最近、春めいてきましたね。 今日は3月12日(月)に当センター主催で開催した「Tagajo Sustainable Relationship」(略してTSR)の模様をご紹介します。 TSRでは、今年度当センターが実施してきた多賀城市内の企業様の地域貢献、社会貢献活動の調査の報告をさせて頂きました。 会場は多賀城市立図書館の入っているビル3FのPublicHouse多賀城 ゲストのNPO法人シブヤ大学の代表理事である左京泰明さんのシブヤ大学での取り組み、地域と企業の関りなどのゲストトークがあり、その後一般社団法人チガノウラカゼコミュニティの津川登昭さんをコーディネーターにお迎えしての多賀城市内の企業3社の地域貢献、地域との関りについての事例の発表、シンポジウムを開催しました。 右からシブヤ大学左京泰明さん、チガカゼ津川登昭さん 会場には多賀城市内の企業様や地域の課題に取り組む団体の方、行政、個人など50人の定員を超える方が参加し、地域や地元の企業の取り組みへの関心の深さがうかがえました。 全ての内容をお伝えしたいのですが、今回は事例を発表頂いた企業の取り組みを中心に紹介いたします。ゲストトークの内容については、今後紹介していきます!お楽しみに。 1社目にご紹介いただいたのが、株式会社井上の代表取締役の井上一さんです。 株式会社井上は県内で14店舗のカーブスをフランチャイズで展開しており、他にも予防介護のシニアリハビリ事業も行っています。 中央 話しているのが活苡繧フ代表井上一さん *Curves(カーブス)は、正しい運動習慣と筋トレの大切さを広め、社会の問題である健康寿命を伸ばす事業に取り組んでいる。 フランチャイズで始めた飲食事業は創業から10年は失敗の連続だったそうです。その後、カーブス事業に出会い、今後健康文化は必ず世の中に必要になってくると感じ事業をはじめました。その後、健康な人だけでなく、脳梗塞を患った人などにも無理なく健康を取り戻してもらえるようにとリハビリ事業も始めました。すべて地域にとって価値のある文化を創造したいと取り組まれているそうです。 そのカーブスでは、毎年1月15日〜2月15日までフードドライブ活動を実践しています。フードドライブとは、家庭にある食料(缶詰やレトルト食品などの保存食品)を募り、食料を必要としている人たちに寄付をする活動です。地域密着型のカーブスでは、全国の店舗で取り組んでいます。 活動には課題もあり、個人から集めた食料はロットが揃わず、受け入れ先で活用が難しい場合も出てくるそうです。本当に必要としているところに届けたいと考えています。 今年度は、多賀城の2店舗、塩竈、利府の店舗から集まった食料は、多賀城市の自立支援相談窓口に届けられるとのことでした。 ゲストの左京さんからは、「社会課題に取り組んでいる事業だと思う。社員だけで取り組むのではなく、サービスの受け手である会員の力を借りているのも素晴らしい。自社のネットワークを活用している。社会にこういった形で関わることに別な喜びも提供している。事業にもつながっていくと思う」 コーディネーターの津川さんからは、「地域に活動をつなぐつなぎ役が必要」というコメントがありました。 ほかにもカーブスでは「地場産業」と「雇用」の復興を目的とした東北復興プロジェクト「希望の環」を応援しており、石巻の名産品を全国の会員へ販売するとともに、石巻のカーブス2店舗を作業場所とし、会員がボランティアで箱詰めなどを行っています。 井上さんにとっての地域貢献とは、事業自体が地域への貢献と考えており、事業を通じて社会課題に取り組んでいます。そして地域とは、事業を行っていること自体、地域から恩恵を受けていると思っているので、それをどう地域に返していくかを考えているそうです。 今後、フードドライブの活用については、地域の団体や市民からの情報提供などでより活用の幅も広がっていくと思います。今後も地域との持続可能な関係性を築いていければと思います! 次回TSR報告Aでは、渇ヘ北新報仙台東販売センターの取り組みをご紹介します。 活苡HP http://inoue-corp.co.jp/index.php カーブス フードドライブ事業 http://curves.co.jp/convey/food/ 東北復興プロジェクト『希望の環』 |