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安藤雄太の“風に吹かれて旅がらす”

ボランティア&市民活動の熱血伝道師・安藤雄太が、飲んだくれながら全国行脚。
愉快な人々との出会いや、旨いもん、旨い酒について、語ります。


弥彦温泉パート1 A

[2010年07月11日(Sun)]
(弥彦温泉パート1@より続く)

 鳥居が近づくにつれ、参道の両脇には旅館やお土産屋が増えてきた。ゆっくりとお土産屋を覗きたいところだが新風楼の夕食時間に間に合わせるためには寄り道をせず一路社殿に。
 さすがに歴史のある弥彦神社である。鬱蒼な杜のなかの荘厳な造りの社殿。健康を祈って、いざ、温泉へ。

 新風楼に戻り、浴衣に着替え大浴場へ。そんなに大きくはないが誰もいない浴槽にゆったりと身を沈める。何とも言えない至福の時である。

 上機嫌でロビー階からエレベーターを待っていると、ロビーの一角に掛け軸や本や生原稿などがみえたので、何が展示しているのか近づいてケースの中を覗いてみる。

 「えつ!」

 何と立原正秋の生原稿や使用していた青磁の器などが陳列されている。よくみると「立原正秋嵬集館」となっているではないか。




 どうして立原正秋がここに???。何故なら、私自身、立原文学の愛読者でもあった。
 一瞬の裡に『春の鐘』『紬の里』そして絶筆となった『その年の冬』等などが廻った。

 部屋に食事が運ばれてきたとき、立原正秋との関係は詳しくは聞けなかったが、新風楼の関係者が立原正秋のご家族と懇意にされており、時々、イベントが行われるとのこと。




 今日は、気分上々、奮発して弥彦神社の奉納する唯一の地酒「純米宝山」4合をグビグビと飲み空かしてしまった。

≪弥彦温泉編つづく≫      
                  
(2010.6.13 By 安藤雄太)

弥彦温泉パート1 @

[2010年07月11日(Sun)]
 日本地域福祉学会も終え、そそくさと敬和学園大学を後にして佐々木駅に向かった。

 折角、ここまで来たのだからもう少しゆっくりとしたいものだと思っていたが、幸いにも明日は予定が入っていない。というよりも意図的に入れなかったのだ。
 まだ行ったことのない弥彦温泉に向かいはじめた。鈍行で新潟駅まで来て、吉田駅経由で乗り換えるのだが、発車時刻まで約1時間待ち時間がある。

 ホームで待っているときに、同じような光景を思い出していた。2004年の新潟豪雨による災害救援で三条に向かう時、乗車する電車を間違え、同行したスタッフとただただ駅舎で1時間待っていた記憶がよみがえる。

 そうこうして待っていると吉田行きが入ってきた。何か楽しそうに話している女子学生たちもいれば、どこか買い物にでもいっていたのだろうか、キャスター付きの買い物カゴ(?)を引っ張っている高齢者もいる。ローカル線といえどもそれなりの利用者はいる。

 吉田駅から乗り換え弥彦温泉に向かう。わずか2駅。手動式ドアの電車は終点弥彦駅に到着する。
 弥彦駅は、弥彦神社の表の入り口だけに駅舎は神社様式になっている。

 さっそく、宿泊場所を探さなければならない。何となく寂びれかかった街並みだが、これもローカル性と思うや、最初の角に「新風楼」という和風旅館があった。今日は、ここで泊めてもらうことにした。

荷物を置いてさっそく弥彦神社へ。と、通りにでると。新風楼の前に居酒屋(?)
があるではないか。時代劇に出てきそうな造り構えをしている。(「やまぼうし」写真左)

 

「やまぼうし」の軒先には鮭が干してあるではないか。そうだ! 村上の鮭もこうした家のなかで鮭を干し、身はもちろん皮も炙ってよし、お茶漬けにしてもよし、あの時の味が脳裏によみがえってきた。
暖簾をくぐりたい衝動にかられながらも、弥彦神社へ足を向けた。


2010.6.13 By 安藤雄太