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全国手話通訳問題研究会〜サマーフォーラムin徳島(2023年8月18-20日) [2023年09月01日(Fri)]
8月18日(金)〜20日(日)まで、全国手話通訳問題研究会〜サマーフォーラムin徳島〜にTA-net文化庁事業スタッフが参加してきました。

1974年に設立された全国手話通訳問題研究会は、聴覚障害者福祉と手話通訳者の社会的地位の向上を目指すことを目的に、手話や手話通訳、聴覚障害者問題についての研究・運動を活動としており、今では会員が全国に9350人(2023年3月31日)。このサマーフォーラムには全国から608名が参加されました。

会場はアスティとくしま(徳島県立産業観光交流センター)。とっても大きな会場です。

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■ブース出展でTA-netの活動をPR
TA-net事務局長の石川が所属する千葉県聴覚障害者協会さんのところに一緒に出させていただきました。
分科会で舞台手話通訳に関する発表をしたこともあり、舞台手話通訳に関心を持つ方もたくさんお立ち寄りくださり、昨年度の報告書もあっという間に配布が完了しました。
導入の様子も映像でご紹介しました。「舞台手話通訳者に実はなりたかったんです!」というお声をかけていただく場面もあり嬉しい限り。

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■舞台手話通訳付き人形浄瑠璃の鑑賞
夜は交流会。オープニングでは人形浄瑠璃「傾城(けいせい)阿波の鳴門 順礼歌の段」を鑑賞しました。
写真左端・右端の黒子さんは手話通訳士のお二人で、セリフを手話で表現する試みに挑戦。会場の人たちも興味津々で楽しみました。この演目は普段は徳島県立阿波十郎兵衛屋敷において日本語と英語の字幕付きで上演されているそうです。

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■手話通訳さんたちとの交流
同じテーブルでは、徳島、香川、奈良、京都の手話通訳さんらと一緒で、地方によって異なる手話表現のこと、日本手話と日本語対応手話の違いなど、現場でいろいろ工夫されていることを伺いました。「”京都”、”西”の手話が同じだから、京都で”西京区”を説明する時に、他地域と異なる”西”を使うんですよー」とを説明すると驚かれる方もいて、各地域のルーツにちなんだ豊かな手話があることを深く知る機会となりました。

■講義や分科会
講義で印象的だったのは、「手話通訳はろう者の置かれている環境や、これまでの生い立ちなどの背景を把握し、必要あればフォロー(補完)を行う」というお話。これは手話通訳に限らず、日頃のコミュニケーションでもとっても大切ですね。手話通訳はろう者のためだけでなく聴者のためにも必要なもの。手話初心者の私はつい通訳さんの顔を見てしまいますが、ろう者がどんな表情でそのことを話しているか、そこから言葉に込めた意図を汲み取ることが大事だなと再認識しました。

■「Noting about us without us!」
今回のように研究発表の場、さまざまな意見交換の場に、あたり前のように情報保障があり、ろう者も参加している状況がつくられていくと良いなぁと思いました。「Noting about us without us!(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」は障害者権利条約の有名な言葉です。自分の人生を自らが選択し、自らが決定する、そのために情報保障はなくてはならないもの。そのことをあらためて考えながら帰路につきました。

来年は鹿児島、再来年は京都開催です。会員以外の方も参加できますので、ご興味ある方は是非ご参加ください◎


一般社団法人全国手話通訳問題研究会
https://www.zentsuken.net/

(※写真は主催者の許可を得て掲載しております)
Posted by 松谷 at 18:03 | TA-netが行く! | この記事のURL | コメント(0)
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