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NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークからみなさまへ

「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に活動中。
演劇・舞台を一緒に楽しむため、さまざまな観劇サポートを展開!
 
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日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルを視察しました(10月23・24日・30・31日・11月3日) [2021年11月04日(Thu)]
日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバルを視察しました(東北、関東)



オリパラはスポーツのイベントですが、
同時に文化イベントも盛り上げていこう!と五輪憲章に書かれております。

さらに障害者の芸術文化フェスティバル!

ということで、2020年2月に滋賀県からスタートし、全国7ブロックを持ち回りで開催というプロジェクトが

日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバル

なのですが。
ご存知の通り、コロナ禍により開催時期や方法の見直しを余儀なくされ
オンライン開催、関係者のみ来場、などなど
厳しい状況の中

2020年は
九州、中国、北海道、とオンラインメインでまわり、

2021年は
東北は岩手・盛岡で10月23日・24日。
関東は埼玉・秩父で10月30日・31日。
さらに山梨・北杜で11月3日。
と、ようやくリアル会場とライブ配信のハイブリッドで開催!

廣川は全日本ろうあ連盟の教育・文化委員を拝命している関係から
実行委員会のオブサーバーとして3箇所を視察しました。

盛岡では
ほとんど映像を会場で流したものでしたが
盛岡にお住まいのダウン症の女性で初の名取をとった方が、
日舞を披露してくださいました。
生ならではの迫力や雰囲気が素晴らしかったです。
24日はバリアフリー演劇「ヘレン・ケラー」を映像配信。
終了後は、東京の劇団と繋ぎ、会場の司会とライブトーク。

ただ、緊急事態宣言が9月末にあけたことから
宣伝しづらく集客が厳しかったようで、
かなり、さみしい会場でした。
情報発信、連携の難しさを感じました。
ただ、バリアフリー演劇「ヘレン・ケラー」は映像を見ていただき
ろう者から、とても感動した!と喜ばれました。
アクセシビリティは
手話通訳、PC通訳が提供されました。
個人的にはバリアフリー映画祭を満喫しました。
見逃した邦画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」
「彼らが本気で編むときは、」を日本語字幕つきでじっくりと楽しめたのがよかったです。



秩父では
ようやく8割の客席が埋まるほど、多くの方々にお越しいただきました。
またライブパフォーマンスが両日とも繰り広げられ、
大盛り上がりでした。
30日はダウン症者によるファッションショー。
ウォーキングを厳しく仕込まれた彼らのキラキラとした自信にあふれた姿に
心がほっこりしました。

そして
近藤良平さん率いるハンドルズのスペシャルライブ。
近藤さんだけでなく、メンバーの巧みな表現力に客席を大いに沸かせました。
観客を巻き込んでのダンスで締めました。
手話通訳はハンドルズ専属の武井誠さん。
以前からメンバーの一人として出演しており、息がぴったりでした。
安心して笑っていられました。

ほかの部分はTA-netから手話通訳協力。
さらにUDトークによる文字支援を遠隔で行いました。
会場に投影すると同時に、ライブ配信でもそのまま流しました。
そのため、事前に進行台本データを入手、準備するなど、
パラブラ株式会社さんとともに、現地と遠隔で情報共有しつつ協力して
アクセシビリティを提供。

31日はバリアフリー演劇「ヘレン・ケラー」を映像ではなく!
ようやくリアルで上演!!!
こちらもたくさんの方々にお越しいただきました。
終演後は、50分間のトークセッション。
障害者文化芸術推進議員連盟の衛藤議員、
オリパラ推進の手を繋ぐネットワークの久保会長、
DPI日本会議の尾上副議長、
そして出演者の澁谷さんが
障害者の文化芸術への参画の意義について語り合いました。
尾上さんからはスライドを使って劇場やスタジアムにおけるアクセシビリティについてミニレクチャーがあり、我が国の現状と課題、そして未来への期待が語られました。

そして11月3日は山梨で
バリアフリー演劇のリアル上演。
山梨でもぜひ上演してほしい!という山梨県との共催で実行委員会が行われたとのこと。
早々に定員100名を超える申し込みがあり、
廃校となった小学校を活用した「日野春學舎」の体育館で満席!
山梨県聴覚障害者協会が実行委員会として積極的に呼びかけた結果
ろう者15名が来場。
はじめての観劇体験!という方がほとんどで、たいへん喜ばれました。
終演後はトークセッションですが、秩父とはまた異なるメンバーが加わり
大阪からのバリアフリーキャンプの報告、
秩父の廃校となった小学校を使っての展示会の工夫などの報告
が追加され、活発なトークが繰り広げられました。
車椅子ユーザーのキャンプ初体験のトークには
ろう者にも共感を呼ぶものがあったようです。

さまざまな障害を持つ人が一同に集まり、
お互いの障害を超えて交流を深めるという目的を
なんとか少しでも果たせたようでホッとしました。

またまだ、情報発信や、情報アクセシビリティの連携の仕方など
工夫の余地はありそうです。

このフェスの経験を各地の実行委員会が
今後につなげていただきたい、と願っています。

そしてこの後は
2022年2月に滋賀県でフィナーレイベントが行われます!
乞うご期待!



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