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安藤雄太の“風に吹かれて旅がらす”

ボランティア&市民活動の熱血伝道師・安藤雄太が、飲んだくれながら全国行脚。
愉快な人々との出会いや、旨いもん、旨い酒について、語ります。


郡上八幡ぶらり旅 その4

[2010年11月11日(Thu)]
老いも若きも誰でもが「春駒!春駒!・・・」力強い踊り

会場に近づいてきたのだろう、ようやく人の波が見えてきた。夜店も出ている。お祭りの雰囲気になってきたせいだろう、気持ちも何かウキウキしはじめているのがわかる。

踊っている列をゆっくりとすり抜けるように兎に角中心に行ってみようと思い、人波をかきわけながら進んで行くが、ここは商店街の通りを会場にしているので各商店、空き地があれば露天を出してたこ焼き、お好み焼き、かき氷・・・、そして当然ビール。威勢よく呼び込みをしている。
目移りしながらも中心部へと移動していくと、商店街の交差点の中央に櫓を建てて、この櫓を中心に四方に踊りが循環しているようである。


踊っている人は老若男女、海外から来た人も含めて、楽しそうに足を蹴ってみたり腕を伸ばしてみたり。「なるほどそう踊るのか」、とリーダーらしき人の踊りを見ながら輪の外で真似をしてみる。簡単そうに見えたが意外や難しい。踊りも曲が変わると踊りも変わる。
すぐには覚えられないと思いきや、「よし、腹ごしらえだ」

橋を渡ったところに旧町役場がある。その前の広場で露店が出ている。兎に角ビールである。鮎の塩焼きも煙をモウモウと上げながら焼いているではないか。当然一匹いただいてビール片手にグビグビ。祭ならではの美味しさである。

そう言えば、昼遅いとはいえ、常滑で食べてからかれこれ8時間は経っている。お腹が空くのは当たり前である。空かさずビールのおかわりとたこ焼きを注文する。

腹ごしらえが終われば
「さあ、踊りの輪に加わろう!」

いやいや難しい。なかなかついていけない。と言いながら前の人、向かいの人の踊りを見ながら見様見真似である。

特に春駒は、何か踊り方も歌も威勢がいい。手が足に力が入ってしまう。
馬の産地だけに馬に対する想いがこうした踊りになったのだろう。

さすがに3時間近く踊っていると身に堪えてくる。シャカリキになって踊っているわけではないが、途中、ビールを呑み呑みのせいもあるが徹夜は堪えてくる。

そう言えば、郡上おどりはすぐに踊りの輪に入れるのに感激した。まさに盆踊りである。
それに対して今年観た祇園祭や2年前に観たおわら風の盆などは観客として楽しむ訳だが、何かボランティア活動に似たものを感じた。
ボランティア活動は主体的に参加してこそ面白さがある。
その意味で言えば郡上おどりはボランティア的踊りでもあるな。

そんなことを考えているうちに空は白んできた。急がねば。郡上八幡駅から臨時列車に乗り東京への帰路に着いた。

郡上八幡ぶらり旅の巻 完
           
(2010.8.16 By 安藤雄太)
 

郡上八幡ぶらり旅 その3

[2010年11月03日(Wed)]
さあ!徹夜で踊る郡上おどりへ

さて、美人とも別れ(?)ひとり郡上八幡へ向かう。あたりは陽が落ちようとしている。
常滑線を名古屋駅で乗り換え、JR東海道線で岐阜へ。車内は通勤客でごった返している。本当は座りたいのだが、というのも昼の遅い時間にビールと鰻、そうそう美人だが、まだ酔いも覚めていないし、歩き疲れているのかもしれない。と考えている間に岐阜駅に着いてしまった。

急いで高山線に乗り換え美濃太田へ。ここからは座れてひと安心。
40分程揺られ美濃太田に着くが、さて長良川鉄道を探すため構内でウロウロ、どうやらJRではないので一旦改札を出なければならないようだ。

高架になっているコンコースの端の階段に「長良川鉄道」と指示標識がある。ゆっくりと階段を下りると一番端のホームで改札もない。無人駅なのである。一角に小さな券売機が置いてある。

時刻表を見ると、しばらく電車は来ないことがわかった。
辺りは暗く、ホームには誰もいない。ただ、街灯に虫が飛び交っているだけである。発車まで1時間弱。無人駅なので看板を見たり、構外のロータリーを散策したりしながら、といっても何もなく真っ暗である。

ようやく折り返しの電車が入ってくる。
 「あれ?」
お祭りのわりには乗客が少ないなと思いながら発車時間を待つ。臨時列車が出るので祭りをやっているのは間違いないだろう。
暗闇のなか電車は走り始めた。車窓からは何も見えないが、ところどころで家の灯りや信号機の赤色などが走り去っていく。かれこれ1時間ほど揺られ郡上八幡駅に着く。

改札を出ると何もない。暗い広場である。
有名な祭りなので最寄り駅はもっとにぎやかなのかと思ってきたが、何もないのである。囃子の音も聞こえてこない。そのうえ会場までの案内表示もない。
普通は会場へ大勢の人並みが行きかい、お好み焼きやたこ焼きの屋台が続いているものである。おわら風の盆をイメージしていたのだが。

 「どっちへ行けばいいんだ。もしかしたら駅を間違えたか」

そんな気持ちを抱きながら時計も夜10時を大きくまわっている。たぶん右だろうと思い歩き始めた。しばらく歩くと臨時駐車場の案内板が見えてくる。方角は間違いない。それにしては遠いなと思いながらさらに歩く。

郡上八幡ぶらり旅 その4 へつづく・・・>

(2010.8.16 By 安藤雄太)