CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークからみなさまへ

「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に活動中。
演劇・舞台を一緒に楽しむため、さまざまな観劇サポートを展開!
 
お問い合わせは「TA-netお問い合わせフォーム」よりお願いいたします。


<< 2021年01月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新記事
カテゴリアーカイブ
最新コメント
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/ta-net/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ta-net/index2_0.xml
「チョコレートドーナツ」を観劇しました!(12月26日) [2020年12月30日(Wed)]
201226 チョコレートドーナツ.JPG

「チョコレート ドーナツ」(https://stage.parco.jp/program/choco/)は、12月7日に初日が予定されていたが、公演関係者が新型コロナウィルス感染を受け、12月19日まで公演中止となった。編集スタッフは、予定通り26日の公演に行けることになった。ちなみに字幕付きサポートは16日、19日、20日、26日の4回予定されていたが、うち2回が中止になったということだ。19日を予定していたTA-net理事が涙をのんでいた。


公演が発表された時、サイトには磁気コイル付補聴器や人工内耳、ヒアリングループ受信機で舞台の音声が聞こえる磁気ループ設備の案内があった。しかし、この公演に興味を持った人から相談を受けたことや、ヒアリングループでは聞き取りが難しい人がいることを考慮し、相談を受けた人とともに字幕表示の要望を出した。

そして、しばらく経ったある日、期日限定で専用タブレットで日本語字幕サービスが見られるとのお知らせを見つけた。https://stage.parco.jp/blog/detail/2446 
期待を込めながら観劇へ行った。もちろんオペラグラスも携帯して(笑)

PARCO劇場のある渋谷区は、2015年に全国に先立ってパートナーシップ制度を導入したことで知られている。ホールに入ると満席状態!どこを見ても空席は見られない。さすが、商業劇場だけのことはある。

早速、エントランスにある(タブレット)貸出受付に行き、障害者手帳を見せて字幕タブレットを借りることができた。今回は、ポン出しによる表示方法だった。上演中のセリフのほか、開始前や休憩、終了後の案内もあった。ただ、セリフが速いところもあったのか、見落としてしまったことも(泣)

この作品のテーマは、LGBTとりわけトランジェスターといったマイノリティに加え、ダウン症や育児放棄に対する差別と偏見を問うもの。字幕のサポートを受けられたからこそ、こうした問題を考えさせられ、人を尊重する気持ちがいかに大切であることの気づきを得られたと思う(ハッピーエンドではなかったが)。

東京での公演は12月30日に終了したが、地方への巡回公演もあるとのこと。ぜひとも字幕サポートが付くことを期待してやまない。
あうるすぽっと「木ノ下歌舞伎 糸井版 摂州合邦辻」を観劇しました! [2020年10月27日(Tue)]
10月25日(土)12時〜あうるすぽっとにて「木ノ下歌舞伎 糸井版 摂州合邦辻」の音声ガイド・字幕付き公演があり、TA-net会員7人が観劇に行きました。前半と後半に10分の休憩を挟んだ3時間という長時間によるもの。

席は、最後列より3〜4列目。席にはタブレットがアームストロングで固定されており、後列席のお客様への配慮としてタブレットから発する明かりが暗くなるよう設定されていた。また、ホール客席の前方両側にはモニターが2つあり、歌詞などが表示されていた。

今回は、歌舞伎関連なのでセリフが難しいのではと懸念していたが、そんな不安を払拭する工夫がなされていた。
それは、アニメーション字幕というもの。登場人物名が文字のほか写真付きで表示されていた。また、いつも平面的に表示される字幕だが、セリフにおいて感情の抑揚などが表われる場合では、字幕自体が独特な動きとなって表われるのが面白かった。

終了後には、スタッフとの意見交換があり、皆で積極的に意見を出し合った。観劇のみならず、こうしてお客様同士が話し合うなど参加型による場を持つことで、ますます演劇に対する距離感が縮まっていくのではないかと思う。

TA-net会員に木ノ下歌舞伎ファンがおり、今回で3回目の観劇だが、字幕付きで観るのは初めてだそう。内容が把握できたことで、木ノ下歌舞伎に対する造詣がさらに深まったとのこと。

さらには、「糸井版 摂州合邦辻」をきっかけに京都へ行きたくなるよ!と。今回は、関連本の販売もあり、「糸井版 摂州合邦辻」に関わりのある京都の随所を訪ねてみるのも、楽しみを膨らませていくきっかけとしては良いと思う。

木下歌舞伎 糸井版 摂州合邦辻 TA-net会員写真.jpg
せんがわ劇場「フランケンシュタイン 怪物 」を観劇しました! [2020年10月23日(Fri)]
10月22日(木)19時30分〜調布市せんがわ劇場にて「フランケンシュタイン 怪物 」の公演がありTA-netスタッフは観劇に行きました。

調布市せんがわ劇場.JPG

この日は、英語と日本語字幕付きというもの。公演期間中は全て英語と中国語による字幕付きがあり、台本やあらすじ、再構成台本貸出も行っているという。また、一日限定ではあるが、音声ガイドのサービスもあり、様々な援サービスが用意されていた。

ホールに入ると、舞台奥の壁に字幕表示が投影されていた。シンプルな空間にて創出される演出の性質を考慮してか、舞台に向かって左上のちょうど隅に貼り付けられるように投影され、上部が英語2行、下部に日本語2行ずつ表示されていた。

筆者は、最前列席に!演出空間と字幕を行き来するにしては少し距離感があり、視線を動かすうえで大変さはあった(最前列となると首も疲れますね)が、演者の動きを視覚と聴覚、触感で感じ取れたのはとても良かったと思う。

筆者は、観劇の経験は浅いものの、いくつかの劇場にて観劇するうちに感じたことがある。最初のうちは、字幕を観ることに集中するあまり、演者の演出による空間をあまり観れていなかったように思う。少しずつ慣れていくうちに、演者や字幕などを含めた演出空間を観るようになり、テーマに対する考察の深みに入ろうとしている自分に気づいたものだ。

終了後には、スタッフから感想や意見を聞かれる機会があった。こうして、工夫を重ねていくことで、障害者も外国人も皆が参加できるバリアフリー型演劇が増えていくことはとても意義のあることで、私たちとしてもとても楽しみにしている。

フランケンシュタイン 怪物 チラシ.JPG

ホスピタルシアター「アラビアの空のかなた」観劇報告(12月22日) [2019年12月23日(Mon)]
特定非営利活動法人シアタープランニングネットワークさんが実践している、
ホスピタルシアターを観劇してきました。
https://tpnkaorinakayama.wixsite.com/htp2019/home-1

ーーーー
じっとしていられなくても、座っていられなくても大丈夫。
一緒に踊っても、もちろん大丈夫。
ーーーー
とあるように、少人数でじっくりと向き合う演劇。
以前から関心がありました。

ちょうど知人のお子さんが観劇したいとのことで、同伴し、見学することができました。
セリフが少しあるのですが、今回は手話を取り入れたとのこと。

ストーリーはありますが、さまざまな小道具、大道具を活用し、その感覚を楽しみながら
演者と触れ合うというもの。

親子向けとはいえ、大人でも十分に楽しめますし
一般的な演劇だと長時間は厳しいという方にも、これは良いのではないかと感じました。


そして特筆すべきは、
観劇の2日前くらいに「ソーシャルストーリー」としてメールで送られてきたこと。
「劇を見る準備ノート」として、写真やわかりやすい文章で流れを紹介しています。

こちらで公開されていますのでぜひご覧ください。

https://tpnkaorinakayama.wixsite.com/htp2019/social-story-1

観劇前から、様々な道具を使って遊び、雰囲気づくりを大切にしていました。
音楽もいろいろな道具を使っていました。

最後には、みんなで観客ひとりひとりのお名前を歌う場面があり
それがとても優しく感じられました。

こういうところから、演劇への入り口になるのでは、と感じました。
今後の展開に期待です!

新国立劇場「あの出来事」「タージマハルの衛兵」観劇しました [2019年12月19日(Thu)]
東京は初台にある新国立劇場では、10月から12月まで、3ヶ月間「ことぜん」シリーズを展開していますが、そのうち11月「あの出来事」、12月「タージマハルの衛兵」では、以下のサポートを実施したので、視察に伺いました。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_3f51.jpg

・告知の動画で字幕と手話を入れる
https://youtu.be/DP_7E-9JlTg

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_4032.jpg

・触る模型を展示

右側には点字版が用意されていました。
あの出来事
UNADJUSTEDNONRAW_thumb_3f4f.jpg


タージマハルの衛兵
UNADJUSTEDNONRAW_thumb_4023.jpg
こちらは美術打ち合わせ用で、さわれませんが以下は触れるようにしっかりと作ったものになっています。
UNADJUSTEDNONRAW_thumb_4029.jpg
このように二つ並べることで、それぞれの違いを楽しめるようになっていました。

こちらで終演後、スタッフと模型の前でお話ししていたら、他のお客様が興味深そうに寄ってきて一緒に聞いたり、実際に触ったりして楽しんでいたのが印象的でした。
このように「見えるお客様」にも楽しめるコンテンツとなっていました!


会場では、字幕を提供していることがわかるように明記。
UNADJUSTEDNONRAW_thumb_4025.jpg

また、受付では紙にあらかじめ印刷したものを用意し、指差しで伝えることができるようになっています。
手話通訳者も待機しており、細かい話をすることもできました。

お芝居はどちらも、とても深い内容で、心に突き刺さる良作でした。
このような作品を字幕付きで安心して見ることができ、本当に幸せでした。
同行した聞こえない友人もとても喜んでいました。


新国立劇場での取り組み、これからも注目です!
https://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/13_016033.html
バレエ鑑賞教室に手話通訳がつきました(12月14日) [2019年12月15日(Sun)]
文京区がほこる文化施設、「文京シビックホール」では、牧阿佐美バレエ団と提携して1年間に4回、定期公演を行なっているそうです。
ここ最近は、より楽しんでもらうために、開演前に鑑賞教室を行なっていますが
12月の「くるみ割り人形」では、はじめて手話通訳がつきました!

バレエといえば、声のセリフが全くなく、すべて音楽と踊りで表現していますので
聞こえない人にも楽しめるのですが
やはりストーリーや、背景を知っていると、もっと楽しめる、ということを
今回の鑑賞教室で実感しました!

牧阿佐美バレヱ団 「くるみ割り人形」
http://ta-net.org/event/944

一般向けと、親子向けの2種類あるのですが
どちらにも手話通訳をつけていただくことができました。

参加したのは聞こえるお嬢さんを含む、ろう者のご家族。
お嬢さんが小学生だったので、急遽、親子教室の方にも通訳を手配していただきました。

開演前の45分間に会議室で、
素敵なスライドをたっぷり使い、まずはバレエの歴史から。
また、物語の場面ひとつひとつを、見どころも含めて丁寧に解説。
いくつかの小道具も実際に触らせてもらいました。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_4034.jpg

その甲斐あって、鑑賞が本当にたのしくできました!

身体表現の美しさを極限まで追求しているところが、バレエの素晴らしさですが、
それに舞台美術、照明、衣装があわさって更に豊かだと感じました。
また一人一人の会話が、手話のような動きをしている時もあり、まるで「見える」ようでした!

こちらは、写真撮影OKのカーテンコール。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_402b.jpg

終わった後も、このようにロビーに写真展示をしており、色々と楽しむことができました。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_4021.jpg

来年も継続していただきたいと願っています。
関係者のみなさま、ありがとうございました!

KAWAII KABUKI 〜ハローキティ一座の桃太郎〜 を字幕で楽しんできました [2019年07月30日(Tue)]
いしかわ、人生2度目のサンリオピューロランド。
 
20190716_101452.jpg
 
KAWAII KABUKI 〜ハローキティ一座の桃太郎〜
20190716_111548814.jpg
 
字幕モニターのご依頼を受けて、TA-net会員のデフママさんと行ってきました。
字幕がつくことによって、聴こえない子供だけでなく、聴こえる子供を持つ聴こえない親も子供と一緒に楽しめる、というわけですね。
 
サンリオ2.jpg
 
「おもてなしガイド」というアプリを自分のスマホやタブレットにインストールしておけば、
公演の時間になると字幕が出てくるという仕組みです。
 
可愛いキャラクターが見得を切り、拍手〜♪
字幕や、受付での対応等気づいた点をアンケートに書いて、ランチも含めてサンリオの世界を堪能してきました。
20190716_130125020.jpg
 
 
観劇における字幕モニター、手話モニターのご依頼も受け付けております。
こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。
劇団四季「パリのアメリカ人」観劇しました [2019年06月19日(Wed)]
劇団四季「パリのアメリカ人」KAAT劇場公演にて、
6月8、11、15、26日の4日間、字幕サポートを実施しています。

https://www.eg-gm.jp/e_guide/event/shiki.html

TA-net会員数名が観劇しました。

字幕提供は、東京芸術劇場や歌舞伎座でおなじみのイヤホンガイドさん。
今回は、スマートフォンを使った端末での提供となりました。

IMG_2725.JPG

手のひらサイズにおさまる小さい端末で、さらにクッションを貸し出したので、
手に長時間持つ負担が軽減されました。

このような大きな案内が受付にあったので、認知度も進んだことでしょう。
IMG_0392.jpeg


音楽シーンが多かったのですが、字幕でも音楽の説明が工夫されていたので、
キレッキレのダンスを堪能しました。


商業演劇における字幕サポートがもっと進みますように。

SPAC『マイ・( レフト)ライトフット』観劇しました [2019年05月10日(Fri)]
静岡芸術劇場(SPAC)
「マイ・レフトライトフット」
スコットランドからやってきた公演がわずか2日間だけ、ということで静岡までやってきました。
1.jpg
脳性まひで車椅子ユーザーの演出・脚本による作品で、アマチュア劇団が障害者を使えば優勝できる!と思って応募するも、、というコメディミュージカル。
英国らしいユーモアに溢れた内容でした。
日本語字幕でストレスフリー!
しかも、字幕の表現が舞台美術と一体化して、フォントを工夫していたり、揺れたり(!)、と素敵でした。
英国手話通訳者も俳優の一人として動いていました。

143分は長かったのですが〜もう一度観たい作品でした。
手話通訳のナタリーさんと、終演後お話ししていろいろ聞けたのが良かったです!
英国の事情や舞台の作り方など。

カフェや受付に印刷した案内を置いていたり、
2.jpg
午前中のシンポジウムではUDトークの用意があったり、と配慮があって素敵でした。
クールダウンルームを設置していたのが印象的でした。
4.jpg
3.jpg

詳しくは、SPACさんのスタッフが書いた以下ブログを!
http://spac.or.jp/blog/?p=26762

新国立劇場オペラ「ウェルテル」を観劇しました [2019年04月20日(Sat)]
新国立劇場にてオペラ「ウェルテル」をTA-net会員4名が観劇してきました。

「ウェルテル」
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/werther/
以下、レポートです。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
3月19日、新国立劇場にてOPERAウェルテルを観劇させていただきました。
本当に素晴らしかったです。
その一言に尽きます。
オペラは総合芸術だと聞いたことがありますが、演技、音楽、歌声、衣装、舞台、一度にたくさんの要素の入った芸術を堪能できます。
一見、敷居が高く感じますが、
私のように演劇に詳しくなくても、楽しめる要素がたくさんあるおかげで、
自分に合わせて自由に鑑賞できると思いました。
なので、何を鑑賞したいかに合わせて座席を決めるのも良いかもしれませんね。(となると、何回も観たくなるかも?)

オペラは字幕のスピードがゆっくりなのもいいですね。
字幕を見るのに追われることなく、演技や舞台をゆっくり見ることができます。
今回は、事前にストーリーをチェックしていったのでさらに気持ちに余裕を持って芝居に見入ることができたように思います。

アクセシビリティについて、
災害時の案内のチラシ(日本語と英語で表記されたもの)が配布されていました。これは耳の聞こえない方、外国人だけでなく、一般の方々にも視覚的に災害時の対応について把握でき、安心できると思いました。

館内放送についても
同じようなチラシがあるといいなあと思いました。
何度も繰り返しアナウンスされていたので、事前に準備できそうですし、全員に配布しなくても必要な方にだけ配布する形でも良いのではと思いました。

帰りに、新国立劇場の担当者にご挨拶に伺いましたら、すぐにご自身の携帯で音声認識アプリを開いて対応してくださいました。その柔軟な対応力にも感動しました。
今後は、オーケストラの音楽を振動で感じることのできる機器の設置も検討されるとのことで、ますます耳の聞こえない方もオペラを深く楽しむことができるようになると嬉しくなりました。
とにかく、「百聞は一見にしかず」!
ぜひオペラを、一度は鑑賞することをオススメいたします。
本当に、素晴らしかったです。
(TA-net会員 瀬戸口裕子)
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

オペラ「ウェルテル」は世界的文豪のゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」から来ている。
ゲーテが好きな私にとって中学三年生の夏休みに「若きウェルテルの悩み」を読んだ懐かしい思い出がある。人間の古典的かつ甘美な恋愛にロマンを見出しながら、あっけない自殺で終わる顛末に驚いたものだった。
 
オペラ「ウェルテル」はジュール・マスネ作。華やかで壮麗なオペラを得意とする作曲家と言われているだけに、管弦楽のメランコリックな響きと甘美な旋律線を用いて、人間の苦悩と愛情、幸福と不幸とを緻密に描いた一作と言う。

今まで親しんできたオペラは、テレビ鑑賞か、どこにもある公立文化芸術センターの2階から、ある国立歌劇団のオペラを鑑賞した事はある。今回は初めて入る新国立劇場は堂々たる建物。初めてみる本格的なオーケストラピットに心が躍った。舞台美術では、中世ヨーロッパの館、教会の中に包まれるような大胆的かつ圧倒される空間。その中で本格的な歌手が歌う張りのある声に包まれて、私の身体感覚が生き返る感じ。補聴器をつけて聞く難聴者の私でもわかる位、テレビ鑑賞以上にえらい違いで、健聴者並みではないがもう本格的なオペラが楽しめたと感じた。だから確かにシャルロットの心理的な揺れ、ウェルテルの情熱な歌など、色々な感情を込めた思いが感じられて、今でも記憶の中でゆさぶっています。

アクセシビリティについて
私達の席は舞台の最前にあって、字幕スクリーンは舞台の端の上部にあって見るために首をわざわざあげなければならない所でした。登場人物の重要な動きの時は字幕を見ないとか、歌詞が長くなったときは字幕を見るために首を動かす必要があって少しは大変。そこでタブレット型画面で、または字幕メガネを見るだけでも首、肩の負担が軽減されるから、あるといいなと思ったものでした。だからといって中央席がいいかもしれませんが、便利な字幕機器があれば、場所は問わないと思っています。
それにオーケストラピットをせっかく前にしながら下から溢れるような響きをもっと感じたかった。
私は感音性難聴者で低音域は聞き取れない方なので、特に弦楽器で最低音域がでるコントラバスがききづらい。
そのためには今新しく出されている、色々な振動機器をレンタルして下されば、わかるかもしれないし、より良い楽しみが増すと思う。さらにヒアリングループの用意も欲しい。それらがすべて付くと最大限的な楽しみが増えるはず。それだけ健聴者に少しでも近づくだろう。これはオペラ専門劇場の世界のどこでもやっていないように思われる。それならば新国立劇場が世界の先端に立って、もっと聴覚障害者などの声を聴くなり努力してそういう新しい環境提供サービス工夫の先駆者になっていただきたいし、同時にいろんな障害者の参加増加につながると期待しています。
(TA-net会員 安次嶺 剛)
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
| 次へ