こんにちはスタッフのさいじょうです。 本日は「たがさぽ文庫(たがさぽにある貸出図書)」の中から。 「ボクの彼女は発達障害〜障害者カップルのドタバタ日記〜」を紹介します。 聴覚障害の著者くらげさんとその彼女である発達障害のあおさんの、クスっと笑えるふたりのやり取りをtwitterへ投稿していたのがきっかけで、発達障害へのイメージが変わり理解につながると反響があり、書籍化となったこの本。 文字だけ、文字だらけが苦手な人には、とても見やすい読みやすいコミックエッセイです。 この本の中に出てくる、あおさんはASDといわれる「自閉症スペクトラム障害」にあたります。 このあおさんの場合は ・こだわりが強い ・感覚過敏 ・人の顔がおぼえられない ・相手の気持ちがわからない など・・・ 説明しにくいASDの特性のひとつひとつをわかりやすく簡潔に書いてあり、なぜ彼女(あおさん)がそういった行動をとるのか、著者(くらげさん)はその時どう考えてどう対応したのかが書いてあります。 もちろん人により障害の特性は異なりますが、当事者の気持ちも支える側の気持ちも書いてあり、とても参考になります。 発達障害の専門書ではないけど、ちょっと知っているだけで、当事者と接している人、お互いが少しラクになるような本です。 頭がガチガチに固まっている私にとっても考え方をちょっと柔軟に、見方をちょっと変えれば相手を理解することができるんだなと感じた本でした。 この本に登場するあおさんの感覚過敏という症状ですが、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」などの感覚が敏感になり、日常生活を送る中で、多くの刺激や情報を取り入れてしまい混乱してしまいます。 例えば、コンビニやスーパー普段の買い物で使う場所も、様々なBGMや広告の音声、商品をきれいに見せるための照明。そういったものも感覚過敏の方にとっては苦痛に感じ、ゆっくり買い物することができません。 富谷市にあるツルハドラッグ富谷ひより台店では、毎週土曜の9時〜10時に、感覚過敏の方が買い物をしやすいように、照明をおとしBGMを流さない時間を提供しています。クワイエットアワーという取り組みです。 このような取り組みがいろいろな人の理解につながり、みんなにやさしいまちになる一歩になりますね。いろんな場所でこういった取り組みが増えるといいですね 発達障害は見た目ではわかりません。知らない・わからないことが、「理解」を遠ざけてしまいます。「知る」ことが第一歩となります。ちょっと知ってみたいなという方にオススメの本です。 たがさぽに来た時、図書館や本屋さんで見かけたときぜひ、手に取ってみてください。 |