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NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークからみなさまへ

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TA-net舞台手話通訳チームの集合研修を開催しました! [2024年11月01日(Fri)]
10月5日(土)、6日(日)
2年ぶりの集合研修を開催しました。
この研修は、受諾している文化庁委託事業の中の一事業です。

前回は、舞台手話通訳者と手話監修者は別々の機会に研修を行いましたが
今回は、手話通訳協力者も含めた『舞台手話通訳チーム』として実施。

全国のTA-netメンバーが24名(ろう者:4名、聴者:20名)、賑やかに集まりました!

この企画は、大阪市立芸術創造館様との共催事業として企画から運営まで様々なご協力をいただき実施することができました。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


さて、研修の内容は
「舞台手話通訳付き演劇を作ろう」と題して最後には発表会を実施する企画。
初日から、時間に沿ってご紹介します。

5日(土)10時
全国から、参加者が続々と会場に集まります。
久しぶりの再会、リアルで会うのは初めて、初めましての方等々。
それでも同じTA-netメンバーなので、あちこちで話に花が咲きました。

まずは、アイスブレイクから。
参加者が円になって座り、「サインネーム」で自己紹介。
(サインネームとは、音声言語における「あだ名」に相当する表現。人物の特徴等から作られます。)
自分のだけではなく、自分より左側に座った人のサインネームも続けて紹介。
「私のサインネームはなんでしょう?」で、全員が表現し、しっかりインプットできました。

続いては、「アシスタント」についてのディスカッション。
使用言語は、基本『手話』との説明から始まりました。

発表会用のグループに分かれて、付箋と模造紙をフル活用し、書き込みながら色々なことを話し合っていきます。
・良かったこと。ポジティブな意見
・困ったこと。ネガティブな意見
・望むこと。解決策
・ポジティブ、ネガティブなことで結果起きたこと

グループそれぞれで、活発な意見交換が行われました。
時間が足りずに「延長」をお願いするチームも。

少しだけ内容をご紹介。
・手話通訳、情報保障とは何か
・舞台手話通訳チーム内で、それぞれの役割を明確にする
・舞台手話通訳つき公演の目的は何か(作品づくり、観劇してもらう)
・お互いに遠慮なく話し合える環境、関係性が大切
・全ては信頼関係があってこそ
・舞台の成功に向かって一緒に進んでいく仲間であり、役割は異なるが、対等な立場
こんなことを話し合いました。

そして、発表、全体でディスカッションと進んでいきます。

質疑応答もしながらまとめた結果
【良い作品を作るためにアシスタントのあるべき姿】とは
◎聞こえて手話もわかる大切な存在
・舞台手話通訳者の手話が俳優の声やタイミングとずれている時等は、そのことをきちんと伝えることが大切
◎事前準備が必要(ただ行くのではなく)
・舞台手話通訳者と同じように、台本を読み込み手話に翻訳する
・稽古場情報やスケジュール等を把握する
・演劇の知識やマナーを知ることも大切
◎伝え方が大切
・気遣いのある言葉を選択(こちらの方がより良くなる等)
◎現場ごとに「アシスタントはどこまで担うのか」を話し合い、役割を明確にしておくことが大切

経験も立場も地域も異なるメンバーがお互いにさまざまなことを話し合う。
とても貴重な機会になりました。

そして、午後の部へ。

その前に…昼食中もあちこちで話に花が咲いています。
同じ目標を持ったもの同士、数年ぶりに会っても初対面でも話題が尽きることはありません。


(午後の部)
いよいよ、「ご自身の公演に舞台手話通訳をつけてみたい団体」として応募してくださった三団体(キンダイゲキセン、彗星マジック https://suiseimagic.uijin.com/ 、劇団ヘラヘラ企画 https://x.com/hrhrkikakudayo )の皆さまと合流します。

受付を終えたら、チーム毎に元気に自己紹介。
早速、サインネームを考えるチームもありました。

全体で自己紹介した後は
芸術創造館の館長ののあざみさんからのご挨拶。
・自分も舞台手話通訳つき演劇を経験したことがあり、とても良い経験になった
・「言葉を見つめ直す良い機会」
・情報保障であり表現
・作品に深みや広がりを持てる
ご自身の経験から感じたことを全員に伝えてくださいました。

続いては、TA-netの廣川理事長によるレクチャー。
豊岡演劇祭の公演前に行ったように、舞台手話通訳や観劇サポートについて、特に団体の方に向けてお話をしました。   
参考: 豊岡演劇祭2024の報告(レクチャー編)
https://blog.canpan.info/ta-net/archive/834

そして、いよいよ! 各チームの稽古が始まります。
どのチームもギュッと集中して、それぞれのやり方で稽古をしていました。

この先は、「発表会当日」へ続きます。