小規模多機能自治という考え方 〜番外編〜(全国の中の宮城、宮城の中の多賀城の状況) [2018年01月09日(Tue)]
こんにちは、スタッフの武内です。
多賀城市を地域毎に分類し作成した人口分布グラフをお届けしてきた本シリーズですが 今回は47都道府県の中での宮城県、そして宮城県の中の多賀城市は人口分布グラフでどのような立ち位置なのかを番外編としてお届けします。 【グラフの内容について】 ◆18歳未満同居世帯率と高齢者率の分布で、若い世代と高齢者の対比を示しています。 ◆データは2015年の国勢調査の結果を使用しています。 ●47都道府県の中の宮城県 (参考:2015年の全国人口→127,094,745人、宮城県の人口→2,333,899人) 全国47都道府県について18歳未満同居世帯率(%)、高齢者率(%)を割り出し、それぞれを縦軸・横軸に設定して、各都道府県を配置したグラフです。 (※グラフを見やすくするため、縦・横軸の最初の値は10.0%にしています) グラフの赤い四角は全国の平均値です。そこから縦・横それぞれの方向に赤い線を延ばしています。 赤い線によって分けられた4つのエリアはそれぞれが ・左上:全国平均より18歳未満同居世帯多、高齢者少 ・左下:全国平均より18歳未満同居世帯少、高齢者少 ・右上:全国平均より18歳未満同居世帯多、高齢者多 ・右下:全国平均より18歳未満同居世帯少、高齢者多 以上のように考えられます。 この結果を見ると、2015年時点の宮城県は ・全国平均…18歳未満同居世帯率:21.5%、高齢者率:26.3% ・宮城県……18歳未満同居世帯率:22.1%、高齢者率:25.2% 以上のように、若干ではありますが全国平均よりも18歳未満同居世帯多、高齢者少であることがわかります。 ●宮城県の中の多賀城市 (参考:2015年の宮城県人口→2,333,899人、多賀城市の人口→62,096人) 宮城県内の各市町村の中で多賀城市の人口分布がどのような立ち位置にあるかを示したグラフです。 なお、市町村については仙台市のみ5つの区に分けています。 中央の赤い四角は“宮城県全体の値=宮城の平均値”となります。 このグラフから、2015年時点の宮城県と多賀城市はそれぞれ ・宮城県……18歳未満同居世帯率:22.1%、高齢者率:25.2% ・多賀城市…18歳未満同居世帯率:26.6%、高齢者率:22.0% 以上のように、宮城県の平均値よりも“やや”ではありますが、18歳未満同居世帯多、高齢者少であることが分かります。 さて、全国の中の宮城県、宮城県の中の多賀城市を見てみると、少なくとも2015年時点では全国平均や宮城県の平均よりも18歳未満同居世帯率多、高齢者率少です。 しかし、少子高齢は全国的な傾向であり、既に多くの県や市町村で平均よりも18歳未満同居世帯率が少なかったり、高齢者が多くなっていたりという状況がグラフから見て取れます。宮城県や多賀城市もその“うねり”に抗うのが難しいことは容易に想像できます。 他の地域ではすでに深刻な問題になっているところもある、生まれる子供が減り高齢者が多くなる状況について、みんなで考え備えることは社会全体の課題であると言えるのではないでしょうか。 ※掲載しているグラフはIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]発行の『ソシオ・マネジメントvol.3〜小規模多機能自治−総働で、人「交」密度を高める〜』に掲載の「地域の状況を定量的・相対的に共有するための6枚のスライド」内の高齢者率と18歳未満同居世帯率の分布グラフを元に作成しています。 ※お願い※ 本ブログの掲載データに関するお問い合せは、多賀城市市民活動サポートセンターにご連絡ください。 ・TEL:022-368-7745 ・eメール:tagajo@sapo-sen.jp |