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安藤雄太の“風に吹かれて旅がらす”

ボランティア&市民活動の熱血伝道師・安藤雄太が、飲んだくれながら全国行脚。
愉快な人々との出会いや、旨いもん、旨い酒について、語ります。


郡上八幡ぶらり旅 その1

[2010年10月27日(Wed)]
八幡おどりのまえに少し寄り道〜常滑の旅

今朝のテレビを見ながらのんびりとしていると、と言っても原稿が溜まっているし極力考えないようにしていることが心の落ち着きを得られるからだ、と言い訳しながらのんびりしていると、ニュースキャスターが「今日は郡上踊りをレポートします」と話し始めるではないか。

何々、耳を傾けるとなかなか賑やかな踊りの笛、太鼓の音が聞こえてくるではないか。
「なるほど郡上おどりか」

すぐにインターネットで郡上八幡のキーワードを叩く。
もう、気持ちは郡上八幡へドラえもんのどこでもドアとなっている。
早々に新幹線に乗り名古屋で下車する。相変わらず大勢の人がコンコースを往きかっている。

郡上おどりは別名徹夜おどりと言われているだけに、このメインの3日間は夜に見にくるのがよいのだが、水の都とも言われている城下町を見学しに行くかと思いながらも、どういう訳か常滑焼が思い浮かび、「そうだ、一度も行ったことがないな」とつぶやくや、名鉄常滑線に飛び乗ってしまった。

焼きものは好きなだけに近くに工房があれば寄ってきたが、この常滑は一度も来たことがなかった。どちらかと言えば温泉のある内海には美味しい魚介類があるので何度か訪れているのだが。

今回も何とも無計画な旅である。まあ、旅とはそんなもんであろう。

常滑駅に降り立ち、キョロキョロしていると、自転車に乗った年配者が気軽に声をかけてくれた。指示された通り交差点を渡り緩やかな坂道を登ろうとすると「おー!」と声をあげてしまった。

そこに大きな猫が手招きしているではないか。もちろん焼き物である。
ここは「とこなめ招き猫通り」。

ここから歩道の片側に焼き物のオブジェが飾られてある。さすがに焼き物の町である。

これまでも笠間焼、備前焼、九谷焼、益子焼、清水焼、松代焼・・・・・などの窯元を見させていただいた。それぞれの歴史と趣きを味わわせていただいた。
ここの常滑もそうである。



街の中の路地に入っていくと急坂があったり焼き物が置いてあったり、窯元があちこちにある。

さらに路の奥に入っていくと大きな登り窯に出会った。

現在では使われていないが、この登り窯は陶栄窯ともいわれ、8つの室をもつ窯で明治20年に建造され、昭和49年の窯出しを最後に保存されことになった。

ふむ、ふむと説明文を読みながら窯の中を覗いてみるとやはりすごい!

お店の中を覗いてみたが、どういう訳かすぐにビアカップ、徳利、お猪口、片口の器など呑むための作品の前に行ってしまうが習性なのだろうか。

郡上八幡ぶらり旅 その2へつづく・・・>

2010.8.15 By 安藤雄太