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安藤雄太の“風に吹かれて旅がらす”

ボランティア&市民活動の熱血伝道師・安藤雄太が、飲んだくれながら全国行脚。
愉快な人々との出会いや、旨いもん、旨い酒について、語ります。


弥彦温泉パート2 @守り神?

[2010年07月21日(Wed)]
弥彦温泉パート1 A よりつづく)

 いい酒を呑んだ朝は目覚めも早い。けっして歳のせいではない。
 しかし、外はどうやら雨のようだ。床から出て障子戸を開けると、雨のせいか、まだ外は薄暗い。
 ゆっくりと大浴場に降りていく。誰もいない大きな浴槽に、湯が勢いよくあふれ出す中ゆったりと身を沈めて浸かるのは、なかなか乙なものである。

 朝食も済ませそろそろと宿を後にする。これからの予定もとくになくのんびりとしたものである。駅まで近いのでとりあえず駅に向かう。列車が入っているようだが何も急ぐ必要はないと、他の店を覗きながらふらふらと歩いていく。

 駅舎に着くと、どういうわけか列車は動き出しているではないか。乗り遅れたかと思いながら時刻表をみると、次は2時間近くない。
 まあ、急ぐ旅ではないので近くの喫茶店でも入ろうかと入り口まで行く。何か洒落た喫茶店である。ところがである。何と月曜日は定休日。

 さて、どうしようと思いめぐらして、そうだ、弥彦神社の前に民芸風喫茶店があるのを思い出し歩きだした。昨日通った路とは別の小路をぬけて、弥彦神社の傍までくると、民家の玄関脇の石段に何か細長い置物がおいてある。近づいてよく見ると、何と蛇ではないか。2メートルぐらいはあった。

 しばらく、睨めっこしながら、「何だろう。マムシではないし、やや薄碧がかつているぞ。白蛇であれば幸運の使いだが?」。

蛇は動こうとしない。

まあ、こちらが動くかと言いながら目の前の家を見るとどうも普通の家ではなく、宮司の家かと思われるような家構え。

きっとこの弥彦神社の守り神かもしれないな。


  民芸風の喫茶店まで来ると、目の前にケーブル乗り場の大きな看板。昨日は気がつかなかったが、自然と足が向く。

ケーブルまでのバスに乗り、鬱蒼とした参道を潜りぬけ、ケーブル下に着く。そこからケーブルで山頂の展望台まであっという間であった。

山の上の風は清々しい。
真正面には佐渡ヶ島の全貌がくっきりと一望できる。



 しばらく素晴らしい景色に見入っていたが、ふと「奥の院→」となっているのが目に入った。そうか、弥彦神社の主は天香山命<アマノカゴヤマノミコト>(※天照大神の曾孫だそうだ。偉い神様なのだ)、この山頂に鎮座しているのかと思うや否や、山道を歩きはじめていた。

 歩き始めてすぐに急登になり、たちまち呼吸が荒くなり始めた。昔、山に登っていたからといってももう30年も空いている。「止せばよかった」と思っても後の祭り。
ペースダウンして30分位歩いただろうか、一気に360度の光景となった。鳥海山をはじめ反対側を見れば立山連邦や富山湾、もちろん佐渡ヶ島が間近に見える。素晴らしい景色である。

 呼吸を整えながら佐渡ヶ島をみているうちに、「そうだ! 佐渡ヶ島 行こう」とういう心境になってきた。佐渡ヶ島はかつて世阿弥が政争の果て流されたところで、瀬戸内寂聴の「秘花」のなかにその様子が描かれているのを思いだした。「秘すれば花」の哲学は、その後も佐渡ヶ島に民衆の文化芸能として能が息づいている。それを是非観たいものだと思った。
弥彦温泉パート2 Aたぬき風呂 につづく)
  By安藤雄太
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