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「伝わる広報」@ 読み手の心に残る文章を書くには? [2017年10月27日(Fri)]
こんにちは。スタッフの小橋です。

今回から当センター企画の広報講座「伝わる広報」の様子を3回に分けてご報告いたします。


tsutawarukoho.jpg


「伝わる広報」では、地域や社会のために活動をしている方や、地域の魅力を多くの人に伝えたいと考えている方を対象に、その活動や魅力を伝えるためにはどうしたらよいか「だれに、何を、どのように」伝えるかを改めて考えました。各回でテーマを設け、そのテーマで活躍するプロの方をお招きし、多くの人の心に残る広報のコツを学びました。



1回目のテーマは「文章術」

講師にお招きしたのは一般社団法人メディアデザイン代表の大泉浩一さんです!

1.JPG

大泉さんはプロのライター・編集者として活動するかたわら、メディアデザインとして市民の情報発信を支援しています。



講座のはじめには、広報を始める前に大切な「目的」や「情報」を整理することについてお話いただきました。

「5W2H」をもとに整理すると考えやすいです。

5W

 @いつ(When)

 Aどこで(Where)

 Bだれが(Who)

 Cなにを(What)

 Dなぜ(Why)

2H

 @どのように(How)

 Aいくら(How much)


目的と情報が整理できたら、いよいよ相手の心に残る文章を書いていきます。



「心に残る文章」とは・・・難しいですよね。考えるポイントは【その文章を読んでもらって、どんな感想を持ってもらいたいか】です。

相手の心に残るような文章にするためには、書き手が「書きたい原稿」を書くのではなく、読み手が「読みたい原稿」を書きます。

ズバリ【読者が主役】【読者が先生】



せっかく書いた文章を読んでもらっても、「何が言いたいのかよくわからない」と寂しいですよね。

読みやすく分かりやすい文章を書く必要があります。どんな風に書けばいいのでしょうか。

【文章とは「何を」×「どう」書くか】のかけ算だと大泉さんは話してくれました。

「何を」書くかは、素材となるものを集め、どれを書くか選び、それを文章に並べていくことです。

「どう」書くかは、読みやすく分かりやすく。分かりやすくするためには一文一文を短くしたり、言葉の形態を統一(常体・敬体)したりすることが大切です。


また、「分かりやすく」ということの中には

 ・理解する

 ・区別がつく

 ・納得がいく(腑に落ちる)

ということがあります。


市民活動の情報発信で特に力を入れたいのは「納得させる」ことです。共感を得ることで、団体を覚えてもらったり、活動に参加してもらったりということにつながります。



そして、文章には題名やキャッチコピーで目を惹かせることも大切です。文書の標題のように内容が一目でわかるようなものから、魅力的な広告のコピーのように内容が読みたくなるようなものまで幅があります。使い分けが大切です。




大泉さんからのレクチャーを受け、講座では実際に文章を書きました。まずは自己紹介文。200字程度を20分で書き上げます。

2.JPG


4.JPG



今回、ただ20分考えて書くのではなく、このような使い方を実践しました。

最初の5分…書く内容や順番を頭の中で考える

次の5分……実際に書いてみる

次の5分……休む!書いていた紙を裏返し、好きな曲を1曲心の中で歌うと大体5分になるそうです。

最後の5分…書いた文章を見直す

ここで一番大切なのは、休むこと。一度文章から目を離し、改めて読むことで、誤字脱字などに気づくことができるといいます。


また、一番言いたいことを最後にもってくるなど、最後の文章にこだわると、読み手の読後感に影響を与えてくれるそうです。



完成した自己紹介文をグループ内で発表しました。

3.JPG



次に自分が活動する団体の紹介文を同じく20分200字で書きます。

大泉さんから添削をしてもらいながら、参加者のみなさんは魅力的な文章を作成していました。

5.JPG



グループ内で発表のあと新しいグループをつくり、発表しました。

6.JPG



参加者のみなさんからは

「文章にしたら、自分の活動でできている部分・できていない部分がわかった気がしました」

「広報物を作成するときに見た目ばかりにこだわり、内容・伝えたいことをしっかり考えたことがなかったことに気づくことができた」

「『広報の主役は読み手』。ついつい言いたいことばかり盛り込んでしまっていたが、相手が読んだ時にどう思うかに気をつけていきたい」

といった声が寄せられ、とても充実した時間となったようでした。



文章を書く過程で、時間を置いてもう一度読んでみたり、他の人に読んでもらったりして文章を完成させていきますが、「最後は自分を信じましょう」と大泉さんは話してくれました。

読者は自分!



情報発信をする上で、文章作成は必ず必要なものです。「伝わる広報」1回目の講座では「心に残る文章」を考えました。

2回目は「チラシデザイン」です。こちらの模様は10月29日(日)にこちらのブログ「たがさぽPress」にてご報告いたします!お楽しみにー!



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