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6月26日、進学ガイダンス説明会が開催されました!! [2011年06月28日(Tue)]

6月26日、東京都内において2011年第一回目となる「日本語を母語としない親子のための高校進学ガイダンス」が開催されました。


先日の東北大震災の影響で、多くの在住外国人が帰国したため、今回に限っては参加者が激減し閑古鳥が鳴くのではと憂慮されました。


しかし、当日はふたを開けてみたら、参加者が、昨年比の1割ほど少ない程度で、今年も会場には外国にルーツを持つ子ども達とその保護者らで満員となり、熱気のあふれる中、教員の説明に真剣なまなざしで耳を傾け、説明会が終わったのちも当初の終了時間を超えて熱心に個別相談をなされる参加者の姿が多く見受けられました。

ボランティアで講師を務めていただいた都立高校教員の皆様、当日の運営を支えてくれたCCSの学生ボランティアの皆様、各言語の通訳者の皆様、休憩時間中に華麗なダンスパフォーマンスを披露してくれた皆様、そして当日運営をご協力いただいた進学ガイダンス実行委員会の皆様、誠にありがとうございました。

また、例年は広尾にあるJICA地球ひろばでガイダンス説明会行っておりましたが、今年は震災の影響で、同所は震災があった場合の緊急避難先として指定されていたため、万が一の場合は利用ができないおそれがありました。
そのため、今回に限っては財団法人 日本財団が運営するCANPAN事務局様のご厚意により、虎ノ門にある海洋船舶ビルを特別に開放いただき、無事に開催できる運びとなりました。CANPAN事務局様にはこの場を借りて感謝申し上げます。


進学ガイダンス実行委員会HP
http://www.tokyoguidance.com/

CANPANホームページ
https://canpan.info/index_view.do


また、次回のガイダンス説明会は、7月10日にJR中央線武蔵境駅にある武蔵野市国際交流協会にて開催されます。

7月10日 日本語を母語としない親子のための高校進学ガイダンス
http://www.mia.gr.jp/recruit/morin.html

当日の参加者・ボランティアの総数は以下の通りとなりました。

■参加者総数
中国・・・・・・63名
フィリピン・・・11名
韓国・・・・・・5名
タイ・・・・・・4名
ベトナム・・・・2名
コロンビア・・・4名

生徒 計50名
保護者など 計39名
合計89名

その他見学など 計9名


■ボランティア参加者総数
高校教員、多文化共生教育委員会、CCS、多文化共生センター東京ボランティア
計約50名

通訳ボランティア全6言語(中国語、タガログ語、韓国語、タイ語、英語、スペイン語)
計14名

多文化共生センター東京、CCS卒業生による受験体験談
計3名

外国にルーツを持つ青年らによるダンスパフォーマンス
計4名

合計約71名
Posted by 多文化東京 at 20:43 | 開催報告 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「ジャパン」で頑張っている人々 [2011年06月28日(Tue)]

  この本の中には、母国を離れ、異国で新生活を送ろうとさまざまな壁を乗り越えようと奮闘する人々やその周りを支えている人たちの生活が描かれている。戦争難民の男性とその家族が困難を越えて、幸せな生活を送ろうと頑張っている話や、母国の伝統を絶やせまいと日本での生活を母国同様に送ろうとする父や、日本人の夫からのDVを受けながらそれでも頑張ろうとする5人の子どもの母など、日本での生活を何とか頑張ろうとする外国人の話などがたくさん載せられている。決して外国人だけが頑張っているわけではない。彼らにより良い生活を送らせようといろいろと手伝いながら頑張っている日本の人々の日常も描かれています。その中に、日本に来る外国人に住む場所を手配しようと頑張っている不動産屋の話や、偽装結婚によってすべてを失った男性の話などが載せられています。日本での暮らしは決して外国人だけではなく、彼らを支える人々も頑張っていると分からせてくれる一冊だと思います。

感想:
  この本に紹介されている人たちの話がみんなそれぞれ違っていて、みんながどういう心理でこの日本に来たのかが分かる一冊となっています。自分も、共感できる話が多数あって、「他人事じゃない!」と読みながら感じました。日本で生きることが両者にとってどれぐらい大変か、それを分からせてくれる一冊だと思います。

紹介本
ニッポンに生きる―在日外国人は今
出版社 現代人文社
著者 共同通信社取材班
Posted by 多文化東京 at 18:44 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「移動」することの意味・・・ [2011年06月28日(Tue)]

移動する子どもたち

自分がどういう人かって言うのを考えた事がありますか?
  今回紹介する本は、著書「私も『移動する子ども』だった」川上郁雄編著
この本は多言語の中で育ったハーフやダブルと呼ばれている10人のライフストーリーを描いたもので、インタービュー形式で話が広げられています。彼らが幼少の頃、どのような生活、どのようにして日本に来たのか、子どもにとって国境を越えての移動ということがどういうことを意味するのか、そして、複数の言語の中で彼らがどのように人と接して生きてきたのかが分かる一冊となっています。一人で来ることもあれば、家族全員で日本に来ることもある中、家族間で言語の学習に違いが出て、兄は母国語を完璧に話せるのに、妹である自分は中途半端な言葉しか出てこない。このような違いがどのようにして起きるのか、子育ての参考書としても役立つと思います。自分をうまく表現できない、もしくは、表現したくても何を表現すればいいのかが分からないといったような、悩みや苦悩がたくさん見受けられます。

感想:
   この本はidentity crisis(自己認識の危機)の子どもたちや、それらを乗り越えて大人になった人たちが模範になると思うので、結構お勧めします。自分も実際このような生活を現在進行形で送っているので、私と同じ境遇にいる子どもたちや、大人になって社会に出ている人、そして、周りにこの本中に出ている人と同じ境遇の知り合いがいる人にも是非読んでもらいたいと思います。「外人」っていう言葉を使うときに、聞く側と言っている側の見当の違いを深く考えさせるような本だと思います。

紹介本
私も『移動する子ども』だった
編著 川上郁雄
出版社 くろしお出版
Posted by 多文化東京 at 18:12 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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