• もっと見る

NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークからみなさまへ

「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に活動中。
演劇・舞台を一緒に楽しむため、さまざまな観劇サポートを展開!
 
お問い合わせは「TA-netお問い合わせフォーム」よりお願いいたします。


<< 2023年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリアーカイブ
最新コメント
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/ta-net/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ta-net/index2_0.xml
秦野市手話サークル青葉会にてお話ししました(9月10日) [2023年09月11日(Mon)]
神奈川県秦野市にある手話サークル青葉会にお招きを受け、お話をしました。

通常、講演の際は打ち合わせは特になくテーマを確認したらお任せということが多いのですが、
今回は内容についてリクエストがあるということで
事前に打ち合わせの場を持ちました。

舞台演劇に字幕や手話がつくことについて詳しく話してほしいということと
参加できるようなもの、
また、舞台手話通訳にチャレンジする機会がほしい、
とリクエストをいただきました。

いろいろと相談した結果、以下の3部構成で3時間ということに。

1.クイズ
2.おはなし
3.舞台手話通訳にチャレンジ

クイズでは、神奈川県にある劇場の数、手話通訳や字幕の件数などを3択で問いかけ!
この数字をどう見るか?
からお話をスタートしました。

活動のきっかけとなった英国での経験、
TA-net設立時に行ったアンケート、
ライオンキングに字幕を付けて観劇した企画、
手話通訳養成と実践
最後には法律の話で締めました。

第三部はお待ちかねの舞台手話通訳チャレンジ!
あらかじめ、サークルから3名を選抜して依頼。

教材はおなじみ「メゾン」。


ここからサークル担当者が内容とレベルを鑑みて1分以内で、
一人語り、二人で話す場面、3人で話す場面を抜粋。

まずは音を消してみんなで視聴。
チャレンジャーのみイヤホンで聞く。
再び音を消して、チャレンジャーのみイヤホンで聞きながら通訳。
みんなから感想やフィードバック。
再度、チャレンジ!

という流れでやってみましたところ、大盛り上がり!

IMG_3326.JPG

本人も、難しかったけど楽しかった!とのこと。
ろう者からも貴重なアドバイスが飛び出しました。

3時間という長さがあっという間に感じられました。

50人近くの方々が集まり、
秦野市だけでなく、ほかの地域からも、さらには東京からもお越しくださったとか。
ありがとうございました!

ものがたりグループ☆ポランの会「すきたべ」東京公演終了!配信チケット販売中!(9月8日) [2023年09月09日(Sat)]
ものがたりグループ☆ポランの会は
宮沢賢治の作品を朗読する団体ですが、映画「こころの通訳者たち」で共演したことをきっかけに
昨年6月、ろう俳優、全盲バイオリニストをゲストに
語り、手話、音楽のコラボレーションを行いました。

そして今年はパワーアップして、
ろう俳優4名、聴者の手話通訳士1名が参加し、

「手話と音楽と語りで綾なすライブセッション〜すきとおったほんとうのたべもの〜」
注文の多い料理店 序
注文の多い料理店
土神と狐

の朗読劇に挑戦!

字幕も音声ガイドも手話も語りも音楽もくわえた宮澤ワールドを堪能いただきました。

TA-netからは廣川が稽古に参加し、字幕監修などの協力をしました。

アンコールでの撮影タイム!
皆さんいい顔!
IMG_3277.JPG

衣装を触って楽しむコーナーです。
視覚障害者だけでなく、晴眼者も好評でした!
IMG_3287.JPG

音声ガイドの内容を知る台本も貸し出し。
ろう者にも興味を持ってもらえました。
IMG_3286.JPG

この日の動画は、アーカイブ配信チケットを販売中!
10月7日まで、何回でも見ることができます。
字幕、音声ガイドを整えて編集したものを近日中に公開予定。
お楽しみに!
https://en-3-plaze.stores.jp/items/649eb0ed9dd503002dfed56e

また、9月30日は岩手県花巻市にある「イーハトーブ館」にて公演!
こちらもチケット販売中!
https://polan1010.com/livesession_2023/
全国手話通訳問題研究会〜サマーフォーラムin徳島(2023年8月18-20日) [2023年09月01日(Fri)]
8月18日(金)〜20日(日)まで、全国手話通訳問題研究会〜サマーフォーラムin徳島〜にTA-net文化庁事業スタッフが参加してきました。

1974年に設立された全国手話通訳問題研究会は、聴覚障害者福祉と手話通訳者の社会的地位の向上を目指すことを目的に、手話や手話通訳、聴覚障害者問題についての研究・運動を活動としており、今では会員が全国に9350人(2023年3月31日)。このサマーフォーラムには全国から608名が参加されました。

会場はアスティとくしま(徳島県立産業観光交流センター)。とっても大きな会場です。

IMG_20230818_133131.jpg

IMG_20230818_134806.jpg


■ブース出展でTA-netの活動をPR
TA-net事務局長の石川が所属する千葉県聴覚障害者協会さんのところに一緒に出させていただきました。
分科会で舞台手話通訳に関する発表をしたこともあり、舞台手話通訳に関心を持つ方もたくさんお立ち寄りくださり、昨年度の報告書もあっという間に配布が完了しました。
導入の様子も映像でご紹介しました。「舞台手話通訳者に実はなりたかったんです!」というお声をかけていただく場面もあり嬉しい限り。

IMG_20230819_103046.jpg


■舞台手話通訳付き人形浄瑠璃の鑑賞
夜は交流会。オープニングでは人形浄瑠璃「傾城(けいせい)阿波の鳴門 順礼歌の段」を鑑賞しました。
写真左端・右端の黒子さんは手話通訳士のお二人で、セリフを手話で表現する試みに挑戦。会場の人たちも興味津々で楽しみました。この演目は普段は徳島県立阿波十郎兵衛屋敷において日本語と英語の字幕付きで上演されているそうです。

IMG.jpg

■手話通訳さんたちとの交流
同じテーブルでは、徳島、香川、奈良、京都の手話通訳さんらと一緒で、地方によって異なる手話表現のこと、日本手話と日本語対応手話の違いなど、現場でいろいろ工夫されていることを伺いました。「”京都”、”西”の手話が同じだから、京都で”西京区”を説明する時に、他地域と異なる”西”を使うんですよー」とを説明すると驚かれる方もいて、各地域のルーツにちなんだ豊かな手話があることを深く知る機会となりました。

■講義や分科会
講義で印象的だったのは、「手話通訳はろう者の置かれている環境や、これまでの生い立ちなどの背景を把握し、必要あればフォロー(補完)を行う」というお話。これは手話通訳に限らず、日頃のコミュニケーションでもとっても大切ですね。手話通訳はろう者のためだけでなく聴者のためにも必要なもの。手話初心者の私はつい通訳さんの顔を見てしまいますが、ろう者がどんな表情でそのことを話しているか、そこから言葉に込めた意図を汲み取ることが大事だなと再認識しました。

■「Noting about us without us!」
今回のように研究発表の場、さまざまな意見交換の場に、あたり前のように情報保障があり、ろう者も参加している状況がつくられていくと良いなぁと思いました。「Noting about us without us!(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」は障害者権利条約の有名な言葉です。自分の人生を自らが選択し、自らが決定する、そのために情報保障はなくてはならないもの。そのことをあらためて考えながら帰路につきました。

来年は鹿児島、再来年は京都開催です。会員以外の方も参加できますので、ご興味ある方は是非ご参加ください◎


一般社団法人全国手話通訳問題研究会
https://www.zentsuken.net/

(※写真は主催者の許可を得て掲載しております)
Posted by 松谷 at 18:03 | TA-netが行く! | この記事のURL | コメント(0)