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ユニバーサルまちあるきツアーズ報告A 〜車イスでバスに乗って、フェスを見学するツアー〜 後編 [2019年10月06日(Sun)]
こんにちは

スタッフの武内です。


「みんなにやさしいユニバーサルまちあるきツアーズ」

〜車イスでバスに乗って、フェスを見学するツアー〜

00-2019-09-13.jpg

についてのご報告、後編です。


ツアー報告の前編は、たがさぽPressの9月29日(日)に掲載していますので、まだご覧になってない方はぜひ前編から先にお読みください。


さて

前編では多賀城駅前集合からはじまり、買い物体験や、様々な移動方法による移動体験を経て、目的地である七ヶ浜町の菖蒲田浜到着の様子までをご報告しました。


後編では菖蒲田浜到着後の様子からはじまりです。


菖蒲田浜到着後はスロープなどの浜の設備を車イスで体験します。

ちなみに

菖蒲田浜海浜公園には車イスで利用できるトイレがあります。

05-tamokuteki_toire.jpg

(上の画像は別日(ツアーの下見の際)に撮影したものです)


また、防潮堤に上がる道にはスロープ状になっている箇所もあります。

06-ramp.jpg

(上の画像は別日(ツアーの下見の際)に撮影したものです)


この日はスロープの路面をイベント機材搬入用の車の走行で傷まないように、とのことで

07-todayramp.jpg

車のタイヤの幅に合わせたマットが敷かれていました。(普段は敷かれていません)

試しに、ということで、車イスでマット上の移動もしてみました。

思った以上に力が分散されて走りにくくなることや、マットとマットの間にできるわずかな隙間でも車イスだと段差になり思ったより(物理的な)衝撃を感じる、といった体験にもなりました。


08-boutyouidou.jpg

防潮堤を車イスで移動中の場面です。


なお、菖蒲田浜の防潮堤には、防潮堤から砂浜側(海側)に降りる通路の1つに、スロープ状になっている道があります。

09-sunahamakiwa.JPG

そこを利用すると、砂浜のギリギリまで車イスに乗って行くことができます。


菖蒲田浜の車イス体験のご意見では

『東日本大震災の影響でまだ浜を整備できていない所もあると聞いているなかで、車イスで防潮堤まで行けて、さらに砂浜の間際まで行けるのは貴重だと思う』という声や


『七ヶ浜が生活圏だが、今まで菖蒲田浜のスロープを意識したことがなかった。今回のツアーに参加してスロープの存在に気がつけた』という気づきを挙げていただいた方もいました。


ちなみに、菖蒲田浜の車イス体験では、防潮堤の移動をしながら

10-art.JPG

セブンビーチライトアップフェスのアート作品を防潮堤の上から鑑賞しました。


その後は、フェスの主催しているSEVEN BEACH Project実行委員会の方との交流です。

11-sbluf-kouryu.JPG

交流会では主催団体メンバーの方にも車イスでの移動を体験していただきました。

またツアー参加者の皆さんからは、会場までの交通の様子を団体の方にも共有したり、ビーチで車イスに来ている時に自然災害があった場合の避難についての質問があったりと、今回のツアーだからこその声が上がっていました。


最後は、今回のツアーで体験したことや内容をみんなで振り替えります。

12-furikaeri.JPG

振り返りでは、これまでの体験場面でご紹介した声以外にもさまざまなご意見・感想をいただきました。その中のいくつかをご紹介します

『埼玉県で障がい者の移動ボランティアに関わっていたことがあるが、その方達は自己主張がハッキリしていた。宮城県や仙台市などでは障がいがのある人をまちであまり見かけないので心配していた。当事者の発信や、心のバリアフリーが大切だと感じた』


『弱視の人はラインで道を見ているので、駅前の点字ブロックの色が同化しているのは「見えにくいのでは?」と思った』


ハード面のバリアフリーだけでなく、心のバリアフリーの大切さや、車イスでのツアー体験でしたがそれだけではなく、別の立場の視点で考えるなど“ユニバーサル”を考える機会になったかと感じています。


そして

ツアーのアンケートでいただいた感想のうち、1つだけご紹介させていただきます。

『ユニバーサルなまちに必要なことは、人としての思いやりと相手の立場になって物事を考える力、共感力、想像力。ただ、無関心とかではなくとも、実際にその立場にならないと分からない・気がつかないということが多分にあると思うので、それを補うのは教育だったり、今回のように体験する・気づきにつながる機会だと思う』


今回のツアーでは参加者の皆さんが本当に多くのことを感じ・考えてくれました。

“ユニバーサルなまち”は、前述の感想にもあるように「相手の立場になって物事を考える」ことがとても大切です。

これからの地域や社会は、今までよりも様々な立場や環境、状態の人達が一緒になって作り上げていくことが必要な時代になっていきます。

今回のツアーがそうした“ユニバーサル”を考える一助になれば幸いです。



前・後編に渡るツアーのご報告はいかがだったでしょうか?

ちなみに

このご報告内容でも、実際の中身についてはやや簡潔にまとめています。

それぞれの場面で体験した内容や、ツアー参加者の皆さんからいただいたご意見・ご感想はもっとあります。

今回のツアー内容の詳細版については、ブログとは別のカタチになるかとは思いますが、そう遠くない日にお届けできればと考えています。


最後になりますが、今回のツアーを企画・実施するにあたりご協力いただいた

SEVEN BEACH Project実行委員会さま、障害者の移動と社会参加を広げる会さま、多賀城市社会福祉協議会さまにこの場を借りて感謝申し上げます。


そして

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ツアーに参加いただいた皆様、ありがとうございました。


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