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小規模多機能自治という考え方 〜応用編〜 その2 [2017年03月07日(Tue)]
こんにちは、スタッフの武内です。

2017年2月28日(火)に多賀城市文化センターを会場に
『みやぎ地域福祉フォーラム 〜絆がつなぐ これからの地域の持続可能性〜』
が開催されました。そこでは“総働”や“小規模多機能自治”についてお話があったかと思います。
今回の火曜ブログでも、ちょうど一ヶ月前(2017年2月7日(火))にご紹介した記事に引き続き、多賀城市の人口構成予測の表などを元に、多賀城市のこれまでとこれからを考えていこうと思います。

今回も、小規模多機能自治研修で示された表のデータを多賀城市に当てはめ、更に少々アレンジを加えたものを作成しました。

画像@.jpg

多賀城市の“これまで”と“これから”
〜2015年を中心に20年前と20年後を読み解く〜
多賀城市の“これまで”と“これから”.pdf(.pdfファイル)
(※ 表はIIHOE【人と組織と地球のための国際研究所】発行のソシオ・マネジメントvol.3『小規模多機能自治〜総働で、人「交」密度を高める〜』に掲載の“地域の状況を定量的・相対的に共有するための6枚のスライド”を元に作成しています)

表では2015年を中心に20年前の1995年と20年後2035年の状況を比較しています。
また、その間も5年毎のデータを記載し、移り変わりをある程見えるようにしています。
数字データは
・2015年までは国勢調査の結果
・2020年は多賀城市の人口構成予測表で割り出した予測値
・2025年以降は社人研の予測値(2017年3月3日(金)確認)
以上を使用しています。
なお、2020年以降は予測値であることから、字体を斜めにして表示しています。

表の見かたですが
こちらの画像は西暦1995年から2015年の“人口の計”と、その“増減率(20年毎)”を示しています。

画像A.jpg

ご覧の通り、多賀城市は1995年の総人口が60,625人。2015年では62,096人となります。
20年間に1,400人くらい増加しています。この状況から1995年時と2015年の人口が同数だった場合を100%とすると、2015年は102.4%、つまり20年前より2.4%ほど増えたことになります。

次に、2015年と2035年(約20年後)の図です。

画像B.jpg

こちらでは2015年時に62,096人だった多賀城市の人口が2035年では57,992人に減少しています。
これを2015年基準で減少率を割り出すと93.4%となります。
つまり約20年後は現在より6.6%ほど人口が減る予測である、となります。

このようして表を見ていくと
0〜14歳、新生児から中学生ぐらいの人口は1995年から減り続けていることが読み取れ、2035年では6,567人となり、1995年の10,938人と比べると4,000人程度少なくなる予測です。
また、15〜64歳の、いわゆる生産人口も1995年から減少の傾向で、2035年には1995年から10,000人ほど少ない33,888人という予想です。

さて、1995年と2015年を比べると多賀城市の総人口は若干2015年が増加していますが、0〜64歳の人数は軒並み減少しています。となると、増加している年齢層は65歳以上となることがわかります。

では、65歳以上の人口を見てみましょう。

画像C.jpg

画像は1995年から2015年を示しています。1995年では5,779人ですが、2015年では13,691人です。その増加率は236.9%、約2.4倍増になっています。
更にこの項目では“総人口に占める65歳以上人口の割合”いわゆる高齢化率も表記しています。
高齢化率は世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が
・7%を超えた社会を「高齢化社会」
・14%を超えた社会を「高齢社会」
・21%を超えた社会を「超高齢社会」
とされています。
表を見ると、多賀城市は1995年に高齢化率9.5%で「高齢化社会」に入っています。そして2015年には高齢化率22.0%で「超高齢化社会」を向かえています。

それでは、この先の約20年後、2035年はどのような予測になっているか見てみます。

画像D.jpg

2035年では65歳以上人口が17,467人です。これは2015年から比べると127.6%(約3割)増加であり、高齢化率も30%に到達しているという予測になります。

この他にも、表では保険制度でよく聞く65〜74歳の前期高齢者、75歳以上の後期高齢者の人口を表記しています。
更に85歳以上人口も表に記載していますが、これは『85歳以上のおよそ4人に1人が要介護3以上』(IIHOE【人と組織と地球のための国際研究所】発行のソシオ・マネジメントvol.3『小規模多機能自治〜総働で、人「交」密度を高める〜』の16-17ページより)ということから、1つの目安として記載しています。

そして最後の項目は、仮に85歳以上の人ひとりを何人の生産人口で支えるか、という1つの指標を示しています。

このようにして数字を並べると、過去(1995年)現在(2015年)未来(2035年)の違いがよく見えてくると思います。
多賀城市では人口の減少がやや緩やかですが、その年齢構成は20年毎にかなり違っています。
つまりは、地域や社会に噴出する課題やニーズも大きく変化している・変化してくることが読み取れます。

ただ、未来がどのようになるか予測は困難です、様々な要因で大きく変わることもあるでしょう。
そうした変化の要因の1つとして、市民・地域活動が持つ影響力はとても重要であるといえます。


※お願い※
本ブログに添付している『多賀城市の人口構成予測表』の記載内容に関するお問い合せは、多賀城市市民活動サポートセンターにご連絡ください。
・TEL:022-368-7745
・eメール:tagajo@sapo-sen.jp
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