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NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークからみなさまへ

「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に活動中。
演劇・舞台を一緒に楽しむため、さまざまな観劇サポートを展開!
 
お問い合わせは「TA-netお問い合わせフォーム」よりお願いいたします。


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演劇結社ばっかりばっかり「キョウヨウコウザ」字幕モニターをしました [2019年10月30日(Wed)]
TA-netの団体会員でもある、演劇結社ばっかりばっかりさんの新作公演

キョウヨウコウザ


の字幕モニター協力として、理事長の廣川、事務局長の石川が伺いました。

演劇結社ばっかりばっかりさんは、

見えなくても、聞こえなくても、楽しめるお芝居!
と銘打って、

吹き出し字幕

という独自の手法をとっています。

その技術は年々バージョンアップ。
俳優の立っている位置にあわせたりと、、、。


10月28日(月)に、稽古場拠点である
東京都障害者福祉会館にて
実際の字幕を投影しながらのチェックを行いました。

気づいた点はメモしていき。

終わった後は、演出さん、字幕担当者とともに意見交換会。

有意義な時間となりました。
ここから本番まで1週間、さらにブラッシュアップするとのこと。

また、視覚障害を持つお客様向けにも舞台説明など様々な工夫を凝らされています。
こちらにもご注目を!


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11月3日(日)15:00/19:00
11月4日(月)13:00/17:00
11月5日(火)14:00

龍福寺会館(板橋区小豆沢4-16-3。都営三田線「志村坂上」駅A3出口より徒歩10分)

詳細、ご予約は以下のURLからご覧ください。
http://ta-net.org/event/942

うっかり画像を撮り忘れたので、演劇結社ばっかりばっかりさんのフェイスブックから借用。

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東大和市手話サークル ピーナッツでお話ししました(10月27日) [2019年10月27日(Sun)]
10月らしい秋晴れの日曜日の午後、東京の西部にある「東大和市」で活動されている
手話サークル「ピーナッツ」さんのお招きを受けて、お話ししてまいりました。
西武新宿線・玉川上水駅からすぐそばにある東大和市総合福祉センターは〜とふるに
着きましたら、こんなチラシが。

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そして2階に上がると、こんな看板がお迎え。

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なんと、講師の控えスペースとしてこんな素敵な布をハンガーラックにかけてくださいました。
荷物やコートなどを隠せるようにと。おもてなしですね!

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きけば、このサークルは普段は毎週火曜日、午前と夜間の2つがあるとのこと。
そして定期的に講演会を行なっているとのこと。

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日曜日の午後にも関わらず、ろう者を含め、38名もの方々がおいでくださいました。

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13時35分から15時20分までの100分間(休憩は5分)、お話ししました。
そして10分の間に質問をいただきました。

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その後、1時間ほど会場で交流会。こちらにも16名が参加、
作業所がつくったミニパウンドケーキをおともに、さらにいろいろとお話ししました。
以前、手話通訳付きのミュージカルを見た経験があるなどの経験や感想、期待などのたくさんのお話を伺うことができました。
あたたかい気遣いとおもてなしに溢れたサークルでした。

実は、7月に「じゃ・で・ら」でお話しした時においでくださったサークルメンバーが、
「ぜひうちのサークルでもお話を」と、企画してくださったものです。
「じゃ・で・ら」でのお話しからさらに最新情報や映像を加え、お伝えすることができました!

関係者のみなさま、ありがとうございました!
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TA-netでは、随時、講演をお受けしております。
全国津々浦々、土日平日を問わずお伺いしております。
関東以外は旅費実費のご負担をお願いしています。
謝金は、活動資金として大切に使わせていただいています。
ご相談・ご依頼はお気軽に右側の「お問い合わせフォーム」よりどうぞ。
石川県白山市+金城大学でお話ししました! [2019年10月21日(Mon)]
台風19号の翌週に、石川県は白山市(石川県でいちばん大きな面積です)にお招きを受け、お話をしてきました。

2018年4月に手話言語条例が制定され、市民への啓発事業を行なっており
今年は金城大学の文化祭とコラボレーションした企画となった次第。


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こんな立派なポスターも作製してくださいました。

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講演の他に、白山市聴覚障害者協会による
手話 de スタンプラリー
が行われ、来場者が手話に親しむ機会となりました。

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廣川は「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」と題した講演を1時間、
11時からと13時半からの2回、繰り返しました。

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2回あわせて50名の方々が聞いてくださいました。
英国の事例、国内のサポート事例、手話通訳が舞台で通訳することなどを
動画を使いながら紹介しました。

質疑応答では、「ここでも通訳つきの公演を見るにはどうしたら?」など
関心の高さを感じました。

手話言語条例は石川県としても制定しており、
また劇場jもいくつかありますから
ぜひ、実現できるよう応援したいと締めくくりました。

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終わった後はスタンプラリーを体験してみました!

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お相手は白山市聴覚障害者協会の事務局長さん。ニコニコ、テキパキとした方でした。
白山市障害福祉課さんをはじめ、
お世話になった関係者のみなさま、ありがとうございました。

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2019年度 全要研集会秋季大会にてお話させていただきました [2019年10月19日(Sat)]
2019年10月19日(土)、2019年度特定非営利活動法人 全国要約筆記問題研究会(全要研)集会秋季大会が広島大学 東千田未来創生センターで行われました。
その第2分科会にてTA-netの取り組みのうち、主に字幕、文字情報について石川事務局長からお話させていただきました。(開催要綱はこちら
ーーー
第2分科会 情報保障論
音声情報バリアフリーへの取り組み 〜さらに輪をひろげるために〜
1.聴覚障害者もともに舞台を楽しむために〜舞台演劇のバリアフリー〜
2.支部での取組み
ーーー
 
まずは支部の取り組みとして、東京支部と宮崎支部から報告。
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そして私からはTA-net設立の経緯や薪能などの舞台における字幕付与、文字以外の取り組み、そして当事者としての思いについてお話させていただきました。
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そして質疑応答の際は、東京支部、宮崎支部の代表と3人並んで質問を受け付ける形で進められました。
石川から支部代表に質問したり、支部代表からも質問を受けたりと和気あいあいとした雰囲気で進められました。
 
そしてなんといっても、
“みんなで一緒に舞台を楽しみたい”という皆様の熱い思いが伝わってきて
TA-netももっと頑張ろう、と思ったことでした。
 
お聞きくださいました参加者の皆様、ありがとうございました。
 
※写真は特定非営利活動法人 全国要約筆記問題研究会 事務局からご提供いただきました。
文化庁【令和元年度障害者による文化芸術活動推進事業】「あいちトリエンナーレ2019」視察 [2019年10月14日(Mon)]
なにかと話題をよんた「あいちトリエンナーレ2019」の最終日に駆け込みで、名古屋在住の、舞台手話通訳養成講座を受講した方に手話通訳同行をお願いして視察してきました。

この展覧会は「参加型」が特徴で、対話型のガイドツアー、映像、文字を楽しむなどの展示があり、アクセシビリティ面はどうなのか?と体験してきました。

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会場は4箇所に分散していますが、今回はメインの愛知芸術文化センター、四間道・円頓時エリアを回りました。

まずインフォメーションコーナーの大きな柱には以下の通り案内が。
筆談マークがあります。
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またデスクの上には、磁気ボード。「筆談したい」と指差せば、仕舞われている磁気ボードが出てくる仕組みでした。
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そこで、ガイドツアーに手話通訳はあるか?と尋ねたところ
筆談ガイドツアーを9月18日、23日に実施し、聴覚障害者が15名、うち手話を使う人は2、3名ほどが参加したとのこと。
ボランディアスタッフが筆談で案内したそうです。

手話通訳については今後の課題とのことでした。

ちなみに今回は。
通常のガイドツアー集合場所に行き、待っている間に手話で会話していたら、ボランティアスタッフが声で話しかけてきました。「筆談しましょうか?」と。
是非お願いします、と伝えたところ、ノートの準備をしてきました。通常ツアーとは別に、個別に案内します、とのことで、彼が筆談でご挨拶してきました。
ノートは書きにくいようで、磁気ボードを別のスタッフさんが持ってきてくれました。
ただし、磁気ボードの使い方がわからなかったようで教えてあげました。

所要時間は1時間で、作品を5つ紹介してくださいました。
作品に関して「なんでこうなってると思う?」というように問いかけながらのツアーで、対話を深めながらの楽しい1時間となりました。
基本的には筆談してくれましたが、込み入った話は手話通訳を活用。
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ちなみに、聴覚障害者への対応は、全3回の研修のうち話を聞いたのみ、とのこと。実際に筆談したのは今回が初めてだそうで、緊張している様子でしたが、手話で話しているのをみて積極的に声をかけてきたのがよかったです。

ちなみに、別のフロアでもツアーをやっていたので、こちらにも参加。
特に声をかけられることはなく、同行の手話通訳で内容を知りました。最終日のツアーということで定員をはるかに超える人数で混み合っていましたが、特に何かを言われることもなく。
こちらも1時間でしたが、対話が盛り上がりすぎて(?)、2作品について語り合い、残り1作品はコメントのみ。
説明はとても詳しかったですし、問いかけに対しての観客からの意見がたくさん出されて、それらを手話通訳を介して知ることは大変刺激的でした。
個別ツアーも良いのですが、やはり見知らぬ人のさまざまな意見を聴けるのが醍醐味と感じました。
(その模様は他の人が映るので撮影できず)

個別対応、筆談ガイドツアー日、とあるのですが、
できれば、手話のできる人が毎日待機し、必要な人が来たら通訳をつけるのが良いのでは・・と感じました。

もうひとつ、「はなす TALK」としてスタッフと観客が対話するセッションがありましたが、こちらはなんと、グーグルの音声認識アプリを壁に投影するというもの。
ただし、マイクをつけているのはスタッフのみ。観客の話はスタッフが復唱する形「こういうことですね」的な感じで、その場にいる人は見えず、外から観ている人が「今、どんな話をしているのか」をわかるようにする形でした。
聞こえない人のためではなく、話を可視化するのが作品の狙いだそう。

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右側の輪になっているのが、話している人たち。
タブレットを対話の席のところにも置いたら、聞こえない人も参加できますねと意見を伝えました。

また、ここにもカラフルに装飾された磁気ボードが。
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これは、5箇所の会場を同時中継しており、お互いの連絡に使うものだそうで、筆談のためではないとのこと。
こういうふうな使われ方も良いですね!

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映像作品も数多くあったのですが、英語で話されているものは日本語字幕あり。
しかし日本語で話されているものは英語字幕のみでした。

その一方で、こういう作品も。これなら、視覚的に楽しめます。
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そして、話題の展示では、抽選制。しっかりと受付や会場の各地で抽選方法について詳しい案内が掲示され、迷うことなく抽選券(リストバンド)を入手。
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残念ながら2回のチャンスとも落選してしまいましたが、番号はモニターでわかるようになっています。
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その代わりと言ってはなんですが、こういう展示があり、見応えありました。
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いろいろな言い方ががありますが、ここでは「やさしいトイレ」。
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展示ばかりではなく、パフォーマンス系もあります。
残念ながらチケットが売り切れてしまい、観ることは叶いませんでしたが、どのように行なっているか聞いてみたところ。
日本語で話されるので英語字幕のみ、表出されるとのこと。
台本を借りる方法は可能か?と尋ねたところ、「それだとネタバレになるから難しいですね。日本語字幕は今後の課題です」とのお答え。

この後、もう一つの会場へ移動しましたが、
どの部屋でも、ボランティアさんが積極的に話しかけてくださいました。
ただし、もし通訳がいなかったら、、、どうだっただろうか?と。
あちこちと移動して疲れてきたため、筆談する気力がなくなり、通訳を使ってしまいました笑
もし、ろう者が一人で来場したらどうだっただろうか?と気になりました。
が、手話を使っていても、変わらず笑顔で対応してくださったので筆談でも対応してくださるであろう。と期待。

このようなトリエンナーレは、市民とアートの垣根を下げるのに良い機会。
聞こえない人にも、もっとアートに親しんでもらいたい。
そのための課題を一つ一つクリアしていければ、素敵なイベントになると感じました。
忙しいところ、丁寧に対応してくださった関係者様、ありがとうございました!


※ トリエンナーレ事務局より、SNS掲載について確認・許可いただいています。(展示物は原則としてすべて撮影OK、SNS歓迎)
劇団朋友『コルセット』字幕サポート付きで鑑賞しました [2019年10月13日(Sun)]
台風19号が猛威を振るった10月12日。
計画運休が行われ、あちこちでイベントが中止になりました。
この字幕サポート付『コルセット』も例にもれず……
12日公演で実施予定だった字幕サポートは13日公演に延期になりました。
 
13日の上演も交通機関の乱れを見越して、1時間遅れで開演。
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受付でも筆談対応・手話通訳対応可の旨掲示があり、安心です。
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この日、字幕サポートを利用した方は7名。
 
続きは劇団朋友さんのクラウドファンディング活動報告のページにてご覧ください!
2019.10.14 字幕サポート公演終了しました!
 
心温まりつつ、自分も頑張ろう!と思える舞台でした。
再演もあるといいですね、期待しています♪
劇団朋友公演『コルセット』字幕モニター会を行いました(公演:10月9日〜13日@六本木・俳優座劇場) [2019年10月06日(Sun)]
※10月12日の字幕サポートは台風19号の影響により13日に延期になったとのことです※


劇団朋友公演『コルセット』
アクセシビリティ公演情報サイトでの紹介はこちら
劇団朋友のウェブサイトはこちら
 
本日は字幕モニター会を劇団朋友の稽古場にて行いました。
詳細は劇団朋友のクラウドファンディングページにてご覧ください。
 
2019.10.6 本日、字幕サポートのモニター会が行われました!
 
 
最終稽古の状態でとっっっっっっっても!面白かったので!!皆様もぜひぜひ。
 
10月9日(水)19:00開演スペード
10月10日(木)14:00開演ダイヤ/19:00開演
10月11日(金)14:00開演クラブ
10月12日(土)14:00開演クラブハート(トランプ)
10月13日(日)14:00開演ハート(トランプ)
*開場は開演の30分前

ダイヤバックステージツアーあり(10日14:00の回終演後)
クラブアフタートークあり
・11日『コルセットが生み出されるまで』
 太田善也(作家)×黒岩 亮(演出家)×今本洋子(企画者)
・12日 『下着メーカー企画部長に聞く! 〜驚き!! 快適ブラのメカニズム〜』〈手話通訳付き〉
 宮脇 徹(美成産業企画部長)×水野千夏×今本洋子
 *「美成産業株式会社」…滋賀県彦根市の下着メーカー。2017年より、トランスジェンダーの為の下着開発にも携わる。今年春よりGenfree(ジェンフリー)を試験販売。


ハート(トランプ)観劇サポートあり
12日13日に変更になりました(10月11日アナウンスあり)
字幕サポート (個人スマートフォン使用。事前に指定アプリ〈無料〉のダウンロードと設定をお願い致します。)
・13日 事前舞台説明会 (13:00より)
 
<提供できる観劇サポート>
FAX・メール対応可
受付での筆談対応
台本・あらすじ・再構成台本貸出
ポータブル字幕
アナウンス・トーク等の手話通訳
開演前の舞台説明
触れる舞台模型
場内誘導(トイレ、物販、アンケート記入等)
車椅子での入場可・車椅子での鑑賞スペース
補助犬入場可
★観劇サポートをご利用になる場合は、必ず事前に劇団事務所までご連絡下さい。
★字幕に関しましては、お手持ちのスマートフォンをご利用いただきます。
 事前に「おと見」というアプリ〈無料〉のダウンロードと設定をお願い致します。
★事前台本貸出につきましては、ご観劇当日ご返却願います。
★障がい者割引(観劇当日障がい者手帳をご持参ください)、付添者1名無料(付添者が必要な場合のみ)

<チケット取扱い ・お問合わせ>
劇団朋友 
Tel 03-6661-1101 
Fax 03-6661-1105
(平日10:00〜18:00) 
http://www.gekidanforyou.com
Email foryou-jm@mtg.biglobe.ne.jp
ーーーー
文化庁【令和元年度障害者による文化芸術活動推進事業】国民文化祭にいがた2019、全国障害者芸術・文化祭にいがた大会「みんなが楽しめる演劇鑑賞会」視察 [2019年10月05日(Sat)]
国民文化祭にいがた2019、全国障害者芸術・文化祭にいがた大会
プログラムの1つ「みんなが楽しめる演劇鑑賞会」を視察してまいりました。
 
新潟駅に到着して、送迎バス停まで歩く途中こんな垂れ幕を発見。
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送迎バス停は白杖や盲導犬を連れた方7名程、補聴器をつけた方2名が並んで待っていました。
待ち時間を利用して、列の前後の方にちょっとお話を伺いました。
白杖の男性は30年間、地元の演劇鑑賞会に参加していたが、会員数の減少により鑑賞会が無くなってしまったとのこと。
演劇鑑賞会では音声ガイドなどのアクセシビリティサポートは無かったので、今回はじめて音声ガイドを使って観劇する、と楽しみにしておられました。
 
バスに乗り込み、新潟市江南区文化会館へ。
中に入るとこんな立て看板が誘導してくれます。
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受付後に鑑賞支援機器の貸し出し窓口へ。
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今回のラインナップは
・音声ガイド(株式会社イヤホンガイド)
・電光掲示板によるオープン型字幕(株式会社イヤホンガイド)
・Ontenna(富士通エレクトロニクス)
・抱っこスピーカー(株式会社エンサウンド)
・手話通訳(県登録手話通訳者)
・客席の照明を少し落としたままにし、完全暗転は行わない
・座席数に対してゆったりと座れるよう定員を抑える
・公演中の出入り自由
・イヤーマフ貸出
・舞台模型を利用しての舞台説明会
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開演前に鑑賞サポートについてと、鑑賞支援機器貸出を行った会社の担当者から、それぞれの機器の説明がありました。
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上演されたのは劇団わくわくによる『地獄のそうべえ』
絵本をもとに舞台化したもの。
「劇団わくわく」のメンバーは知的障がいのある人とその家族、そして支援者のボランティアさんを中心に構成されているとのことで、今回初めて鑑賞サポートを行ったそうです。
祭りの途中で死んでしまい地獄へ行き極楽へ行き、現世に追い返されるという物語で、極楽の天女が可愛らしかったです。
 
終演後に新潟県文化振興課の担当の方お二人に短時間ですがインタビューを。
今年3月のTA-netシンポジウムにおいてサポート機材展示をご覧になったこと、観劇サポートガイドブックを参考になさったこと、
今回オープン型字幕(電光掲示板)に決めた理由、今後に向けて、などなど伺いました。
 
10月13日「みんなが楽しめる音楽鑑賞会」
11月3日「劇場って楽しい!! 2019 in にいがた〜みんなが楽しめる映画鑑賞会〜」
11月17日「文化ふっとつ!ステージショー」
でも鑑賞サポートを行うそうです。ぜひ行かれてみては。
 
 
今回の視察は文化庁委託事業「令和元年度障害者による文化芸術活動推進事業」により行いました。
東京芸術劇場「三人姉妹」関連企画に協力しました [2019年10月03日(Thu)]
東京芸術劇場で、この10月18日から20日まで、
4時間ずっと「ロシア手話だけで」チェーホフの名作「三人姉妹」を上演する企画があります。

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http://ta-net.org/event/921

関連企画として10月1日(火)に、東京芸術劇場にて
『三人姉妹』公演関連レクチャー「21世紀ロシア演劇の挑戦〜手話言語が拓く新たなる地平〜」
が行われ、
http://ta-net.org/event/920

TA-netが企画協力しました。

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当日は定員70名のところ、なんと80名が来場。
さらに、そのうち25名がろう者・難聴者。

この手の企画にはあまり、ろう者、難聴者はいらっしゃらないのですが
「ロシア手話」に興味を持った方々が多かったようです。
東京芸術劇場にきたのも初めて、という方もいらっしゃいました。

関心を持ってもらうために相談されたのですが、大成功!

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ーーー引用
レッドトーチ・シアターによるチェーホフの『三人姉妹』公演関連レクチャー「21世紀ロシア演劇の挑戦〜手話言語が拓く新たなる地平〜」
『手話言語白書』を書かれた大杉豊氏が、日向寺康雄氏と手話言語について、手話演劇について、そしてロシアと日本のろう者演劇について、熱く語り合います。
ーーーー

ロシア生活30年を経て本帰国したのが今年の春という
日向寺さんが、まずロシア演劇事情、シベリアの街事情、
さらにロシアのろう者事情などを語りました。

ロシアろう者劇団を生で見た初の日本人ろう者である
大杉さんが
日本のろう者演劇の成り立ちなどについて語りました。

冒頭に大杉さんが「手話での講演をはじめて見る方?」と問いかけたところ
10名以上の方々が挙手。
そういった方もきてくださったことが嬉しかったですね!

特に、1980年に実施した2週間ものサマーセミナーのプログラム紹介は
聞こえる人はもちろん、ろう者に驚かれました。
演劇関係者以外はあまり知られていないことなので、良い機会となりました。

ロシア冒険記も含め、かなり
インパクトを与えられたのではないでしょうか。

なぜ聞こえる俳優が声を出さず、「ロシア手話」だけで演じるのか・・・。
その答えは、劇場で!
と締めくくられました。