こんにちは。スタッフの川口です。 毎週木曜日は市内外の団体や活動を紹介していますが、今日は3月12日(月)に当センター主催で開催した「Tagajo Sustainable Relationship(持続可能な関係性を探る)」(略してTSR)の会議の中で紹介した企業の取り組みについて紹介します。 昨年度、当センターが実施してきた多賀城市内の企業様の地域貢献、社会貢献活動の調査の報告をさせて頂きました。 会場には多賀城市内の企業様や地域の課題に取り組む団体の方、行政、個人など定員を超える62人の方が参加し、地域や企業の取り組みへの関心の深さがうかがえました。
3月12日に行われたTSR会議の様子 今回は3社目にご紹介いただいた、轄ヨ藤工務店の代表斎藤孝一さんが語った会社の取り組みをご紹介します。今回は会話形式でご紹介します。(聞き手:一般社団法人チガノウラカゼコミュニティ津川さん) ―斎藤さんの活動は多岐に渡り一言ではくくれませんが、自社で行っている活動について教えてください。 斎藤 斎藤工務店は地元の建設会社として、大切なのは雇用の促進、納税が一番の地域貢献だと思っています。しっかり稼いで、新たな事業に取り組んでいくことが大切です。東日本大震災後、がれきを片付けに行くと拝まれたりという経験もしました。建設業界の労働者への周囲の見る目も変化し、社員の意識も変化していきました。会社として地域貢献に関わってくださいと言われているが、私は個人的には青年会議所の活動や地域のお祭りの手伝いとかそんなところしか関わっていません。 ―以前、人を育てることが地域貢献だとお話していましたが。 斎藤 社長としてできることは、人を育てることだと感じています。建物をきちんと建てることは人の命を守るということにもつながるし、きちんと教育すれば地域も良くなると思います。ベトナムから実習生の受け入れもしていて、交流することで人間としての幅も広がったと感じています。人が少ないから海外から受け入れるのではなく、いずれは海外へ進出した時の仲間づくりという意識で受け入れていますが、社員にも実習生にも良い循環が生まれていると感じています。 轄ヨ藤工務店 代表斎藤孝一さん ―町内会や小学校の地域コーディネーターなどの活動にも参加しているが、それは企業として?個人として? 斎藤 小さな会社は地域が成り立たないと会社も成り立たない。地域が良くなれば、会社も良くなると思います。若い人たちは学ぶことが多く時間がない。だから私が地域のイベントに参加して、地域を盛り上げたいと思っています。 ―建設業としての地域貢献の意味とは? 斎藤 建設業は大昔から棟梁がいて、まちのまとめ役だったと思います。今、業種の中で建設業が一番多く、まとまって地域貢献を担い良い意味で協力しています。震災後は特に、自主的に現場周辺などの片付けなども行っている。町医者のような存在だと思っています。 ―斎藤さんは社会貢献というのはおこがましいと言っていましたが。 斎藤 以前、ネパールでの貢献活動を行ったことがあったが、私は貢献という言葉ではなく、協力だと感じ、それからそのように表現しています。 ―なるほど、「社会協力」ということですね。「社会」を「地域」「地域の課題」に置き換えて、考えるということもありですね。企業、行政、市民の立場と見え方も違うので、いろいろな立場の人と交流することが大切だと思います。ありがとうございました。 以上です。 いかがでしたか。 地域での企業活動が地域のためになっていて、持続可能な関係性を築いていること。人を企業が育てることが、地域のためにもなっていることなど、当たり前だけど、あらためて気づかされることの多いお話でした。地域の一員として、みんなで協力しながら地域のこと考えていきたいと感じました。 余談ですが、そんな素敵な轄ヨ藤工務店さんなので、ベトナムの実習生の間ではとても人気が高い企業だそうですよ。 轄ヨ藤工務店HP → http://www.bigsaito.co.jp/ 次回、TSR会議ゲストのNPO法人シブヤ大学代表理事の左京泰明さんのお話をご紹介します。おたのしみに。 TSR会議紹介@ 活苡縺@カーブス会員とともに取り組むフードドライブhttps://blog.canpan.info/tagasapo/archive/2206 TSR会議紹介A 渇ヘ北新報仙台東販売センター 高齢者見守りと情報紙 https://blog.canpan.info/tagasapo/archive/2208
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