。藤原さんたち当事者、家族、支援者の活動と思いが実を結んだのだと思います。 多賀城市医療用ウィッグ補助事業 →http://www.city.tagajo.miyagi.jp/sejin/kenko/iryojyosei.html ★チラシ→http://www.city.tagajo.miyagi.jp/sejin/kenko/documents/josei-goannai.pdf 病気とたたかうみなさんが少しでも暮らしやすいまちになるといいですね。 |