立教大学「日本手話」の授業にて講演しました(12月1日)
[2020年12月03日(Thu)]
立教大学では、2010年度から言語系科目として「日本手話」を開講していますが、
TA-net舞台手話通訳養成事業の講師としてお世話になっている野崎静枝さんが、手話通訳士の豊田直子さんと共に担当しています。
https://www.rikkyo.ac.jp/events/2019/12/mknpps0000010v4p.html
この度、2016年度、2018年度に続き、学生にTA-netの取り組みについてお話しする機会をいただきました。
多くの大学でオンライン授業となっていますが、立教大学も同様。
初の大学でのオンライン講義を体験しました。。。
カメラのオンオフの切り替え、うつり方や、連絡用LINEの設定など、通常の対面授業とは違った工夫があり、勉強になりました!
学生と交流を兼ねた自己紹介のあと、スライドを使って1時間のお話をしました。
英国での体験から、TA-netの取り組み、アクセシビリティの意義、関連法令の紹介など
盛り沢山でしたが、とても興味深く聞いてくださったようです。
質疑応答や意見交換を行い、私としても学びが多い時間となりました!
終了後に学生さんから心のこもったレポートを寄せてくださいました。
全て紹介したいところですが、スペースの都合上、以下3点を抜粋して紹介いたします。
(掲載にあたって許可をいただいています)
学生A)
私自身が日常生活の中で「普通」というフィルターに支配されていることに気づかされました。「普通は演劇に字幕はない」「字幕があっても目立たずにやる」という思い込みがあったため、授業中に拝見した劇の手話が私にとってとても新鮮でフィルターが取れる瞬間でした。また、世間の当たり前や常識は秩序を守るためには有効かもしれませんが、それは社会で暮らす一人一人のためにはなっていないことを学びました。本当の意味で人が幸せに暮らすためには変化を生むことが不可避であり、その変化を暖かく歓迎するべきだと思いました。
学生B)
高校生の時、授業の一環としてミュージカルを観に行きました。その時の経験はとても印象に残っています。演劇の持つ魅力は、実際に劇場に行ったからこそ分かることも多いと思います。なので障害の有無に関わらず、演劇を楽しめる環境があることは重要だと感じました。
学生C)
「アクセスは誰のもの?」という部分が特に印象的でした。私自身、最近、祖母と暮らし始めたことで、字幕の重要性に初めて気づきました。ろう者の方のためだけではなく、字幕が付いていることで、高齢者や日本在住の外国の人など、多くの層にメリットがあると感じました。芸術は、生きていくにはなくてはならないものだと思います。日本で暮らしている全ての人々が、みんな同じように芸術文化を楽しめる社会が実現すれば、この国ももっと明るくなるのではと感じました。
彼らが社会に出た時に、アクセシビリティの視点を持って仕事に取り組むことによって
誰も取り残されない、素敵な社会に変化するでしょう!
お招きいただき、ありがとうございました。
オンラインのため、画像がありません。2016年度に伺った時に撮った立教大学オリジナルの水を。。
TA-net舞台手話通訳養成事業の講師としてお世話になっている野崎静枝さんが、手話通訳士の豊田直子さんと共に担当しています。
https://www.rikkyo.ac.jp/events/2019/12/mknpps0000010v4p.html
この度、2016年度、2018年度に続き、学生にTA-netの取り組みについてお話しする機会をいただきました。
多くの大学でオンライン授業となっていますが、立教大学も同様。
初の大学でのオンライン講義を体験しました。。。
カメラのオンオフの切り替え、うつり方や、連絡用LINEの設定など、通常の対面授業とは違った工夫があり、勉強になりました!
学生と交流を兼ねた自己紹介のあと、スライドを使って1時間のお話をしました。
英国での体験から、TA-netの取り組み、アクセシビリティの意義、関連法令の紹介など
盛り沢山でしたが、とても興味深く聞いてくださったようです。
質疑応答や意見交換を行い、私としても学びが多い時間となりました!
終了後に学生さんから心のこもったレポートを寄せてくださいました。
全て紹介したいところですが、スペースの都合上、以下3点を抜粋して紹介いたします。
(掲載にあたって許可をいただいています)
学生A)
私自身が日常生活の中で「普通」というフィルターに支配されていることに気づかされました。「普通は演劇に字幕はない」「字幕があっても目立たずにやる」という思い込みがあったため、授業中に拝見した劇の手話が私にとってとても新鮮でフィルターが取れる瞬間でした。また、世間の当たり前や常識は秩序を守るためには有効かもしれませんが、それは社会で暮らす一人一人のためにはなっていないことを学びました。本当の意味で人が幸せに暮らすためには変化を生むことが不可避であり、その変化を暖かく歓迎するべきだと思いました。
学生B)
高校生の時、授業の一環としてミュージカルを観に行きました。その時の経験はとても印象に残っています。演劇の持つ魅力は、実際に劇場に行ったからこそ分かることも多いと思います。なので障害の有無に関わらず、演劇を楽しめる環境があることは重要だと感じました。
学生C)
「アクセスは誰のもの?」という部分が特に印象的でした。私自身、最近、祖母と暮らし始めたことで、字幕の重要性に初めて気づきました。ろう者の方のためだけではなく、字幕が付いていることで、高齢者や日本在住の外国の人など、多くの層にメリットがあると感じました。芸術は、生きていくにはなくてはならないものだと思います。日本で暮らしている全ての人々が、みんな同じように芸術文化を楽しめる社会が実現すれば、この国ももっと明るくなるのではと感じました。
彼らが社会に出た時に、アクセシビリティの視点を持って仕事に取り組むことによって
誰も取り残されない、素敵な社会に変化するでしょう!
お招きいただき、ありがとうございました。
オンラインのため、画像がありません。2016年度に伺った時に撮った立教大学オリジナルの水を。。