資金の基礎を学ぶ講座【開催ご報告】 [2014年10月25日(Sat)]
こんにちは、スタッフの近藤です。
本日、たがさぽの大会議室を会場に 安定した活動を目指したNPOのための 資金の基礎を学ぶ講座 を開催しました。 今回のテーマは「資金」 ・NPOのにはどんな資金源があるの? ・自分の団体に適した資金調達方法って? ・資金調達と事業計画の立て方が不安… など、地域で活動を活発にすすめていくには、「資金調達」が悩みの1つになっています。 今回、講師である徳永洋子さん(NPO法人日本ファンドレイジング協会)から、NPOの資金の基礎知識をはじめ、寄付の事例についてご紹介いただきました。 ■NPOの資金源 NPOには主に「寄付」「会費」「事業収入」「助成金・補助金」と4つの資金がありますが、それぞれ性格が異なります。 たとえば、団体の活動に共感し資金を提供してくれる「寄付」、あるいは団体の会員からいただく「会費」は、使用用途の幅も広く「自由度」は高いです。しかし、「調達効率」でみると、1口1,000円の「寄付」や年間3,000円の会費を調達するのに、それなりの労力が必要です。スタッフ総出で寄付を募ったり、会員になってくれる方を探さなければなりません。 それに比べ、「助成金・補助金」については採択されると、1度で大きい金額が入ってきます。しかし、来年も同じ「助成金・補助金」を得られるとは限らないので、「安定性」という視点で見ると、やはり不安定です。 継続的で安定した資金源を獲得し、団体の活動を広めていくには、「寄付」という方法が適しているのかもしれません。 ■ユニークな寄付の事例 たとえば熊本城では、復元整備基金に積み立て、熊本城復元整備事業の財源を集めるため、「一口城主」といったユニークな寄付を募っています。1万円以上の寄付された方を「一口城主」とし、「城主証」「城主手形」を寄付者に渡し、天守閣に「芳名板」といった名前を掲示しています。 ただの寄付とは違い、寄付することで楽しみや満足感を得ることができるユニークな取り組みです。 このように、寄付する側へ訴えるわかりやすいアプローチが必要です。 熱心に聴き入る受講者の方たち 今回は主に寄付の事例に特化した講座でした。 受講者の方たちからは、「寄付への考え方が変わりました」「これを機に挑戦しようと思います」など、新たな資金調達に「寄付」に取り組もうとする方も見受けられました。 |